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犬に絶対NGな『秋の食材』3選

わんちゃんホンポ

犬に与えてはいけない秋の食材に注意を!

日本には春夏秋冬の四季がありますが、夏の暑さから解放される秋が好きな人は多いでしょう。一般的には、9月〜11月が秋に区分されています。

秋にはたくさんの野菜や果物が旬を迎えますが、それらを愛犬にも食べさせてあげたくなるのではないでしょうか。例えば

✔柿
✔梨
✔さつまいも
✔りんご

などは、与え過ぎなければ犬にOKな秋の食材です。

適量なら犬に与えても問題のない秋の食材がある一方で、犬に与えてはいけない絶対NGな食材もあります。これを知らないと愛犬を苦しめてしまうかもしれません。ではどの食材がNGなのか、一緒に見ていきましょう。

犬に絶対NGな『秋の食材』は?

1.イチジク

イチジクは漢字で『無花果』と書き、花を咲かせない果実のように思えますが、花は実の中で咲いています。イチジクの果実の中にあるつぶつぶが花なのです。イチジクには夏と秋の2回収穫期があり、旬は6〜10月頃になります。

水溶性食物繊維のペクチンをたっぷりと含み、カルシウムやカリウム、鉄分といったミネラルも豊富なイチジク。古代ローマでは『不老不死の果物』と呼ばれたほど栄養価の高い果物とされていますが、犬に与えるのはNGです。

イチジクに含まれているソラレン(光毒性物質)とフィシン(タンパク質分解酵素)という成分が犬に中毒症状を引き起こすことがあるからです。犬がイチジクを食べて中毒を起こした場合は下痢、嘔吐、食欲の低下、口内炎、よだれといった症状が見られます。

犬がどのくらいイチジクを食べたら中毒を起こすかは分かっていませんが、少量の摂取でも中毒症状が現れる可能性があるので、愛犬にイチジクを与えるのはやめましょう。生のイチジクだけでなく、ドライフルーツのイチジクや、ジャムなど加熱したイチジクもNGです。

ちなみにイチジクの葉や茎を切ると乳汁という白い汁が出てきますが、犬や人がこれに触れると皮膚に炎症を起こすことがあります。

2.ぶどう

ぶどうは品種がかなり多く、日本国内で主に栽培されている品種だけでも50〜60種類に及びます。品種によって収穫時期が異なり、6月頃から店頭に並ぶものもありますが、一般的には8〜10月頃がぶどうの旬とされています。

ぶどうといえば、ポリフェノールが豊富なことでよく知られている果物です。ポリフェノールは、がんや動脈硬化の予防に効果があります。

ジューシーで美味しく身体にいいのなら、愛犬にもぶどうを与えたくなってしまうところでしょう。しかし、ぶどうは犬に絶対NGな食材です。

犬がぶどうを食べると、24時間以内に中毒を起こす可能性があります。初期症状として下痢や嘔吐などが見られ、重度の場合は急性腎不全を起こして死に至ることも。

ぶどうのどの成分が犬に中毒を引き起こすのか、また犬がどのくらいぶどうを摂取すると中毒を起こすのかもはっきりしていませんが、たった1粒でも中毒を起こす可能性があります。生のぶどうのほか、干しぶどう(レーズン)やぶどうジュースも犬に与えてはいけません。

3.銀杏

9〜11月頃が旬の銀杏はイチョウの木の種子。イチョウの木には雄と雌があり、銀杏がなるのは雌の木のみです。銀杏の構造は外側から外種皮(外皮)、中種皮(果肉)、内種皮(殻)、胚乳となっていて、私たちが食用としているのは胚乳の部分です。

銀杏にはβ-カロテンやビタミンCなど、感染症予防の効果が期待される成分が豊富に含まれています。銀杏は、季節の変わり目で風邪を引きやすい秋に適した食材と言えるでしょう。

しかし、銀杏を犬に与えてはいけません。銀杏にはビタミンB6の作用を阻害するギンコトキシン(メチルピリドキシン)という神経毒が含まれており、銀杏中毒を引き起こす恐れがあるからです。

犬の銀杏中毒の症状として下痢、嘔吐、呼吸困難、けいれんなどが挙げられます。多くの場合は1〜12時間以内に症状が出始め、最悪の場合は死に至ります。犬の中毒量については、はっきりとは分かっていません。

犬だけでなく人も銀杏中毒に注意が必要で、大人は1日40〜50個以上、幼児は5〜7個以上食べると中毒を起こす危険があると言われています。

紅葉シーズンになると、雌のイチョウの木のそばには銀杏がたくさん落ちています。銀杏の外種皮には皮膚炎を引き起こす成分のギンコール酸が含まれており、犬が踏んだりするとその部分が炎症を起こす可能性があります。

拾い食い以外にも、愛犬が銀杏に触れないように注意しなくてはなりません。散歩コースにイチョウ並木がある場合は、秋の間はイチョウ並木を避けたコースに変更するのが無難です。

まとめ

今回は、犬に絶対NGな『秋の食材』を3つご紹介しました。最悪の場合は死に至ることもあるのでご紹介した食材を愛犬に与えないことはもちろん、愛犬が盗み食いや拾い食いをしないように十分注意しましょう。

万が一、愛犬がNGな食材を食べてしまった場合は、飼い主さんの自己判断で無理やり吐かせようとせずに、すぐに動物病院へ連絡することが重要です。いつ、何を、どのくらい食べて、今どんな様子かを伝え獣医師の指示に従いましょう。


(獣医師監修:平松育子)

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