土士田漬物店
今回は、筆者の思い出の味のひとつでもある、茅ヶ崎市の『土士田(としだ)漬物店』をご紹介します。
JR東海道線・相模線の茅ケ崎駅北口、駅を背にして左手に延びるエメロード通りを2分ほど進むと、5階建てのビル『茅ヶ崎ショッピングセンター』があります。『土士田漬物店』は、このビルの1階にあります。
ちなみに、この『茅ヶ崎ショッピングセンター』は、1965年に建てられ、茅ヶ崎市では初となる5階建てのビルだったそうです。このあたりに長く住む人には「ショッピング」の愛称で親しまれている、歴史のある建物です。
昭和10年創業の老舗漬物店
『土士田漬物店』について、3代目店主の土士田幸正さん・円さんご夫妻にお話を伺いました。
昭和10年(1935年)、お祖父さんが個人商店を始めました。歴史が長すぎて曖昧な部分もあるそうですが「漬物や煮豆・乾物などの商いを始めたのが『土士田漬物店』の始まりだろう」と幸正さんは話します。その後、1965年に『茅ヶ崎ショッピングセンター』のオープンに合わせて、今の場所にお店を移しました。
『土士田漬物店』は、取材にお邪魔した2026年時点で90年以上という長い歴史があり、現在まで伝統の味を守り続けています。お客さんも古くからの顔なじみの方が多いようで、取材中も常連さんの来店が途切れることなく、お買い物とおしゃべりを楽しむ温かい光景が続いていました。
筆者の90歳を超えた伯母も『土士田漬物店』のファンのひとりで、筆者も伯母に『土士田漬物店』のお惣菜やお漬物を食べさせてもらったり、おみやげに持たせてもらったりと、本当に幼いころからなじみのある味なのです。
長年愛されている秘訣
では、そんな長年愛され続けている『土士田漬物店』のこだわりはどのようなところにあるのでしょう。それは、材料と手作りであることなのだそうです。茅ヶ崎の八百屋さんから仕入れている季節の野菜を使って、手作りしている旬のお惣菜。保存料・着色料は使用せず、調味料は家庭でも使用できるようなものを使い、家庭の料理と同じように丁寧に作られています。
特別に製造工場も覗かせていただきました。ちょうど「ポテトサラダ」や「コロッケ」などに使用するたくさんのじゃがいもを蒸しているところでした。大きな蒸し器が火にかけられて湯気がもくもく立っています。
中にはたくさんのじゃがいもが。このようにひとつひとつの工程を人の手で作り進めています。大切に作られている様子を間近で見せていただき、ますます『土士田漬物店』のファンになりました。小さな子どもからお年寄りにまで、長年愛される味はこのように作られているのです。
店頭に並ぶ100種類以上の商品
『土士田漬物店』の品揃えをみていきたいと思います。お漬物・煮豆・佃煮・乾物・お惣菜など、常時100種類以上の品が並び、価格は100gにつき300円台~500円台ほどです。そのほかに季節の商品もあり、選ぶ楽しみと食べる楽しみが溢れています。
お惣菜は量り売り。必要な量を伝えると、ケースから取って『土士田漬物店』の袋に入れてもらえます。この袋の包装がかさばらないのでありがたいのです。
ぬか漬
筆者は個人的に『土士田漬物店』と言えば「ぬか漬」というイメージがあります。「ぬか漬」は、樽の上に陳列されていて、風情があります。ぬか床は、緩くなるとぬかをつぎ足したりと手を入れながら、ずっと使ってきているのだそう。ここにも伝統を感じます。
さっぱりしていて、箸休めにもピッタリ。夏の暑い時期に食欲が落ちても、美味しくいただけるのです!
ぬか漬けは常時5種類。
きゅうり(2本)
税込388円
大根
税込248円
にんじん
税込248円
なす
税込270円
かぶ(1束)
税込280円
季節でキャベツが出る時期も。また「古漬きゅうり(2本432円)」はファンが多く、あっという間に完売してしまう人気商品で、予約される方もいるそう。「古漬」とは、通常1日漬けるところを10日漬けたもので味に深みがあります。漬けるのに日にちがかかるものですので、確実に欲しい場合は電話(0467-82-1074)で確認を。
紅鮭粕漬
画像出典:土士田漬物店
実は、筆者が『土士田漬物店』の取材をさせていただくにあたって、一番楽しみにしていたのがこちらのお品。筆者のイチオシ「紅鮭粕漬(税込594円)」。焼くだけでビックリするほど美味しくできる神アイテム。教えたいけれど教えたくない!そんな葛藤もありつつ…小声でご紹介します。
企業秘密の調味料に漬け込まれた肉厚の紅鮭。甘みがあり、粕漬のふわっとまろやかな香りが口に広がり、ごはんがすすみます。こんなに美味しいのに、調理方法は簡単。焼く前に表面の粕を軽く拭き取って、焦がさないように気を付けながら焼くだけ。本当にそれだけで、ふっくら美味しくでき上がります。
日持ちは冷蔵庫で7~10日。こちらも「古漬」同様、漬けるのに日にちがかかります。お店で出会えればラッキーですが、確実に欲しい場合はお電話(0467-82-1074)を。
トーフミール
トーフミール(100g税込432円)は、高野豆腐から作られているトーフミールを使ったお惣菜。トーフミールのほかに、ごぼう・にんじん・にら・長ねぎ・油揚・ちくわ・しらたき・しいたけ・きぬさや・たまご・豚肉と、具だくさん。
にらやごぼうの香りが良く、野菜そのものの味がしっかり楽しめます。具材が沢山入っているので味に深みがありながら、子どもから大人まで好きな味だと思います。豪華なニラ玉といった感じで、筆者好みでした。初めていただきましたが、感動のお味です。
五目ひじき
五目ひじき(100g税込432円)に使用されているひじきは、肉厚でつやつや、しっかりとしています。海藻特有の香りがあまりしないので、ひじきが苦手な方にもおすすめしたいです。真似できない絶妙な味で、そのまま食べてもご飯のお供にも良いです。
特製メンマ
特製メンマ(100g税込324円)も人気のあるお惣菜のひとつ。出汁の味がしっかり効いていて優しい味です。細かく刻んだ生姜が一緒に煮てあり、爽やかな生姜の風味が後を引きます。おかずにもおつまみにも良いですね。
ほかにも選べないほどたくさんのお漬物・お惣菜・佃煮などが並びます。その日にどのお惣菜に出会えるかはお楽しみ。ぜひお気に入りを探してみてください。
必見!おすすめの人気商品
お店の推しは「ポテトサラダ・マカロニサラダ(各100g税込248円)」。創業当時から変わらない、自家製のマヨネーズを使った味付けです。「ポテトサラダ」は、遠方から買いに来る方もいるほど人気なのだとか。
筆者も両方いただきましたが「ポテトサラダ」は、たまごのコクがあり、とてもしっとりとしていて甘みが感じられます。「マカロニサラダ」は、さらっとしていながら、ハムと野菜もたっぷりでボリュームがあります。
お惣菜では「五目野菜豆(100g税込356円)」が人気。甘みのある煮豆で、ふっくらもちっと煮えていて、野菜もゴロゴロ入っています。お箸がすすむ味。
日替わりの揚げ物も人気です。メインのおかずに良いですね。
月
ハムカツ(税込270円)
水
メンチカツ(税込216円)
木
コーンクリームコロッケ(税込216円)
金
男爵コロッケ(税込151円)
土
ロースとんかつ(税込518円)
筆者は「コーンクリームコロッケ」をいただきました。サクサクの衣の中はプルップルでクリーミー。コーンの香りと甘味が美味しくて、子どもも大人も大喜びのお味です。
日替わりのメニューのほかに、ランダムで唐揚げが並んだり、同じ『茅ヶ崎ショッピングセンター』内の魚屋さん『魚卯之』にアジなど良い魚が入ると、それを使ったフライなども登場します。
季節の味
季節のものや旬のものを大切にしている『土士田漬物店』。四季に合わせて店頭に並ぶお品の一部をご紹介します。
春
きゃらぶき・たけのこ・菜の花・あさつき
夏
かぼちゃ(煮物・サラダ)・なす中華
秋
栗の甘煮
冬
かきしぐれ
春のあさつきは「ぬた」にするそうで、こちらも人気の一品。夏のかぼちゃやなすは、茅ケ崎の契約農家『清水農園』産で、こちらもファンが多いお惣菜なのだそう。季節の味も色とりどり店頭に並びます。その季節にしか味わえない、旬の美味しさも見逃せません。
おせち料理
『土士田漬物店』では、おせち料理も販売しています。12月30日の夜に手作業で詰めるという『土士田漬物店』の伝統の味。3段重が税込27,000円、1段重が税込12,960円となっています。予約は毎年11月半ば過ぎから注文書配布が始まります。予約は店頭でも電話でも受け付けているそうです。
イベントでも出会える土士田の味
画像出典:土士田漬物店
『土士田漬物店』は地域のイベントにも出店しています。
ちがさき産業フェア(毎年4月中旬頃/第一カッターきいろ公園)…お得な福袋とお漬物・煮豆・佃煮など、日持ちのするお惣菜を展開しています。お寺マルシェ(毎月第2日曜日/甘沼山 成就院)…お寺マルシェでは『土士田漬物店』のお弁当が販売されます。病院祭(毎年10月/茅ヶ崎徳洲会病院)…お漬物・お惣菜3品などを展開します。
画像出典:土士田漬物店 お寺マルシェのお弁当
イベント出店の詳細については『土士田漬物店』のInstagramとFacebookでも確認できます。お寺マルシェのお弁当は、筆者も気になります。お近くのイベントがありましたら、出かけてみるのも良いですね。
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湘南人
おわりに
『土士田漬物店』のお惣菜は、1日3食どの時間のお食事にもピッタリ。人気の「ポテトサラダ」に、筆者おすすめの「紅鮭粕漬」や日替わりの揚げ物、それにお惣菜を揃えれば、体にも心にも優しくて美味しい食卓を囲めます。忙しい時間を過ごす現代人ですので、こういった温かい家庭の味に頼って食卓を彩る日を作ってみるのも、いつもとは違った満足感があると筆者は思います。
筆者にとっては、伯母から教わった温かい思い出の詰まったお店。みなさんにも、ぜひ味わって欲しいと思います。『土士田漬物店』に足を運んでみてくださいね。
最寄り駅
JR相模線, 茅ヶ崎駅, JR東海道本線, 茅ヶ崎駅
住所
神奈川県茅ヶ崎市新栄町2-30 茅ヶ崎ショッピングセンター1F
駅徒歩
JR茅ケ崎駅北口 エメロード通り徒歩2分
営業日
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営業時間
10:00~19:00
定休日
a:1:{i:0;s:9:"火曜日";}, a:1:{i:0;s:9:"火曜日";}
定休日詳細
茅ヶ崎ショッピングセンターの休館日に同じ。(1月1日~1月4日・5月・8月)
予約
電話予約
電話番号
0467-82-1074
受付開始
10:00
受付終了
19:00
予算(下限)
登録なし
予算(上限)
登録なし
支払い方法
a:2:{i:0;s:6:"現金";i:1;s:15:"電子マネー";}, a:2:{i:0;s:6:"現金";i:1;s:15:"電子マネー";}
支払い方法詳細
支払いは現金・PayPayのみ
席の種類
貸切
貸切可能
駐車場
有り
最大駐車台数
茅ヶ崎ショッピングセンター北側、土士田製造工場の隣に2台
サービス
テイクアウト
お子様連れ
可能
公式サイト
https://www.instagram.com/toshidatsukemono/, https://www.facebook.com/toshida.tsukemon/?locale=ja_JP
開業年月日
1935年~