Yahoo! JAPAN

<遺産は臨時ボーナス!?>ショック!大切な実家を売ったお金で……夫、新車を購入!?【まんが】

ママスタセレクト

写真:ママスタセレクト

これは最近の話です。私は40代後半のリホです。夫と高校生の娘、中学生の息子の4人で暮らしています。私の実家は新幹線で行く距離にあります。結婚してからは今の場所で家も建てたので、私が地元で暮らす可能性はもうありません。そのため母が3年前に亡くなると実家は空き家になりました。

父がすでに他界しているため、古くて広い家屋にはもう誰も住んでいません。ひとり娘の私がとりあえず受け継いで管理をしているのですが……。

葬儀の後はしばらく実家に滞在し、悲しみに暮れながら母の持ち物を片付けていました。それからは月1回くらい部屋の掃除や庭の手入れに通い、心の整理をしてきたつもりです。そうしているうち母を失った悲しみも少しずつ癒えてきたように思います。ただ一戸建ての維持費はばかになりませんし、実家に通う往復の新幹線代もかかります。

うちの家計に負担をかけないよう、私は母が残したわずかなお金を取り崩しながら実家の管理費用を出してきました。でもそれももうすぐ底を尽きそうです。悩む私を見かねて夫が切り出しました。「なあリホ、もうそろそろ実家は手放すことを考えないか?」

「そうだね……私が地元に戻ってあの家に住むなんて、もうきっとないもんね」「毎月の電気代や水道料金もかかり続けるし、税金だって払っているんだろう?」

私たち夫婦はすでに家を建てています。子どもたちも今住むこの場所が故郷だと思っていることでしょう。私だって地元を離れて20年以上が経ち、今さら戻ることは考えていません。

「でも売るとしたらどうすればいいのか……手続き関係、任せていい?」「わかった、俺の知り合いに不動産関係のやつがいるから聞いてみるよ」その後、夫はさまざまな知り合いにあたって実家を売る手はずを整えてくれました。営業の仕事をしている夫、さすが頼りになります。しかし売却の話がまとまった直後、私は衝撃の発言を耳にしてしまうのです。

「あ、電話だ。今度の車検の連絡かな? もしもし~」スマホを持って隣の部屋へ移動した夫。もし点検のために家の車を預けるなら日程を私も確認しておいた方がいいかな……。そう思って聞き耳を立てていると。

「いいですね、新車! ちょうど買い替えたいと思っていたんです。あぁ、お金なら大丈夫です。もうすぐ『臨時ボーナス』が入るので! 実は手持ちの不動産を売ることになりましてね……」

まさか、私の実家の売却代金をあてにしているの!? 確かに車1台くらいなら余裕で買える金額かもしれません。けれど私にとっては両親がのこしてくれた大切な形見……。泣く泣く手放すのに、「臨時ボーナス」だと大喜びするような言い方はあんまりです。私はショックで言葉を失ったのでした。

「パパが死んだ、わーい!」ムスメの痛烈な一言に夫は……?

夫が知り合いをあたって手続きをすすめてくれたのですが、実はその行動には下心があったようです。夫はなんと「私の実家の売却代金」をあてにしていました。

私は思わず夫に詰め寄ります。「私の実家を売ったお金が『臨時ボーナス』って……どういうつもり?」

「言い方が悪かったよ……でもまとまったお金が入ることには変わりないだろ? 夫婦の財布は一緒だし、家計に入るお金だよな?」「そんな……」夫は両親を失った私の気持ちを理解していないのでしょうか。

「両親が私にのこしてくれた大切な実家だよ……泣く泣く手放すのに……宝くじでも当てたみたいに大喜びするなんて……」夫の言葉が情けなくて、思わず涙がこぼれてきました。

そのとき高校生の娘が帰宅しました。「ただいま~。えっ、ママ、どうしたの!?」夫の前で泣いている私を見て驚きます。

「いや、その、えーと……」夫が気まずそうに口ごもったので、娘が夫をにらみます。「パパ、いったいママになにしたの?」私は娘にこれまでの経緯を説明しました。自分の実家を手放そうと決めたこと、そして売却手続きを夫に任せたこと、けれど夫は「臨時ボーナス」と喜んでいたこと……。するとしばらく黙って聞いていた娘が、思いがけないことを言い出したのです。

「パパは前に、『俺が死んだらお前たちにお金が入るようにしてあるからな』って言ってたよね? でも私が『パパ死んだ! 臨時ボーナスだ、わーい!』ってパーっと遊びに使っちゃったら、どう思うわけ?」娘のあっけらかんとした言葉に思わず私は吹きだしました。一方の夫は、娘の「パパ死んだ! わーい!」の言葉が衝撃すぎたようでうなだれています。

「そんなこと言われたら、パパあの世で泣くかもな……」「でもパパが言ってるのって、そういうことだと思うよ?」娘にきっぱりと叱られ、夫は返す言葉もありません。

さすがに夫も反省したようで、実家の売却代金は元からなかったものとして考えることになりました。夫婦でしっかり話し合い「ゆくゆく子どもたちに進学や結婚の費用として渡そう」という話に落ち着いたのです。娘や息子のために使うなら、きっと亡くなった両親も喜んでくれるはず……。それまでは大切に守っておきたいと思います。


【関連記事】

おすすめの記事

新着記事

  1. 船でのジギングタチウオ釣りで指4本級主体に54尾と爆釣【茨城・平潟港】

    TSURINEWS
  2. 広島のキーマン小園海斗は5番で使うべき理由、データが示す適性打順

    SPAIA
  3. 犬が膝の上に乗るのは上下関係が逆転しているから?大昔の都市伝説は気にせずどんどん甘やかしてあげよう

    わんちゃんホンポ
  4. 【リアル給与明細】45歳、技術職。基本給が低いですが適正でしょうか?【FPが解説】

    4yuuu
  5. 『巣立った保護子猫』と1か月ぶりに再会したら感動…かと思いきや予想外の反応が10万9000再生「照れくさいのかな」「思春期w」

    ねこちゃんホンポ
  6. 猫と一緒に魚は飼える?部屋に『水槽を置く』ときに気をつけるべき4つのポイント

    ねこちゃんホンポ
  7. 【佐賀パン】『石窯パン工房 吉野麦米』(佐賀県・吉野ヶ里町)【毎日パン日和 vol.263】

    福岡・九州ジモタイムズWish
  8. 「ちいきの逸品」発・読者とつくる新手土産「結プレッツェル」ついに完成!vol.3

    チイコミ! byちいき新聞
  9. 水分不足に気づきにくく脱水になりやすいシニア世代が習慣づけたい事とは!?【70歳からおいしく栄養がとれる食事のくふう】

    ラブすぽ
  10. 主婦の強い味方!【業務スーパー】ストック必須のお得なおすすめ商品3選

    4yuuu