脱出シューター、初訓練 区総合防災訓練に600人
中原区総合防災訓練が2月9日、上丸子小学校で行われた。近隣町会や区民ら約600人が訪れ、有事の際の備えについて学び、体験した。
年に2回行われている区総合防災訓練。今年度2回目となった今回、震災や風水害等の災害発生に備え、地域や関係機関、行政の顔が見える関係や、地域で助け合える仕組みづくりを構築し、地域防災力の向上を目的に開催された。
今回、丸子地区連合町内会や近隣マンションの自主防災組織らで構成された同小避難所運営会議のメンバー約120人が6班に分かれてブースを設け、炊き出しなどそれぞれの役割を確認して回った。
同小学校のバルコニーに設置されている脱出シューターの取り扱い訓練も行われ、同小の教員らが4階から実際にシューターを使った避難を体験した。女性教員は「速さがなくて逆に怖かった。足を使って滑り降りたので、いざという時に子どもたちにこの体験を伝えたい」と話した。会場では、土のう作成やAED、煙などの体験も行われ、幅広い年齢の人たちが参加した。
今回の訓練の当番町会で中心を担った上丸子山王二丁目町会の防災部長・本木好幸さんは「脱出シューターや給水訓練を今回初めてやった。各町会で連携、確認することで有事に備えていきたい」と話した。