覚えておきたい釣り場のマナー!釣りの「さ・し・す・せ・そ」
釣りって楽しい。魚が釣れたら最高。お魚が新鮮だから美味しい! 青い空と青い海に、心地よい風を感じながらの釣りはいいものですよね。朝マズメの太陽が上り始めて変わりゆく空のコントラストや、逆に夕マズメの沈みゆく太陽なんて釣り人の特権とさえ思ってしまいます。水平線に浮かぶ太陽は、街中の建物の陰から見えるそれとは違い格別です。
空を見上げ海を眺めながら、ときには黄昏ながら…。美味しい魚を釣る、大きい魚を釣る、エサで釣る、ルアーで釣る、釣りの楽しみ方は千差万別。
今の世の中ネット社会でなんでも情報がすぐに入るので便利になりました。まずはどこで釣れる? なにが釣れる? 必要なタックルは? 仕掛は? エサは? お家でコーヒーを飲みながら、はたまた晩酌しながらスマホ1つでかんたん解決です。釣具店の店員さんも丁寧に教えてくれます。さあ釣りを始めましょう!
でも待ってください。「釣りに関するマナー」においてはなかなか知る機会が少ないですし、わざわざ調べる人も少ないのではないでしょうか? 今回は、そんな釣りマナーについてのお話です。
マナーを守って釣り場を守る
マナーを無視して釣りを続ければ、楽しい釣りを続けていくことが難しくなります。コロナ禍では「密を避けて楽しめるレジャー」と取り上げられブームとなったものの、マナー問題でワイドショーのネタの一つになってしまった記憶があります。これは釣りだけにおける問題ではなく、生活していくうえでも同様でしょう。レジャー全般における「楽しむ」だけじゃないモラルの問題といえますが、もっとマナーについて広めていく活動が大事なように思います。
新しい釣り場を探していても、「いついつから○○漁港は釣り禁止になりました」なんて情報を目にしたことがある方も多いのではないでしょうか? また、久し振りに釣りに行った場所が、いつの間にか釣り禁止になっていた…なんて経験もあるんじゃないでしょうか?
そこで、釣りをいつまでも楽しめるように、釣りにおける「さ・し・す・せ・そ」を提案して広めていけたらと考えています。
料理における「さ・し・す・せ・そ」はみなさんご存知だと思いますが、釣りの「さ・し・す・せ・そ」は恐らく聞いたことがないでしょう。頭の中は「???」かもしれませんね。しかしこれが、知られていないことでネタの一つとして会話のきっかけになれば幸い…と私は考えています。
釣りにおける「さ・し・す・せ・そ」
「さ」
「さ=最初はまず挨拶から!!」
これは釣りに限ったことではありませんが、挨拶をされて気分を害す方はいないと思います。逆に、ふらっと何も言わずに横にきて釣りを始める方がいれば、いい気はしないと思います。
「し」
「し=下準備はしっかりと」
下準備は完璧である必要はありません。「その場所で釣りができるのか?」程度を調べておきましょう。定休日などがある海釣り公園では連休中に定休日があると、連休前の平日が振替でお休みになる可能性もあります。これは私が下調べを怠ったせいで経験した、実際の苦い思い出です。
「す」
「す=スペースはしっかり確保しよう」
釣り場ではみんなが同じ釣りをしているわけではありません。サビキ釣りをしている方もいれば投げ釣りをしている方もいます。十分なスペースを確保せずに無理矢理間に入り込めば、トラブルに発展しかねません。
「せ」
「せ=成果はコミュニケーションに左右される」
“さ”の「最初はまず挨拶から」に通ずるところではありますが、挨拶から始まる世間話など、隣の方と軽いコミュニケーションを取っていれば、釣れないときに当たりダナを教えてもらえる(聞きやすい)など何かしら情報を得やすくなります。
ベテランさんは経験と知識が豊富で、かんたんなことからいろいろと知らないことまで教えてくれるので、コミュニケーションを大切にすると自分の引き出しが増えて得することが多いのです。また常連さんであれば、釣れる時間帯や場所など、常連さんならではの情報を持っているので、聞き出せるとラッキーです。
「そ」
「そ=掃除は必ず忘れずに!!」
サビキ釣りにおいて、釣り終わりに「アミエビを流して帰りましょう」といったことはみなさんよくご存じの通り。多くの方が実行されています。しかし天気のいい日に長時間釣りをしていると、帰るころにはアミエビは乾いてしまって、水を流しただけではキレイにならないこともあります。
アミエビの汚れをしっかりと洗い流すだけでなく、周囲に仕掛や飲食のゴミなどを残さないようにしましょう。
重要なのは「さ」「す」「そ」
釣りの「さ・し・す・せ・そ」。とくに重要なのは「さ」「す」「そ」です。とりあえず「さ=最初はまず挨拶から!!」は最低限必要なのではないてしょうか?
とはいえ、人見知りで話すのが苦手な方に「コミュニケーションを取りなさい」なんてプレッシャーで、釣りに行くのが億劫になってしまっては本末転倒です。下準備がたとえなくても場所を変えれば何の問題もないですし個人の自由。成果もそれぞれに考え方があると思いますので、無理にコミュニケーションを取る必要もないかもしれません。
しかし、狭いスペースに無理矢理入り込んで釣りを始めて、オマツリやケガなどのトラブルに発展してしまってはせっかくの楽しい釣りが台無しです。「す=スペースはしっかり確保しよう」といった周囲への配慮は大切にしましょうね。
そしてなにより一番重要と捉えてほしいのが、「そ=掃除は必ず忘れずに!!」です。釣り場をキレイにしてから帰りましょう。
車で出掛けることが多い釣り(電車釣行の方もいますが)。100円均一ショップの掃除ブラシを1本荷物に入れておくだけで済みます。まだまだ普及していませんが、意識の高い方はこの掃除ブラシでお掃除をしています。私も見て感銘を受けてからやり始めました。この輪が広がることによって釣り場がなくなることを防げるように思います。
みんなが気持ちよく釣りができるように、楽しく釣って美味しく魚をいただき、また釣りに行こうって思えるように…。1人1人の小さな努力でいつまでも釣りができる環境になればいいと感じています。
企画・記事協力:FISHFRIENDS
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レポーターREPORTOR
プロフィール:デカ白メガネ
大阪から和歌山での堤防釣りを始めて2年弱です。最近は船アジサビキを経験して船釣りへの壁を乗り越え、明石や淡路島から鳴門方面へのタイラバも始めました。春から秋は山でキャンプ、冬はスノーボードも楽しみつつ、1年中海で釣りをするアウトドア大好き人間です。