平間小PTA 「木製遊具」寄贈に感謝状 市、木材利用促進を評価
川崎市木材利用促進フォーラム総会が7月9日、川崎市役所本庁舎で行われ、福田紀彦市長から平間小学校PTAに感謝状が贈呈された。同PTAは、創立80周年記念事業として市内の小学校では珍しい木製遊具を寄贈したことが評価された。鮫島大輔前会長は「会員の方々の協力で成せた。木材なので持続可能な遊具になってほしい」と期待を寄せる。
同フォーラムは、国産木材の利用促進・普及を図ることを目指し、2015年に設立。国、地域の森林と密接な関係を構築し、都市部である川崎ならではの国産木材の利用と、林業の活性化に向けた活動を行うことで、脱炭素の実現の取り組みを推進している。毎年、市内で木材利用促進の取り組みを積極的に行っている団体等に、木製の感謝状を贈呈。今回、平間小学校PTAと(株)片山(幸区)が選ばれた。
平間小は、昨年創立80周年を迎え、「遊具の安全に関する規準」の改訂に伴い、取り壊された校内の山の跡地に、茨城県産のスギとロープを使った遊具を同校PTAが寄贈。寄贈にあたっては、同校がSDGsへの取り組みを推進していることから、SDGsの目標15「陸の豊かさも守ろう」に寄与するために選んだという。完成後には、周囲にシロツメクサの種まきを実施。そうした木材利用について学びの場となるように学校と連携した取り組みが評価され、今回感謝状が贈られた。
鮫島前会長は「SDGsに積極的に取り組んでいる学校。その子どもたちのやる気が大人に火をつけた。木材なので使うほど味が出る。管理していくことで持続可能な遊具にしてほしい」と受賞を喜んだ。