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息子が東大に合格!料理研究家みきママが受験当日に子どもにかけた“意外な言葉”

saita

息子が東大に合格!料理研究家みきママが受験当日に子どもにかけた“意外な言葉”

インスタやYouTubeのフォロワー数がそれぞれ40万人以上の人気料理研究家、みきママこと藤原美樹さん。長男の遥人くんは、昨年春に東京大学に合格しました。お弁当や日々の食事で子どもたちをサポートしてきたみきママに、子育てする上で大事なことや、受験当日に子どもにかけた言葉を教えていただきました。

お話を聞いたのは……みきママさん

ブログフォロワー74万人、インスタフォロワー40万人、YouTubeチャンネル登録者数44.5万人と大人気のおうち料理研究家。アイデア満載でつくりやすいメニューに定評がある。

『みきママの東大合格弁当』(扶桑社)
著者:藤原美樹
定価:1540円(税込)

子どもに持たせていたのは“蓋が閉まらない”お弁当

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――これまでみきママが作ってきたお弁当の中で、印象に残っているエピソードがあれば教えてください。

印象に残っているエピソード……ではないですが、私が作るお弁当はだいたい蓋が閉まらないんです。だから「今日のお弁当はなんなんだ……」と、毎回びくびくしながら持って行っていたと思います(笑)。それってすごくおもしろくないですか? 毎回同じお弁当ではないからこそ、「今日はなんだろう!?」って想像もつかないみたいな(笑)。

――毎回蓋が閉まらないってすごいですよね(笑)。これまで、お子さんに怒られたお弁当とかありますか?

あります! 焼き鳥丼。お弁当箱からたくさん串が飛び出していて、閉まらないどころかラップにも穴が開いちゃって(笑)。大変なことになっちゃいました。さすがにその日は、お弁当の時間に隣のクラスからも生徒たちが見に来たらしいです。

――串が飛び出して(笑)。でも、食べてみたいと言うお友達も多そうですよね。

「残すくらいなら友達にあげて」と言うんですけど、頑張って食べてきます。

――今回の『みきママの東大合格弁当』の中で、遥人くんが「お昼だけじゃ食べきれないから早弁してちょっとずつ食べた」と言っていたのでびっくりしました。高校生男子でも食べられない量のお弁当だったんですね。

多いんです。蓋が閉まらないくらいなので(笑)。本当にお腹がいっぱいになるので、学校帰りに買い食いをして何か食べるとか、帰ってきておやつを食べる余地は一切ないです。帰ってきてから、家でお弁当の残りを食べてることはありましたけど(笑)。

腹持ちが良いので、現代病の原因となる糖質の摂取が減ります。どうしても糖質過多になりやすくなるのですが、糖質の摂りすぎは脳の衰えにもつながり勉強には大敵! お弁当でお腹を満たしておけばそれだけで糖質カットの助けになるんです。

どんなことがあってもお弁当を作るお母さんはすごい!

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――お弁当を通して、お子さんたちの勉強や勉強に集中できる環境を整えていらっしゃったんですね。

勉強しなさいと言ったことがないと話しましたが、子どもって親が怒っても勉強しないんですよ。だからと言って、何も言わないと本当にやらないから難しいですよね。「勉強をしなさい」と言う代わりに、お母さんはお弁当を一生懸命作るとか、私自身も学生なので、自分が勉強している姿を子どもたちに見せるとか、そういうことで勉強に気持ちが向くようにしてきたかもしれません。

――目の前でみきママが勉強をしていたら、刺激されそうですね。

そうなんです。私が勉強をしているのを見ると、「俺もやらなきゃ」という気持ちになるみたいです。勉強じゃなくても、仕事でも良いしお裁縫でも良いと思います。とにかく、お母さんが集中して何かをしている姿を見せたら、子どもも刺激されるんじゃないかなと思います。

――これまで、お弁当作りが頑張れなかったときってありましたか?

どんなときでも、お弁当は絶対作ってきました。私がそれを頑張ることが必ず何かの形になって返ってくると思っているので。でも、お母さんって本当にパワーがいりますよね。どんなにイヤなことがあっても、普通に起きてお弁当を作ってるんだから。すごくないですか? みんな、本当に偉いと思います。

子どもの受験当日にかける言葉は

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――頑張るパワーになっていたものはなんですか?

空っぽで戻ってくるお弁当箱から1番パワーをもらえます。あと、お弁当箱を渡してくるときに、聞こえるか聞こえないくらいの声で「ありがとう」って言ってくれること。でも、それだけをモチベーションにしてると、息子とケンカをすると自分が崩れちゃうので、息子から以外のパワーもあると良いと思います。

――それは具体的には?

私は、毎日のお弁当をSNSにもアップするのですが、フォロワーさんがお弁当を褒めてくれることでパワーをもらっています。お昼頃に見るとコメントがついていて、褒めコメントがあると、「明日も頑張ろう!」って。

お弁当作りが続かないと思う方は、SNSにアップして記録に残すと良いかもしれません。そうすることで、頑張ってる自分が可視化されるじゃないですか。誰かがフォローしてくれたり、一緒になってやってる人がいたり。誰かが応援してくれたら、明日も頑張れる! って、なりますよね。

――ありがとうございました。最後に、読者のみなさんにメッセージをお願いします。

よく「子どもの受験当日に、なんて声をかけたら良いですか?」という質問をいただきます。みなさんは、子どもになんて声をかけたら良いと思いますか? 

私は、「遥人なら大丈夫! 絶対大丈夫!」とか「めっちゃ、楽しんでおいで」という声がけをしてきました。毎回内容は違うけど、「頑張れ」とは言わないようにしています。

親が不安がっていたら、子どもは信用されてないと思うじゃないですか。だから「あなたなら余裕じゃん」と信頼感を与えられるように。普段からたくさん話を聞いて、親子の結束力を強めておけば、自然とその時に必要な言葉をかけてあげられると思います。

そして1番大事なのは、自分のメンタルを整えておくこと。子どもだけじゃなく、自分のケアも大事です。イライラと余裕をなくして、子どもに「なんでできないの?」なんて声がけをしないように、この本の中で紹介しているおかずで、ぜひお母さん自身のメンタルも整えて、お子さんにとって一番の応援団長になってあげてください。

ママたちにも食べて欲しいレシピ大公開!

みきママの最新著書『みきママの東大合格弁当』から、ママたちにぜひ食べてもらいたいレシピを特別に教えていただきました!

サバ缶のから揚げ

材料(一人分)

サバみそ煮缶(汁気をきる)…1缶(150g)
片栗粉…大さじ1
サラダ油…大さじ1

作り方

フライパンにさば缶を並べ、片栗粉をまぶし、油を回しかけ、全体がカリっとするまで5分ほど揚げ焼きする。

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みきママの子育てに対する想いを聞き、できることは常に全力でやってあげながら、お子さんの気持ちを尊重し、サポート役に徹している姿は、同じ親として見習いたいと感じることが多かったです。今回の『みきママの東大合格弁当』は、ただのレシピ本ではなく、子育てや受験生の親として必要なことがたくさん詰まった1冊。お弁当レシピ本だと思ってページをめくると、それ以上の学びがあります。ぜひ、お手に取ってみてください。

山田かほり/ライター

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