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『新世紀エヴァンゲリオン』の放送当時13歳だった私が、30年前のリアタイ時に強烈に印象に残った「あるシーン」

ロケットニュース24

1995年10月4日にテレビで初回が放送された『新世紀エヴァンゲリオン』。2025年10月4日はまさしく30周年の記念日となる。シリーズ30周年を記念してテレビ北海道・テレビ神奈川・テレビ静岡・テレビせとうちにてTVシリーズの再放送も開始されるのだとか。そうか、もうあれから30年……

そんな思い出にふけってしまう私(中澤)は、放送開始当時13歳で、1996年3月27日の最終回が終わって1カ月後に14歳になったドンピシャ世代。思いもよらなかった。エヴァンゲリオンがこんなことになるなんて。

ニュースを見て蘇るリアタイ時の記憶。そう言えばリアタイしていた13歳当時、強烈に印象に残ったシーンがある

・13歳がリアタイで感じたことその1「シンジ君が大人すぎる」

もはや語られつくしている感じがするテレビシリーズ。多くの声は、シンジ君を当時の14歳の等身大としていて、「まさしく14歳の頃の俺」みたいな声も良く聞くけど、当時13歳だった私の気持ちを率直に言うと「自分が1年後にこんなに大人っぽくなってるとはとても思えない」だった。

そう、加地さんやミサトさんやリツコさんではなく、アスカやレイでもなく、まずシンジ君に大人っぽさを感じたのである。

今振り返って、自分がシンジ君の何に大人っぽさを感じたのか考えたら、大人相手でもハッキリ「NO」と言うところかもしれない。内気な部分は同じなのに、シンジ君って強烈な拒否の意志も示すし家出もする。逃げる方が怖かった13歳の私からすると決断力がエグイ

・13歳がリアタイで感じたことその2「『逃げちゃダメだ』はこう聞こえた」

私は当時、何度も逃げることを検討して結局は逃げる方が勇気がいるという結論に達していたため、「逃げちゃダメだ」ってセリフが逆に凄いと思った。

だって、「逃げちゃダメだ」って自分に言い聞かせないと逃げてしまうってことでしょ?「逃げる」ってもっと一線越えてしまわないとできない決断に感じていたのである。

・13歳のリアタイで感じたことその3「むしろ友達がいて羨ましい」

では、なぜ私がそんなに逃げたかったかと言うと、私は当時いじめられていてガチで友達がいなかったから。ゆえに、むしろプラべで遊ぶ友達がいるシンジ君は羨ましかった

トウジは最初つっかかってくるけど、ちゃんと理由があって誤解が解けたら謝るところが人間ができている。乱暴者みたいな登場の仕方するがトウジはトウジで大人びているのだ。

そこからケンスケを含め三バカと呼ばれたり、アスカと同棲したりする流れにこう思わずにはいられなかった。「こんな青春送りたかった」と──。

・13歳がリアタイで強烈に印象に残ったシーン

でも、無理なんだよなー。私をいじめてたのはトウジみたいな加減を知ってる感じじゃなくて、『るろうに剣心』の比留間伍兵衛とか『ドラゴンボール』のナッパみたいな人だったのである。多分、シンジ君もナッパとは分かり合えないと思うんだ

そんな13歳のリアタイ当時、印象に残ったのがクラスの人数がガッツリ減るシーン。人が少なくなった教室でケンスケが「学校どころじゃないんだな、今や」と言う。

ケンスケのセリフはシンジ、アスカ、トウジがいないことについて触れたものだけど、その3人は大変だったからともかくとして他のクラスメイトもガッツリ減ってることが衝撃だった。クラスメイト疎開しすぎィィィイイイ!

13歳当時の私はそのシーンを見て激しくこう思った。「疎開してえ」と

だって、疎開だったらバックレてるわけじゃないし仕方ない。誰が悪いわけでもない。もう傷つけることも傷つけられることもない。疎開しか勝たん

ゆえに、人類補完計画もちょっと羨ましかった。マジ補完されたい。絶対ハブられへんやん。

・14歳になってから見た再放送

なお、リアタイ時に印象に残ったケンスケのシーンは22話「せめて、人間らしく」のヒトコマ。当時はそのシーンでクラスメイトの減りに気づいたけど、今見返してみると、その前に教室が映る18話「命の選択を」とか17話「四人目の適格者」でも少ない。9話の「瞬間、心、重ねて」ではあんなに学生いたのに。

といったところで、13歳のリアタイ時の気持ちをまとめると、考察とか何もなくて憧れだけがあった気がする。ちなみに、14歳になった1997年1月にテレビ大阪で再放送を見た時も、やはりシンジ君は大人びて見えたのであった。私はあまり変わってなかった。

それにしても、ぶっちゃけよく分からなかったのに深夜の再放送を見るくらい気になったこと、そして、30年経ってもそのファーストインプレッションの衝撃が残ってるんだから、やっぱり新世紀エヴァンゲリオンって凄い。思い出したらまた久しぶりにテレビシリーズが見たくなったのであった。

執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
画像:©カラー

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