白だしとめんつゆの違いを徹底解説!味・使い方・代用のコツまで
白だしとめんつゆ、何が違うの?
白だしとめんつゆ、どちらも便利な調味料ですが、このふたつは何が違うのでしょうか。本記事では白だしとめんつゆの特徴と違い、使い方や代用のコツを詳しく解説します。
白だしとは?
白だしとは、主にだしをベースにした薄口の調味料で、お吸い物のように色を付けたくない料理や素材の色を生かしたい料理に使います。白だしの主な原料は、だしやしょうゆ、塩、みりんなど。しょうゆは薄口しょうゆを使うことで色を薄く仕上げています。
めんつゆとは?
めんつゆとは、だしとしょうゆ、みりん、砂糖などを合わせた甘みのある調味料です。主に麺類や丼、煮物など甘辛い濃いめの味付けの料理に使用されます。しょうゆの風味が強く、濃口しょうゆを使うため色が茶色く濃いのが特徴です。
味・色・香りの違いを比較
/ 白だし / めんつゆ
味の違い / だし感中心 / 甘じょっぱい
見た目・色の違い / 淡色 / 濃色
香りの違い / 上品なだしの香り / しょうゆの香り
白だしが合う料理
白だしは、透明感があり上品なだしの風味や旨みがあるのが特徴で、お吸い物や茶碗蒸し、だし巻き卵、煮浸しなど素材の色を生かす料理に向いています。
煮物や炊き込みごはんも、素材の色を残しつつ、だしの風味や旨みがしっかりと染みた上品な仕上がりになりますよ。
めんつゆが合う料理
めんつゆは、甘みと旨み、しょうゆの風味があるため和食を中心としたさまざまな料理に使います。
そばやうどんなどの麺類や丼、煮物など、しっかりめの甘辛い味付けにしたい料理に向いていますよ。
めんつゆひとつで味が決まりやすく、炒め物や和え物、炊き込みごはんなど家庭的な料理の味付けに活用できます。
使うときの濃度の目安
白だし=4〜10倍程度
めんつゆ=2〜4倍程度
白だしやめんつゆを使う際の濃度の目安はそれぞれの商品の濃縮率によって変わります。ストレートタイプの場合は、薄めずにそのまま使い、2倍濃縮であれば「白だしやめんつゆ:水=1:1」で割って使いましょう。
3倍であれば「白だしやめんつゆ:水=1:2」で割るようにします。商品によって濃さや味わいが異なるので、味見をしつつ調整するのがおすすめです。
白だしとめんつゆは代用できる?
代用自体は可能です。 ただし、白だしをめんつゆで代用する場合は、色が濃くなりやすく、まためんつゆを白だしで代用すると、甘みが薄く塩分が強くなりがちであることを注意しておきましょう。
白だしをめんつゆの代わりに使う場合
白だしをめんつゆの代わりに使う場合は、しょうゆとみりん、砂糖を加えて味を調整し、甘みとしょうゆの風味、コクをプラスするとよいですよ。
白だしのほうが塩分が強いため、水で薄めて調整するのもポイントです。
めんつゆを白だしの代わりに使う場合
めんつゆを白だしの代わりに使う場合は、 だしで薄めてから塩を加えて調整します。白だしはめんつゆよりもだしの風味が強いため、和風だしの素と水を加えてもよいです。
めんつゆは色が濃いのが特徴で、白だしのような透明感を出すのはむずかしいですが、味わいは近付けられます。
どちらを常備すべき?選び方のポイント
用途が広いのは? / めんつゆ / 料理初心者や家庭料理を作る場合
白だし / 出汁の香りを重視する場合
保存性・コスパの違い / めんつゆ / ・市販の濃縮タイプなら1〜2ヶ月保存可能・比較的安価・使い道が広くコスパは高め
白だし / ・市販の濃縮タイプなら1〜2ヶ月保存可能・素材の味や色を生かしたい料理に特化して使う・使用量が少なくコスパは悪くない
白だしとめんつゆの違いを知って特徴を生かそう!
白だしとめんつゆ原材料はほとんど変わりませんが、風味や味わいが異なります。色の薄い白だしは素材の色を生かすことができるのが魅力。卵料理や野菜料理も美しく上品に仕上げられます。
めんつゆは家庭的な味わいに仕上げられるのが特徴で、ごはんが進むおかず作りや丼、麺類にもってこい。どちらも使い勝手がよいので、ぜひ上手に活用してみてください。
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ライター:稲吉永恵(野菜ソムリエ / ローフードマイスター / オーガニックコンシェルジュ)