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梅雨の釣行に必須の【レインウェアと防水シューズの選び方】を解説

TSURINEWS

防水も足元から(提供:TSURINEWSライター井上海生)

梅雨時期が近付いている。この時期の釣りは、鬱陶しいが、だからといって出動を控えるわけにはいかない。雨に濡れながらの釣りで大事なのは、もちろん雨避け。その準備を万端にしたい。今回は、およそオカッパリにおける最強クラスの雨避けについて解説したい。

入梅前の雨避け準備

梅雨の釣りの最大の課題は、むろん雨避けとなる。どれだけ雨を難と感じずに釣るか。簡単にいえばレインウェアを着ればいいのだが、そのレベルも、実は弱~強がある。

梅雨時期は暑い。秋雨とはまた違うので、多少違う準備をしたい。また雨で滑りやすいことを考えると、靴もかえたい。ただの雨靴、長靴では不十分だ。

「雨なんて……」と軽く笑っている人も、この機会に完全な装備を作ってみてはいかがだろうか?何でもそうだが、備えあれば憂いなしである。

雨着の性能を重視

まずはレインウェアだ。

レインスーツを着用(提供:TSURINEWSライター井上海生)

ここはレインスーツを着用したい。筆者はアウトドアブランドのC社のものを愛用している。釣り人に人気なのは、ワークマンだろうか?

レインスーツには性能の指標があり、耐水性と透湿性が大事だ。

耐水性

小雨をしのぐ程度なら耐水圧は2000mmでOK。雨中の長時間作業、アウドドアでは対水圧は10000mmが望ましい。釣りならばこのへんだろうが、もう少し低くてもいい。

ちなみにバイクや自転車ならば耐水圧20000mm以上がいいらしい。

透湿性

蒸れを防ぐ機能=透湿性も重要な指標だ。2000mm、5000mm、8000mmがあり、それぞれどれだけの運動をするか、で適正が決まる。釣りならば5000mm程度で、「軽い運動」までOKで、ムレにくい。

まとめて言うと、耐水圧10000mm・透湿性5000mmが釣りに適する。

靴の性能も超重要

おしゃれは足元から、釣りも足元から。特に釣りでは足場の条件がとにかく大事なので、そもそも性能の低い靴は履けない。まずはグリップ力が高い、良いソールのものを選びたい。意外に流用適正があるのがランニングシューズ、ウォーキングシューズだ。軽くていい。

しかし雨避けを考えると、そこに防水性能も入れたい。安心な性能は何よりも「GORE-TEX」だ。ゴアテックス。一切水が入ってこない、黒ゴアという、黒いラベルのゴアテックスが特に強い。

だがゴアテックスは、蒸れやすいという難がある。このへんは感じ方次第だが、私はかなり苦手だ。靴下を薄くするなどしてバランスをとりたい。

ゴアのシューズが特に安心(提供:TSURINEWSライター井上海生)

ゴアテックスの靴は、釣り具メーカーからも出ているが、基本的にスニーカーメーカーを導入したい。ニューバランス、アディダス、ナイキ。そこまで高いものでなくてもOKなので、セール品で購入するといいだろう。履き心地が段違いだ。

雨の日は危険な場所に乗らない

釣りの鉄則として、雨の日は危険要素が少しでもある場所に乗ってはいけない。ライジャケを着ていても、落水すれば死ぬ可能性がある。消波ブロックはもちろん、少し段差があるところも避けたい。なるべく平穏な波止で釣ろう。

雨中の釣りは足場最優先(提供:TSURINEWSライター井上海生)

梅雨の釣りは湿度も高い。そのような鬱陶しさも精神的な苦痛を増す。すると、ふっと何かがおろそかになって、落水する危険が出てくる。二重三重の安心・安全優先でいこう。

水潮を理解して釣ろう

梅雨の釣り、どうだろうか?とにかく雨対策の装備を高めていくことだ。

しかしそもそも梅雨とは、別に釣れる時期ではない。この時期に活性が上がる魚をあまり聞いたことがない。梅雨が明けて夏がくれば海もかわり、沖ではタチウオが、陸ではタコや根魚が始まる。あえて梅雨に釣りにいく理由はないとまでいえる。

釣行するならば、水潮を理解したい。雨水は比重が低く、海水の上に乗って、海に蓋をした状態となる。そうなると海の魚は基本的に酸欠状態となって、活性が下がってしまう。狙うならば、レンジを入れたところで、なるべくフィネスでいきたい。細いライン、軽い仕掛けで、息苦しくしている魚に口を使わせよう。

<井上海生/TSURINEWSライター>

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