保温効果が続くほかほか温泉6選。ゆっくり湯に浸かり、体も心もほっこり温まろう!
島国ゆえに、塩分を含む温泉は多い。その塩分が毛穴を塞ぎ、汗の蒸発を防ぐため湯冷めせず、保温効果が続く。「熱(ねつ)の湯」とも呼ばれ、冷え性の人にはありがたい温泉だ。
湯治場の風情漂うゲストハウス『底倉温泉 箱根 つたや旅館』【神奈川県箱根町】
あの豊臣秀吉も入ったという、蛇骨(じゃこつ)渓谷の岩間に湧く底倉温泉。緑に囲まれた深い渓谷にあるため、露天風呂に入ると、心地いいせせらぎの音や鳥の声が聞こえてくる。
内湯はまた雰囲気が変わって、濡れると青みが増す伊豆青石の効果で、湯船はマリンブルーに。目にも美しい湯に浸かると、じんわり体が温まっていく。
江戸時代の創業で名前に「旅館」と付くが、2019年にゲストハウスにリニューアル。個室かドミトリーを選べる。
湯上がりは本や無料のコーヒー、紅茶、冬場はこたつもあるラウンジでリラックス。調理器具や調味料がそろうキッチンもあり、家族や仲間と料理を作るのも楽しい。
「海外のお客様も多いので、異文化交流がしたいと訪れる方もいます」とスタッフ。体も心もほっこり温まりそうだ。
『底倉温泉 箱根 つたや旅館』詳細
底倉温泉 箱根 つたや旅館
住所:神奈川県箱根町底倉240-1/アクセス:東海道新幹線小田原駅からバス45分の神社下下車、徒歩1分
金泉と銀泉の両方を満喫するなら『有馬温泉 御幸(みゆき)荘 花結び』【兵庫県神戸市】
海水の1・5~2倍の塩分や鉄分など、地中のミネラルを豊富に含む金泉と、炭酸泉とラドン泉を混ぜた銀泉の両方に浸かれる。
大浴場は7階にあり、金泉の露天風呂で温まりながら、有馬の山々を眺めよう。24時間いつでも金泉を独占できる、露天風呂付き客室も5室。
兵庫県産黒毛和牛など、地元の厳選素材を丁寧に調理した夕食は部屋食でゆったり。
『有馬温泉 御幸荘 花結び』詳細
有馬温泉 御幸荘 花結び
住所:兵庫県神戸市北区有馬町351/アクセス:神戸電鉄有馬線有馬温泉駅から徒歩10分
濃厚な赤湯を体験してみて! 『遠賀川(おんががわ)温泉』【福岡県遠賀町】
先代の高齢化により一度は閉業が決まったが、2025年秋、息子の一田和範(いちだかずのり)さんが事業を継承。ほっとしたファンも多かっただろう。
魅力はなんといっても鉄分豊富な赤湯。「温泉1kg中の溶存物質の量が約9000mgと濃いのですが、人の浸透圧に近く肌にやさしい」と和範さん。鉄分を除去した湯の露天風呂と入り比べるのもいい。
今後はレトロなカフェも開設予定だ。
『遠賀川温泉』詳細
遠賀川温泉(おんががわおんせん)
住所:福岡県遠賀町浅木61-1/営業時間:13:00~22:30(土・日・祝は10:00~) /定休日:火/アクセス:JR鹿児島本線遠賀川駅から車7分
高温源泉のパワーがみなぎる『角間(かくま)温泉 傳習館(でんしゅうかん)とらやの湯』【長野県山ノ内町】
湯田中温泉、渋温泉から少し離れた、緑豊かな角間川のそばにある。
源泉は91度と高温なため、循環器で冷まして適温に。内湯は約43度と少し熱めが気持ちいい。湯はさらりとしていて湯上がりもほかほかが続く。
夜は星空、昼間は青空に癒やされる露天風呂も魅力的。源泉の熱を活用した60~75度の低温サウナは、じんわり温まるのがクセになりそう。
『角間温泉 傳習館とらやの湯』詳細
角間温泉 傳習館とらやの湯(かくまおんせん でんしゅうかんとらやのゆ)
住所:長野県山ノ内町佐野2592-22/営業時間:10:00~20:00/定休日:水(祝の場合は翌日)/アクセス:長野電鉄湯田中駅から車10分
じっくり浸かれる湯の保温力『鶴巻温泉 弘法の里湯』【神奈川県秦野(はだの)市】
休日の午後は、登山客で混み合う人気の日帰り入浴施設。
古くから親しまれるなめらかな肌ざわりの秦野第一号泉と、カルシウムが豊富で体の芯から温まるつるまき千の湯、2種の源泉をそれぞれ露天風呂と内湯で堪能できる。40度ほどとぬるめなので、ゆっくり浸かれて湯上がり後も長時間ぽかぽか。
120畳の休憩室や食事処、貸切浴室、無料の足湯もある。
『鶴巻温泉 弘法の里湯』詳細
鶴巻温泉 弘法の里湯
住所:神奈川県秦野市鶴巻北3-1-2 /営業時間:10:00~21:00/定休日:月(祝の場合は翌平日)/アクセス:小田急小田原線鶴巻温泉駅から徒歩2分
湯と海の幸に心もお腹も満たされる『雲見(くもみ)温泉 浜道楽』【静岡県松崎町】
伊豆半島の西側、雲見海岸のすぐそばに立つ民宿。
4階の露天風呂からは、海はもちろん富士山も見える。晴れた夜には満天の星と波の音に包まれて、保湿、保温効果に優れた湯を堪能することも。お客さんからは「じわじわ温まってくる」「あとから汗が出てくる」との声もあるそうだ。
もう一つの自慢は豪華な料理。自ら漁に出ることもあるという主人の高橋貴久さんがさばく、駿河湾の獲れたての魚介類の舟盛りをはじめ、アワビの踊り焼き、キンメダイの姿煮など、大満足の海の幸が次々に出てきてお腹いっぱいに。
客室は2021年に改装された和洋室をはじめ、露天風呂付きなど、5つのタイプから選べる。民宿ならではの温かさと、贅沢な料理の数々。リピーターが多いのもうなずける。
『雲見温泉 浜道楽』詳細
雲見温泉 浜道楽
住所:静岡県松崎町雲見385-1/アクセス:伊豆急行伊豆急下田駅からバス50分の松崎バスターミナル乗り換え、バス19分の雲見浜下車、徒歩3分
文=岡崎彩子
『旅の手帖』2026年2月号より