無理に友だちを作らせるべき?「ひとりが好き」な子のサポート方法とは【発達が気になる小学生のおうちサポート帖】
発達が気になる子の小学校入学準備「入学前に友だちづくりをしたほうがいい?」
【困りごと】友だちができるのか心配
小学生になると、1学年の人数が増え、関わる子どもたちも変わってきます。いままで仲のよかった子と同じクラスになっていたらよいですが、知っている子が同じクラスにいないという可能性も。友だちができるのか、学校で楽しく過ごせるのか、おとなは気になるところではないでしょうか。
【考えられる背景】子どもの気持ちに合わせる
初対面の子ともすぐに打ち解けられる子、ひとまず周囲の様子を観察する子など、友だちとの付き合い方は子どもそれぞれです。
友だちができるかどうかは、おとな目線での心配ということも。子ども本人は、ひとりで遊ぶほうが好き、静かな環境が好き、友だちがいなくても気にしていないということもあります。子どもなりに楽しく過ごせているのなら、見守ってあげてもよいかもしれません。
ただ、友だちと遊びたいのにうまくいかず困っている、本人にそのつもりがなくてもまわりにいやな思いをさせてしまっているようなときは、相談にのったり、サポートをしたりしましょう。
イラスト:こやまもえ
【サポートポイント】相手の気持ちを考える
子どものなかには、マイルールが強く人のルールに合わせられない、興味関心が独特で話が合わない、一方的に話してしまうなどから、友だちとの関係がぎくしゃくしてしまう子もいるかもしれません。よかれと思ってしたことでも、「相手の気持ちを考えられていない」 とされた側はとまどったり気分を害したりすることもあるでしょう。
絵カードや絵本などを使って「この主人公は、 どう思っていたんだろうね」「このとき、 悲しかったかもしれないね」 など相手の気持ちを考える機会をつくったり、「お手伝いありがとう。やってくれて助かったよ」「さっきのテレビおもしろかったね。〇〇くんはどうだった?」などおとなの気持ちを言葉に表して伝えたり、自分の気持ちを表現することを日頃からやってみましょう。
【サポートポイント】おとなが友だち役になりきって遊ぶ
友だちと遊びたいのにうまくいかないときには、家庭の中で遊びに誘われたり、誘ったりする経験をしてみましょう。声のかけ方、誘われたときの受け答えのしかた、遊ぶ内容やルールを決めていくなどを体験できるようにします。
このとき、子どもの言い分を聞くだけではなく、おとなからも意見をいったり、提案をしたりしましょう。「貸して」「使っているからあとで」「これなら使っていいよ」など、子ども同士で遊んでいるときのようなやりとりも練習してみましょう。
【ここでひとこと!ADVICE】親が介入しすぎないこと
子ども同士の関わりに、親が介入しすぎると、親の目を気にして遊べなかったり、親のもとにきてしまい友だちと遊ばなくなったりすることがあります。まわりの子どもが関わりにくくなることもあるかも。気長に見守っていくことも大切です。
【出典】『発達が気になる小学生のおうちサポート帖』監修:湯汲英史
【監修者情報】
湯汲英史
公認心理師・精神保健福祉士・言語聴覚士。早稲田大学第一文学部心理学専攻卒。現在、公益社団法人発達協会常務理事、練馬区保育園巡回指導員などを務める。
著書に『0歳〜6歳子どもの発達とレジリエンス保育の本―子どもの「立ち直る力」を育てる』(Gakken)、『子どもが伸びる関わりことば26―発達が気になる子へのことばかけ』(鈴木出版)、『ことばの力を伸ばす考え方・教え方―話す前から一・二語文まで―』(明石書店)、監修書に『心と行動がよくわかる図解発達障害の話』(日本文芸社)など多数。
【イラストレーター】
本田佳世、こやまもえ