映画『マインクラフト』迷惑行為相次ぐ ─ 10代男子ら上映中に大騒ぎ、イギリス映画館が警告「退場いただきます」
全世界で大ヒット中の実写映画版『マインクラフト/ザ・ムービー』だが、上映中の観客による迷惑行為がSNSでトレンドとなり、イギリスの一部の映画館が警告を出す事態となっている。
全世界で3億本以上を売り上げた大人気ゲーム『マインクラフト』は、3Dブロックで構成されたバーチャル世界で、自分の好きなようにものづくりや冒険が楽しめるサンドボックス型ゲーム。映画版はその世界観を完全再現し、“異世界転送”ファンタジーとして展開。2025年4月3日より世界公開され、予想を上回る特大ヒットを飛ばしている。
そんな本作が、上映中の観客のマナー違反でも注目を集めている。米によると、観客の多くがティーンエイジャーの男子で、ゲームでお馴染みのキャラクターや場面が登場すると、拍手をしたり、叫んだり、ポップコーンを投げたりする迷惑行為が発生。なかでも、ジャック・ブラック演じるスティーブが「俺はスティーブだ」と名乗るシーンや、チキンジョッキーの登場シーンで顕著だという。こうした行為を収めた動画がTikTokで拡散され、トレンド化している。
これを受けて、英大手シネマチェーンのシネワールドは観客に対する注意喚起を発表。「反社会的な行為、特に大きな悲鳴や拍手、叫び声など、他のお客様のご迷惑になるような行為は容認されません。このような行為が発見された場合、映画館から退場いただき、一切払い戻しはいたしません」と、迷惑行為を行った観客は返金なしで退場させるとの方針を示した。
また、別の英シネマチェーンREEL Cinemasも、「皆様に最高の映画体験をしていただくため、上映中のスクリーンの監視を強化しています。上映前、上映中、上映後を問わず、TikTokのトレンドに参加するなどの迷惑行為はご遠慮ください。迷惑行為を行った方には退場していただき、必要に応じて警察を呼びます」と声明を発表している。
かねてからSNSユーザーによる上映中の迷惑行為は問題視されており、2022年の『ミニオンズ フィーバー』公開時には、スーツ姿の若者が大勢で映画館に押し寄せ、上映中に叫んだり物を投げたりする動画が拡散。直近では、映画『ウィキッド ふたりの魔女』の盗撮映像を拡散したり、上映中に歌い出したりする迷惑行為がとなった。
なお『マインクラフト/ザ・ムービー』は、公開前にも未完成版がオンライン流出するというが、オープニングの週末に米国興行収入1億5,700万ドル、全世界で推定3億ドルの高い興行収入を記録。今後の伸びにも注目が集まっている
映画『マインクラフト/ザ・ムービー』は2025年4月25日(金)全国公開。マナーを守って楽しもう。
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