【2026年花粉予想】シラカバ花粉が大飛散!?条件がそろったワケと早めに始めておきたい対策を気象予報士が解説
「目がシパシパ、鼻がムズムズする…」
3月に入り、季節は徐々に本格的な春へと歩み始めています。
ただ、人によっては気になる「花粉」の季節も一緒に近づいています。
私もシラカバ花粉症で、ゴールデンウィークの時期が近づくと目や鼻の調子が悪くなり、ひどいときには車の運転もままならないほどです。
そこで今回は、北海道立衛生研究所の資料をもとに、今年のシラカバ花粉の飛散の予測と、花粉への対策方法をHBCウェザーセンターの気象予報士・篠田勇弥が解説します。
連載「気象予報士コラム・お天気を味方に」
今年はシラカバ花粉が大飛散!?
北海道ではおなじみの「シラカバ」は、風媒花(風で花粉を運び受粉する花)のひとつで、毎年サクラが咲くころになると花粉の飛散を始めます。
本州で花粉症と言えば「スギ」ですが、北海道で花粉症と言えば「シラカバ」のイメージを持つ方がほとんどではないでしょうか?
北海道立衛生研究所によると、今年のシラカバ花粉の飛散量は例年に比べて、札幌や旭川、帯広などで「やや多く」、函館は「多い」予想になっています。
シラカバは、前年の夏の気温が高く日差しがたくさんあると、花粉のもとになる雄花の形成・成長が促進される傾向があるようです。
皆さんも記憶にあるかもしれませんが、2025年の夏は北見で39.0度を観測、札幌でも2日連続35度以上の猛暑日になるなど、観測史上最も暑い夏になりました。
日差しも十分で、雄花が例年よりも成長していることが考えられます。
札幌の6月~8月の平均気温は平年で20.2度、2025年は23.7度。これは観測史上1位の記録です。
また、日照時間についても平年が516.2時間なのに対し、2025年は595時間と大幅に長くなっています。
さらに、シラカバ花粉の飛散量は多い年と少ない年が交互に現れる傾向が見られます。
2024年が多く、2025年が少なかったため、2026年は飛散の多い年になる可能性が高くなっています。## いつから飛び始める?
シラカバ花粉の飛び始めは、過去10年の平均は札幌で4月20日と、主な都市では最も早く、最も遅い稚内でも5月4日。ゴールデンウイークの頃には各地で飛散を開始しています。
実際の飛散開始時期は、3月からの飛散開始直前までの気温の影響を受けるようです。
この先、北海道の4月にかけての気温は平年よりも高くなる見通しです。
春の訪れが早まるとともに、シラカバ花粉の飛散も例年より早まるかもしれません。
ハンノキ花粉はすでに飛散開始
北海道では、シラカバよりも早く飛び始める花粉があります。
それが「ハンノキ」です。
ハンノキ花粉は雪が残る3月頃から飛散が始まり、3月13日時点で、すでに札幌と函館で観測されています。
ハンノキの花粉はシラカバに比べて飛散量こそ少ないですが、シラカバと同じ抗原性を持っていることから、シラカバ花粉症の人の中にはハンノキ花粉でも症状の出る人がいるようです。
今週の気温は平年より高く、札幌では10度近くまで上がる日もありそうです。
晴れ間の出る日も多くなるため、ハンノキ花粉の飛散が増えてくるかもしれません。
花粉対策はお早めに
花粉症対策は、症状が出てからではなく「飛散前から」始めることが大切です。
特に花粉が飛びやすい3つの条件、「晴れ」「気温が上がる」「風が強まる」がそろうときには十分な注意が必要です。
早めの受診を
花粉の飛び始めから治療を開始する「初期療法」が有効とされています。
花粉症が気になる方は花粉が多く飛び始める前に専門医(耳鼻咽喉科、アレルギー科)を受診するのがよさそうです。
また、花粉の飛散が本格化してからでも薬によって症状を軽減することができるようです。
マスク・メガネの活用
外出時はマスクを着用し、花粉をできるだけ取り込まないようにしましょう。
フレームの内側に縁がついた花粉対策用メガネを使うと、目に入る花粉の量を大きく減らすことができます。
衣類の工夫
ウール素材など花粉が付着しやすい衣類は避け、表面がつるっとした素材を選ぶと効果的です。帰宅時には衣類や髪の毛についた花粉を払い落としましょう。
また、花粉が衣類に付着しないよう、洗濯物の外干しは避けるのが安全です。
今年はシラカバ花粉の飛散量が多くなる条件がそろっています。
気になる方は花粉が飛び始める前に、しっかりと対策をして乗り越えましょう。
連載「気象予報士コラム・お天気を味方に」
文: HBCウェザーセンター 気象予報士 篠田勇弥
札幌生まれ札幌育ちの気象予報士、防災士、熱中症予防指導員。 気温など気象に関する記録を調べるのが得意。 趣味はドライブ。一日で数百キロ運転することもしばしば。
HBCウェザーセンターのインスタグラムでも、予報士のゆる~い日常も見られますよ。
※掲載の情報は記事執筆時(2026年3月13日)の情報に基づきます。