40種類の日本酒とこだわり料理を堪能 山口市「日本酒バル凰月」
多くの飲食店や居酒屋が軒を連ねる山口市・湯田温泉。
その中心地に2023年8月にオープンした、40種類ほどの日本酒やこだわり料理を楽しめるバルを紹介します。
全国から厳選した日本酒!
訪れたのは、ホテル松政の通りを挟んだ向かいにある丸富ビルの2F、「日本酒バル 凰月(おうげつ)」(山口県山口市湯田温泉1-11-31丸富ビル2階)。
ビルの前には立て看板がありますので、目印にしてくださいね。
店主の奥津豪王(ごお)さんは料理とお酒が大好き。東京の和食店などで経験を積み、その後Uターンを機に、お店を開くことにしたそうです。
こちらの写真右が店主の奥津さん、左がスタッフの嶋﨑さん。
店内は明るさを抑えた落ち着いた雰囲気。カウンター席が中心ですが、テーブル席も用意されています。
こちら、「日本酒バル」というだけあって、日本酒の品揃えは圧巻。山口県内のもので30種類、更に県外のものを合わせると40種類が常時揃っています。
また、鮮度を大事にしていて、毎週15種類ほどを入れ替えているそう。
おなじみの銘柄でも、定番は置かず希少な限定品が多め。訪れる度に新しい日本酒と出会うことができるのも魅力のひとつです。
「色々な情報を集めて新たな日本酒を発掘することが楽しい」と話す奥津さん。
日本酒をいただきながら、それにまつわるストーリーや奥津さんが選んだポイントなど聞いていると、日本酒へのこだわりが伝わってきます。
おすすめ日本酒に、ビールへのこだわりも
日本酒はグラスで1杯500~1200円で提供していますが、これだけたくさんの日本酒が並んでいると、色々なお酒を試してみたくなるというもの。
そんな方にお勧めなのは「日本酒3種類の飲み比べセット」です。
日本酒3種類の飲み比べセット 1200円
その時に仕入れてある日本酒からセレクトされた3種類を少しずつ楽しむことができます。
取材時に提供されたのは写真の左から順に、岐阜県・はざま酒造「恵那山 PURE 純米大吟醸 山田錦おりがらみ生」、山形県・秀鳳酒造場「秀鳳 特別純米 超辛口」、京都府・松本酒造「澤屋まつもと 守破離 純米 五百万石」。
日本全国の様々な地方で作られた、各地の恵みを活かした日本酒を味わうと、日本酒の奥深さを実感することができます。
自分だけのお気に入りの1杯を見つけてみてくださいね。
そして、日本酒はあまり得意じゃない、という方でもご安心を。
日本酒以外のお酒も揃っていて、特におすすめしたいのは「SORACHI1984」という銘柄のビールです。
SORACHI1984 700円
サッポロビールが北海道富良野産の”伝説のホップ”を使用して製造しているビールで、山口市で取り扱っているのは珍しいそう。
なかなか飲めない1杯を是非味わってみてください。
フードメニューも充実
「凰月」ではバルというだけあって、お酒だけでなく料理も充実していますよ。
中でもおすすめなのが炭火焼き。
親鳥の炭火焼 880円
こちらの「親鳥の炭火焼」は、しっかりとした歯ごたえのある親鳥に柚子胡椒の風味が絶妙です。
黒毛和牛の炭火焼 1580円
続いて「黒毛和牛の炭火焼」は、仕入れによって部位が変わることもあるそうで、この日は広島産のウデ肉でした。写真からも伝わる通り、レア感がたまらない一皿でした。
鶏ささみのたたき 880円
そして「鶏ささみのたたき」は鹿児島の生食専門の業者から仕入れていて、その柔らかさに驚きました。とてもあっさりしています。
どれも本格的な料理で、いろいろな日本酒と合わせてみる、というのも楽しいかもしれませんね。
湯田温泉を盛り上げる!
実は店主の奥津さん、同じく湯田温泉にある「〆屋(しめや)」(山口県山口市湯田温泉1丁目9-11京井ビル虹の街1F)というお店のオーナーでもいらっしゃいます。
こちらは2018年にオープンした、文字通り飲んだ後に行くお店で、お茶漬けやラーメンなどのシメの一品がいただけます。
湯田温泉の盛り上げにひと役買っている奥津さん。お話を聞くと、「今後は観光客だけでなく、地元の方にももっとアピールして日本酒のよさをたくさんの人に知ってもらいたい」と話していました。
今夏からは、冒頭の写真でもご紹介したスタッフの嶋﨑さんが、「凰月」店舗を使ってランチ・カフェの営業を始めるということで、昼間も夜も楽しめるスポットになりそうですね!