醤油×ジェラートや自分だけの“My醤油”作り…創業155年の老舗なのに新しい体験がいっぱい【本川藤由商店】氷見のまろやか醤油蔵
富山県西部、能登半島の付け根にある氷見市。海と山の距離が近く、古くから港町として栄えながら、稲や果樹の栽培も盛んな自然の恵み豊かなまちです。
そんな氷見市で1870(明治3)年に創業。港町ならではの醤油を作り続ける蔵があります。
港町・氷見の名物“魚に合う醤油”を作る老舗醤油蔵
氷見漁港からもほど近い湊川沿い、「本川藤由商店」。
大きなブリのイラストが入った看板が目印です。
豆の香りが漂う歴史ある建物では、10種類以上の醤油を製造していて、間近でその仕込みや醸造を見ることもできます。
創業者は漁師 魚の旨み引き出すまろやかな醤油
「本川藤由商店」が他には引けを取らないと胸を張るのが、「魚に合う醤油」。
元々、氷見の漁師だったという創業者が魚に合うように作り始めただけあって、その点にはこだわりがあります。
加熱処理した醤油に調味液を加えて、蔵で1か月熟成させることで、魚の脂に負けないとろみとまろやかな甘みのある味わいに仕上げます。
魚に絡みつくような質感の醤油は、海の幸に恵まれた氷見で魚を知り尽くした漁師だからこそ生まれた逸品です。
意外にもベストマッチ! 醤油×ミルクジェラート
155年の歴史ある醤油製造メーカーとして、昔ながらの醤油の味を守りながら、新しい挑戦もしています。それが、「醤油onアイス」。
地元のアイスメーカーが作ったミルクジェラートに魚型容器の醤油が刺さった斬新なビジュアルです。
アイスの甘みと醤油の塩味が相まって、みたらし団子のような甘塩っぱさ。
醤油は加減しながら、少しずつかけるのがポイントです。
これからの暑い季節には塩分補給にもなりそう。
辛み、旨みをプラス…オリジナル醤油作りの体験も
店にはオリジナルの醤油が作れる体験コーナーも。
氷見観光の思い出やお土産に人気なんだそう。
作り方はとっても簡単。
昆布、煮干し、しいたけ、唐辛子、ニンニクの5種類の食材からお好みの物を選んでボトルに詰めていくだけです。
醤油に漬けることでどんな風味になるか、試食用のものがあるので試しながら作ることができます。
食材をボトルに詰めたら、店で一番人気の醤油を注ぎ入れます。
わずかな量で味が繊細に変化するので、好みに応じてブレンドしたり、特定の料理に合う醤油を目指したり…仕上がりを想像しながら作れるのでワクワクします。
プレゼントにもぴったりです。
最後はオリジナルのラベルをデザインして、貼り付けたら完成。
ミニボトルの醤油もついて、体験は1000円です。
食材のうまみや香りが醤油になじむまで約1週間。
帰ってすぐ食べるのではなく、待つ時間もまたひとつの楽しみになりそうです。
出典:KNBテレビ「いっちゃんKNB」
2025年7月4日放送
記事編集:nan-nan編集部
【本川藤由商店】
住所 富山県氷見市本町1-18
営業時間 9:00~17:00(醸造工場兼店舗)
定休日 日曜・祝日
1/1~3、8/15~17