上越沖ディープタイラバ釣行で夏マダイ3枚【新潟・子丸】浅場では良型キジハタも登場
新潟・上越沖で産卵期明けの夏マダイをディープタイラバで狙った釣行をレポートしたい。
ディープタイラバで夏マダイ狙い
新潟県上越沖は真鯛の魚影の濃さと型の良さで知られ、しばしば真鯛の聖地ともいわれる海域である。夏場は産卵期を終え深場に戻った個体が体力回復のために再び活発にベイトを捕食しはじめる。そんな夏マダイを狙って上越・能生漁港の子丸を予約した。
子丸は、少人数制(定員4名)・ドテラ流しスタイルでタイラバを得意とし、周年水深100mオーバーの深場に潜む真鯛を狙っている。
朝方がチャンスタイム
8月初旬。早朝4時に能生漁港に集合。他の乗船者3名との乗り合いだ。天候は晴天で微風。日中の最高気温は30℃未満とこの時期としては暑すぎず比較的過ごしやすかった。この時期、真鯛のアタリは朝方が圧倒的に多く、陽が高くなるとアタリが激減する。昨年のこの時期に乗船したときも同様だった。なので、朝一番はとくに集中力を高めたい。
タックルトラブルなどでチャンスタイムを逃してしまうと挽回が難しくなる。子丸ではタイラバサビキの使用も可能だが、朝イチの真鯛の活性が高い時間帯はタイラバに集中したい。
チャンスタイムに真鯛キャッチ
港から30分ほど走り船が減速する。スタートフィッシングだ。水深125m。筆者は200gのタイラバヘッドをチョイスした。重めからスタートしてみて、もし潮が緩ければ150g、120gと軽くしていく作戦だ。ドテラ流しなので乗客は全員片舷に並ぶ。筆者の釣り座は前から2番目だ。
いつもはひと流し目から真鯛がヒットするパターンが多いのだが、この日の最初の流しでは乗船者4名全員アタリなし。船長は早々に見切りをつけ、次のポイントに移動した。移動後さっそくアタリが来たと思ったものの、真鯛ではなくサバのオンパレード。オマツリしないように高速でリールを巻き上げる。ときどき良型のアジも混じる。乗船者全員、朝方の好機にサバの猛攻で悪戦苦闘。
船中最初のマダイを手中
筆者もサバ連続ヒットのあとボトムからの巻き上げ中に中層で竿をガクガク揺らす魚がヒット。またサバかと思い、雑に高速で巻き上げていたが、海面付近に浮上してきたのは本命真鯛。慌てて船長にタモ入れしてもらい無事1kgクラスの真鯛をキャッチした。外道と思い込みいいかげんなやり取りだったが、船中最初の真鯛だ。いよいよ時合い到来か。
左隣りのアングラーも同等サイズの真鯛をキャッチ。筆者はこの流しでもう1枚真鯛を釣り上げたがあとが続かず、サバとエソの猛攻でオマツリも頻発。いくつかポイントを移動し、さらに深場のポイントでフォール中のヒットで3枚目の真鯛もキャッチした。
後半戦は浅場で根魚狙い
8時30分を過ぎたくらいからアタリが途絶え、浅場の根魚釣りに移行。水深は40mから60mくらい。釣り方はジギングの人ありタイラバの人あり。筆者はタイラバ、ジギング、インチクなど手を変え品を変えトライしてみた。筆者の隣りのSLJのアングラーはパターンとジグがハマりキジハタやヒラメなど鮮やかに連続キャッチ。タイラバのアングラーもカサゴやキジハタを連続キャッチ。
筆者はなかなかアタリを出せず、定番ゲストのカサゴぐらいだったが、終盤かなりの手ごたえのヒットから慎重に巻き上げると良型のキジハタが浮上。42cm・1.2kgのうれしいサイズだ。
最終釣果
この日の筆者の最終釣果。本命真鯛は3枚でサイズは1kg~1.5kg。キジハタ1尾。大アジ1尾、ウッカリカサゴ1尾、レンコダイ1尾。船中釣果は残念ながら真鯛は全員安打とはならなかったが、4人中3人が本命キャッチし船中6枚、ほかにはキジハタ、ヒラメ、アマダイ、カサゴ、アジ、サバなど多彩なゲスト魚が上がっていた。いつも安定の釣果をもたらしてくれる船長には本当に感謝しかない。
なお、船長によると、この時期ラインにクラゲが付着するのでラインクリーナーを装着するかマメに布などで拭き取るなどしたほうがよいそうだ。クラゲが付着したままだとフグなどに噛まれてラインブレークの原因になることもあるようだ。
<宮崎逝之介/TSURINEWSライター>