寒さで命を落とす人が8割超…あの地震は北海道こそ“じぶんごと”です 冬の災害を北海道で考える
大きな揺れが襲い、わずか1分で到達した津波。
雪が積もり、底冷えする中、避難生活を送る人々。
この真冬の災害は、北海道で暮らす私たちにとって、大きな「じぶんごと」です。
過去に北海道に暮らす私たちも経験した日本海側の地震。
1993年、北海道南西沖地震の記憶…。
海沿いに集落が並び、背後をがけに囲まれた、神恵内村も日本海側です。
そこに、今まさに直面する課題がありました。
それは、いざ地震が起き、津波から逃げるときに使う、「避難通路」。
住民の男性は「滑って歩けないよね」と話します。
▼北海道でもかつて似た地震…「これじゃあ避難通路にならない」”日本海側の津波”対策に遅れの現状
一方、札幌市で真冬に直下型の大地震が起きた場合…
その最大の死者はおよそ4900人。
そのうち、凍死、つまり寒さのために亡くなってしまう人が実に8割を超えると想定されています。
「雪」と「寒さ」を考えることが、北海道の災害の備えにいかに大切か…。
日本赤十字北海道看護大学の根本昌宏教授は「私たちが寒さを感じるのは手先、足先がまず最初です。なので貼らないカイロで、手足を温めるのが一つの手段」とその対策を教えてくれました。
さらに非常持ち出し袋に入れてほしい、意外で身近なアイテムもあるといいます。
▼「とにかく寒い…」被災地から見える冬の災害の備えは 加えてほしい意外なアイテム
寒さがまだまだ厳しい今。
ひとりでも多くのひとが、災害を”じぶんごと化”するきっかけになりますように。
【特集】秋冬の“じぶんごと”防災で、Sitakkeと一緒に考えませんか。
文:Sitakke編集部あい
※掲載の内容は取材時(2023年1月)の情報に基づきます。