「夜泣き」対応も怖くない「最強の授乳分担」! 夫婦の絆が深まる「先輩パパ」の秘策
ミルク授乳の回数・作り方・消毒方法を画像付きで分かりやすく解説。パパも主体的に関わる「チーム授乳」のメリットや、夜間授乳を乗り切るコツを助産師が伝授。「授乳のキホン」ミルク育児編です。(全4回の2回目)
▶出産後、体や心に問題が起きた経験はある?<アンケート結果>「夜中の授乳、私一人が頑張らなきゃ……」と、寝不足のなかでミルクを作る手元が震える。そんな経験、ありませんか? 実はミルク授乳は、パパが育児の主役になれる絶好のチャンスです。この記事では、助産師の徳永悦恵先生に、安全なミルクの作り方はもちろん、夫婦でミルク授乳に取り組む「チーム授乳」の極意を教えていただきました。
ミルク授乳の頻度とタイミング
1~2ヵ月ころで6~8回程度、2~3ヵ月ごろで6~7回程度、3~5ヵ月ごろで5~6回程度が一般的です。
ただ、赤ちゃんの個人差によって回数や量が変わることがあるので、赤ちゃんに合わせて調整しましょう。
ミルクの準備と作り方
粉ミルクの場合、ミルクを作る流れも覚えておきましょう。慣れるまでは意外と手間取りますが、回数を重ねれば慣れるもの。ママだけでなく、パパもぜひマスターしましょう。
【ミルクの作り方】
イラスト/吉田いらこ
①70度以上のお湯を準備する。哺乳瓶に計量したミルクを入れ、お湯を完成量の1/2ほど入れる。
イラスト/吉田いらこ
②哺乳瓶に乳首&キャップをはめてから、円を描くように軽く振ってミルクを溶かす。
イラスト/吉田いらこ
③完成量まで白湯を注ぎ、ミルクを完全に溶かしてからキャップを緩めて圧を抜く。
イラスト/吉田いらこ
④キャップを再度しっかり締め、流水やボウルに張った水に哺乳瓶をつけて40度くらいになるまで冷ます。手首の内側などにミルクを数滴垂らし、熱くなければOK。非接触型温度計で温度を測ったり、調乳サーバーなどを使うのもおすすめ。
ミルク授乳姿勢のキホン
ミルク授乳は、「横抱き」が一般的です。ママの肘の内側で赤ちゃんの頭と首をしっかりと支え、上半身を少し起こした姿勢をキープするようにしてミルクを与えます。
上半身を少し起こすことで誤嚥や空気の飲み込み、ミルクが耳管へ流れるのを防ぎます。赤ちゃんの頭からお尻までが一直線になるように意識するとよいでしょう。
ミルクの飲ませ方
赤ちゃんの口に対し、90度ほどの角度に哺乳瓶を立てましょう。
また、乳首の先端だけくわえていたり、大きく口を開いても口唇が内側に巻き込まれていたりすると、ミルクが上手に飲めません。
赤ちゃんの口唇が外側に開いた状態で乳首を深く含ませるようにしましょう。
哺乳瓶の消毒の仕方
哺乳瓶の消毒には「煮沸」「電子レンジ」「消毒液」の3つの方法があります。ママパパのライフスタイルに合わせて、少しでも負担のない方法を選びましょう。
イラスト/吉田いらこ
煮沸
鍋にたっぷりのお湯を沸かし、そこに洗浄済みの哺乳びんや乳首を入れて3~5分ほど煮沸します(ガラス製は7分程度)。専用の道具を買う必要がないのが利点。お湯からとりだすときはやけどに注意しましょう。
電子レンジ(スチーム)
専用のケースや袋などに水と哺乳瓶、乳首を入れて5分ほど電子レンジで加熱し、蒸気の熱で消毒します。専用のケースを用意する必要がありますが、煮沸よりも手軽。電子レンジを使わず、専用の機器を電源につないでスチーム消毒するタイプもあります。
消毒液
哺乳瓶や乳首を洗ったあと、消毒液に1時間以上つけておきます。数本の哺乳瓶をまとめて消毒できるので便利です。
「チーム授乳」のメリットとは?
パパもできるミルク授乳は、ママの負担を軽減するだけでなく、パパと赤ちゃんのコミュニケーションを深めることにもつながります。
次は、ママパパふたりで取り組む「チーム授乳」のメリットやコツなどを紹介していきます。
【パパとのチーム授乳の主なメリット】
イラスト/吉田いらこ
◎ママの身体的・精神的負担の軽減
ママが夜間に休めたり、短時間の外出が可能に。ママの体力回復や、リフレッシュにもつながり、産後鬱の予防にも。
◎夫婦のコミュニケーション深化
「育児」というプロジェクトをともに取り組んでいる意識が強まり、夫婦としての連帯感がアップ。
◎パパと赤ちゃんの絆を育む
パパとの触れ合いが多くなり、赤ちゃんのパパへの愛着が育ちやすくなり、親子のコミュニケーションにも。
パパにできる具体的なサポート
イラスト/吉田いらこ
「母乳が出ないから授乳で協力できることがない」なんて思っているパパは案外多いでしょう。でも、実はパパにできるサポートはたくさんあります。
母乳授乳の場合は、授乳以外のサポートを! 授乳で凝りがちな肩をマッサージしたり、家事の手伝いをしたり、授乳に関する直接的なサポートでなくても、ママはとても嬉しいもの。
ミルク授乳の場合は、ママの外出時や夜中の授乳を担当するほか、ミルクの準備や哺乳瓶の洗浄・消毒などを担当することもできます。出産前から授乳のキホンはママだけでなく、パパも積極的に学んでおくといいですね。
先輩ママパパからチーム授乳のアドバイス
最後に、コクリコ会員の先輩ママパパから、チーム授乳のアドバイスをもらいました。
……パパにやってほしいことを言葉にする。遠慮をしない! ただ、協力してもらったらちゃんと感謝をすることは大切だと思います。
……夜間は私(パパ)がミルクの調乳から哺乳瓶の洗浄まで、全部担当しました。
……一人目のときはパパが1年間育休を取ったので、夜間授乳は20時~深夜1時まではパパ、深夜1時~朝7時までは私が見ることにしました。交代で見ることでお互いの睡眠時間を確保でき、また戦友のような関係になりました。信じて任せたことがよかったと思います。
……混合授乳だったので、授乳中に私(パパ)がミルクを作っていました。授乳後にそのままミルクをあげられ、温度もちょうどいい感じになるようにしていました。
……お礼の言葉を伝え合うことは大切です。そこを疎かにするとお互い不満が溜まりやすくなります。授乳中に家事もさり気なくやっておいたり、ママ(もしくはパパ)に「大事にされているな」と思ってもらえる行動をとることが夫婦円満にも繫がると思います。
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一人では負担が大きい「授乳」も、パパも加わった「チーム授乳」になれば、ママの心身への負担は軽減されるでしょう。
ママパパは協力し合って、この大変な時期を乗り越えたいものですね。
次回3回目は、「夏の授乳トラブル・解決策」についてお届けします。
撮影/安田光優
取材・文/濱田恵理