静岡県高校総体サッカー男子決勝、静岡学園の大木「ほっとした」、藤枝東の湯山「受けに回ってしまった」
静岡県高校総体サッカー男子は6月2日に決勝が行われ、静岡学園が藤枝東に2−1で逆転勝ちし、2年連続9度目の頂点に立ちました。両校の監督や選手のコメントを紹介します。
静岡学園 FW大木悠羽(決勝ゴール)
難しい試合だったが、粘り強く勝ちにもっていけたのはよかった。(ゴールシーンは)太陽が完璧なボールをくれたので、ふかさずに枠に入れることを意識して打った。
フォワードの自分の仕事は決め切ること。苦しい時に点を取ってチームを勝たせる選手になるのが目標なので、それができてよかった。(優勝の瞬間は)ほっとした気持ちが一番大きかった。全国総体はもちろん優勝を目指す。一戦必勝で頑張りたい。
静岡学園 MF天野太陽(決勝点をアシスト)
自分の前に入ったディフェンダーが足を上げていたので、股を通して逆サイドにいる大木にパスをすれば点につながるかなと思った。
全国総体は自分たちにとっても大きな経験になると思うので、今日の勝利は本当にうれしい。全国までに、1人で打開する力や、ボールに寄せるスピード、ボールを奪い切る力をつけていきたい。
静岡学園・川口修監督
選手たちには「しっかり勝って、次(全国)に進もう」という話をしていた。本当は内容も求めていたが、藤枝東はプレミアリーグの相手と同じような守備の強度で素晴らしかった。自分たちの良さをなかなか出させてもらえなかった。
課題は多い。守備の強度がまだまだ足りない。ボールを奪った後につなげない。相手に分析されてもボールをつなぐのがウチのスタイルなのに…。
先制されてから相手が少し守備的になったのかなと感じたので、選手交代やポジションチェンジをして流れを変えた。
藤枝東の9番(湯山)は攻撃の起点になっていて、そこから我々のピンチになっていた。やはり怖い選手だった。
全国総体では一つでも多く勝ち上がり、いろんなチームと戦って選手たちに経験を積ませたい。多くの選手を試しながら、チーム力を上げられれば。
課題は山積みだが、逆に言えば伸びしろは十分あるということ。夏以降、面白いチームになっていく感じはしている。まだまだこれから。
藤枝東 DF村上樹主将
昨年の選手権で静岡学園に負けていて、借りを返す気持ちで挑んだ試合だった。うまく先制点を取れて、いい流れだったが、ひっくり返されてしまった。自分たちの弱さだなと思う。
課題は2点目、3点目を取るところ。今年は失点も多いので、もっと失点にフォーカスしていかなければ。個々の部分でも相手が一枚も二枚も上だったかなと思う。
(先制した後は)ベンチからも「絶対引くな。もう1点取りにいくんだぞ」という指示が出ていた。自分たちも声を掛け合っていたが、どこかで守りに入ってしまった部分があったかもしれない。
1人1人が高いレベルを求めて練習し、全員で一つになってここに帰ってきたい。全国に行きたい。
藤枝東 FW湯山大輔
1点取った後、気持ちの面でどこかで受けに回ってしまったところがある。押し込まれる時間が長くて、後ろに重たくなってしまった。それまでできていたことが、できなくなってしまった。
セーフティーなプレーがどんどん悪い方向にいってしまった。そこで勇気を持って、もっと前に出られるようにならなければ。
静岡学園はプレミアリーグで戦っているので、自分たちよりもすごい刺激を受けていると思う。選手権でしっかり借りを返せるように、日々の練習から自分たちの課題を克服していきたい。次は絶対に勝ちたい。
藤枝東 小林公平監督
前半はある程度プラン通りだった。後半も推進力を持ってゴールに向かうプレーが増えて、先制したところまでは良かったと思う。
その後少し受けてしまったような時間帯があって、少しばたついた時に失点してしまった。非常にもったいなかった。
選手たちには「点を取っても、失点しても絶対に引くな」という話はしていたが、相手もギアが上がり、選手たちは引くつもりなかったと思うが、後手に回ってしまった。
選手権までにしっかりと力をつけて、静岡学園さんに何とか対抗できるようにしたい。静岡学園はプレミアリーグで戦っているので、こちらは死ぬ気でやらないと追い付かない。
やれた部分とやれなかった部分をしっかり整理して、全員でもう1度いいスタートを切りたい。