「石川の湘南」支援の個展 7月22日までギャラリー木の実で
寒川町宮山在住の画家・月川富夫さん(75)の「鉛筆画展」が7月22日(月)まで、ギャラリー木の実(茅ヶ崎市芹沢2129、腰掛神社そば)で開催されている。会場では鎌倉の風景や仏像を主なテーマにした作品約20点を展示中。また能登半島地震で大きな被害を受けた石川県河北郡内灘町の支援も目的としており、月川さんは「多くの人に作品を見てもらうとともに、復興にも協力してもらえたら」と話す。
定年後に創作活動
月川さんは東京都出身。高校卒業後に日本光学工業(現・ニコン)に入社し顕微鏡の部品製造などに携わった。
約40年前、大船の工場に異動となったことを機に寒川町へ。「幼い頃から絵を描くことが好きだった」といい、独学ながら会社員時代から油絵などを楽しんできた。
創作活動を本格的に始めたのは定年退職後。主な題材としたのが、鎌倉だった。毎月のように通ってはスケッチし、主に水彩画で描き続けてきた。「建長寺や円覚寺などは、四季それぞれの良さがある」と笑う。
2009年以降これまでに、鎌倉長谷にある「鎌倉まめや」2階ギャラリーで、9回にわたって個展を開催してきた。
コロナ禍中は個展を中断していたが新たに鉛筆画に挑戦。今回の個展ではこの間に描き貯めた約20点を展示している。
内灘町の復興を支援
個展の準備を進めていた今年1月1日、能登半島地震が発生。タウンニュースと茅ヶ崎市で運営するウェブマガジン「#ちがすき」の記事で、美しい海岸線から「石川県の湘南」と呼ばれる内灘町が大きな被害を受けたことを知り、同町の支援を決めた。会場では作品を販売し、その収益を同町の災害義援金に寄付するほか、募金箱も設置している。
「微力だが復興の一助になれば」と月川さん。期間中の展示時間は午前10時から午後5時まで、火・水曜日定休。問い合わせは【携帯電話】080・5517・1438へ。