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日本平ロープウェイのお噺し(その壱)

アットエス

2024年5月5日放送の「静岡市歴史めぐりまち噺し」は、日本平ロープウェイのお噺しです。
語り:春風亭昇太

 富士山を望む絶景を誇り、お茶の産地としても知られる日本平。日本平とは標高307メートルの有度山の山頂付近一帯の呼び名で、その昔、日本武尊がこの山頂から国見をしたことから、大和平と呼ばれていたといいます。

その日本平から駿河湾を望む左手に、久能山があります。

徳川家康が祀られる久能山東照宮。東照宮への参道には、久能山のふもとから1159 段の石段があります。かつては、この長い石段を上るしか、参拝する道がありませんでした。

日本平駅と久能山駅を結ぶ日本平ロープウェイが運行を開始したのは、昭和32年5月。1159段の石段を上らなくても、車で日本平に上り、ロープウェイで久能山東照宮まで行けるようになりました。

開業当時のゴンドラは 26人乗り。日本観光地百選で1位に選ばれたこともある名勝日本平の山頂と徳川家康ゆかりの史跡「久能山東照宮」とを2台のゴンドラが片道6分で行き来しました。

全長1065メートルは、当時、全国2位の長さで一番高い所で地上90mにあるのは、全国1位の高さでした。昭和46年には、3代目の55人乗りのゴンドラが運行されるようになり、より多くのお客様を運べるようになりした。

現在運行しているゴンドラは 6 代目。ガラスの窓が大きくなって、ますます景色を楽しめるようになりました。お殿様の籠とお姫様の籠をイメージしたあおい号とたちばな号が、日本平駅と久能山駅を現在は片道5 分で結んでいます。

静岡市歴史めぐり まち噺し 今日のお噺しはこれにて。<!-- tag:神社・仏閣/area:静岡市駿河区静岡市清水区 -->

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