Yahoo! JAPAN

小学生の8割が「体毛が気になる」“キッズ脱毛”増加の背景は?気になるお値段も

Sitakke

Sitakke

夏本番を迎え、薄手の季節。
みなさん、体毛の処理はどうしているのでしょうか。

体毛を気にしているのは、大人だけではありません。
いま小中学生による“キッズ脱毛”が増えています。その背景には何があるのでしょうか。

連載「じぶんごとニュース」

小学4年生の女の子
「バスケットのユニフォームが着づらいし、短パンも練習中も気になって、下を見ちゃって…という時もあって」

子どもたちの美意識も、時代とともに変化。
いま脱毛を希望する年齢が、どんどん若年化しています。

コンプレックス解消へ…近年、需要が増えている“キッズ脱毛”。

4歳から“キッズ脱毛”ができる、札幌のエステ店です。これまでに1万2000人以上の子どもたちの除毛や減毛を手がけてきました。

小学4年生の女の子の母親
「私が見ても体毛が多いから、いろいろな人に言われる前に、処理したほうが本人もいいのかなと思った」

小学6年生の女の子は、自身ではあまり体毛は気になっていないようですが、母親はこう話します。

「私自身が子どもの時に自分でやっていたけど、処理をしているのは面倒だし、肌も荒れるから」

自身の経験から、親が子どもに勧めるケースも多いのです。

「いま」を悩む子どもに寄り添いたいから

札幌在住の小学生モデル“恋雪(こゆき)”さんです。

「バレエをやっている途中に、友だちの腕がきれいで、自分はよくよく見たら、毛が生えていて気になった」

小学1年生のころから、体毛が気になっていたと言います。

将来も、モデルとして活躍することを夢見ている女の子。

恋雪さんは友だちと比べて、コンプレックスに感じていた体毛を脱毛。
今では大好きな肌になり、自分に自信が持てたと話します。

恋雪さんの母親はそんな娘の「いま」を大事にしてあげたいと考えています。

「いまを生きているから、いま悩んでいるから、いまを解決して、そのあと期間があいて困ったときは 一緒に考えようと…。それこそ働いてからかもしれないし」

恋雪さんは「肌がツヤツヤになり、きれいだから、細かく見ても、毛は生えていないし、嬉しかった」と、そんな「今」に笑顔。

いまから18年前に“キッズ脱毛”を始めたエステ店では、最初の半年間は ほとんど客が来ず、批判が多かったと言います。


自らも体毛で悩み、脱毛経験もある世代が親に…

ところが、10年前から徐々に利用者が増え、いまでは月に100人ほどが訪れるようになりました。

【エステ脱毛】を行うイシス ジェニー・マルヤマクラス店の田中悠里店長にその背景を聞きました。

「SNSの効果もすごく高いと思う。親御さんの世代が、脱毛経験があったり、親御さん自身が悩んでいた方がすごく多くて、いま悩みを解決したいという事でいらっしゃっている」

【医療脱毛】を行う「クリニック」、アルバ アレルギー クリニックの続木康伸院長に、【エステ脱毛】との違いを聞いてみました。

「法律で使える機種、機械自体が違う。基本的に【エステ脱毛】は生えるスピードを遅くしてあげる。手入れが楽になることを目指していて、【医療脱毛】は生えてこない、もしくはほとんど目立たない永久減毛を目指している」

【医療脱毛】は、高出力のレーザーで毛を形作る細胞を破壊して脱毛する「医療行為」のため、医師または看護師が行います。

一方の【エステ脱毛】は、エステティシャンが施術を行います。【医療脱毛】より光の照射出力が弱いため、毛の再生率が高くなります。

そもそも、人間の“腕毛”や“すね毛”には、どんな役割があるのでしょうか。


体毛は原始時代の名残だから…

アルバ アレルギークリニックの続木康伸院長に聞くと、人の「体毛」の役割について、衝撃の答えが…!

「いろんな説はあると思うが、基本的には原始時代の名残。腕毛やすね毛はそんなに役割を果たしていない。鼻毛と髪の毛以外は、あまり意味がない」

子どもたちの美意識も変化しています。

医療脱毛専門院「リゼクリニック」が、小中学生300人を対象に行った調査では、小学生の8割以上、中学生の9割以上が「体毛が気になる」と回答しているんです。

今回取材したケースでは、“イエス ジェニー”の【エステ脱毛】は、全身コース12回でおよそ40万円。

また、アルバ アレルギークリニックの【医療脱毛】は、全身コース5回でおよそ30万円です。

そもそも“キッズ脱毛”が、ここ近年、増えている背景には何があるのでしょうか?
                    
圧倒的に多いのは「周囲から毛が濃いと言われた」「子どもの将来を考えて親が勧める」という理由です。

【エステ脱毛】を手がける“イシス ジェニー”の田中店長によりますと、背景にあるのはSNSの普及。

世界中のアイドルや俳優、ファッションなどが見られるようになったことや、 自分の姿をSNSで発信するようになったことが考えられるということです。

さまざまな価値観がある中で、脱毛することで自分に自信が持てるようになることもあると思います。

成長過程の子どもがやる場合は、保護者と話し合って、 医師に相談の上、自分に合った方法を選択するようにしてください。

連載「じぶんごとニュース」

文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2024年7月19日)の情報に基づきます。

【関連記事】

おすすめの記事