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神奈川FD杉浦健二郎「理想は山本由伸」 夢への第一歩踏み出した異色右腕の目標と現在地

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神奈川FD・杉浦健二郎投手

軟球と硬球の違いに苦労

3月15日、今シーズンからルートインBCリーグ(以下、BCリーグ)に新規参入する神奈川フューチャードリームスの新体制発表会が藤沢市内で行われた。

藤本伸也代表、鈴木尚典監督、山下大輔GM、荒波翔球団アドバイザーをはじめ、全選手の挨拶、そしてユニフォームの発表などが行われた。新型コロナウイルスの影響で報道陣だけの開催となったが、皆がチームに対する思いをそれぞれの言葉で語っていた。

体制発表会のレポートはこちら

その後、各選手の囲み取材で注目を集めていたのが鈴木監督、そして11月に行われたBCリーグトライアウトで150キロを叩き出した、杉浦健二郎だった。杉浦は中央大学に所属しているが野球部には入部しておらず、草野球チームでプレーしていた。また、高校時代も野球部ではなくバドミントン部に所属と、まさに異色の存在である。

トライアウトの場とはいえ、150キロの速球を投げた杉浦は、先発ローテーション入り間違いなしの自信に満ち溢れた人物かと思っていたが、実際はとても謙虚な21歳だった。

杉浦は現在、軟球から硬球への変化に苦労している。ボールが変わったことでコントロールが定まらないのだという。

「(硬球への)慣れはぼちぼちですね。硬球は軟球と比べるとボールが大きくて滑りますね。ストライクを投げられますが、10球に1球とかです。だから、シート打撃で投げるレベルではまだないです」

軟球はM号で136.2〜139.8gであり、NPBで使用されている硬球は141.7〜148.8gと定められている。最大でも12.6gしか変わらない。一般人では気にならない重さかもしれないが、投手にとっては大きな違いを感じるようだ。

また、肘の使い方を変えることによって、フォーム自体も大きく変わったという。

「(2019年11月の)トライアウトと比べると似てるところは一切無いですね。肘や上半身に負担がかからないように足の使い方を変えています。わからないことは乾(真大選手兼任コーチ)さんに聞いてます」

と教えてくれた。残念ながら、現時点でBCリーグ各チームのキャンプは一般公開されていない。新しいフォームは開幕戦以降のお楽しみとなる。

目標は「怪我をしないこと」

杉浦はこれから初めてのシーズンに臨むことになるが、目標設定はあるのだろうか。

「前提条件として怪我をしない。具体的な勝数とかは意識してないです。どの場面で投げても抑えて、それを積み重ねていければいいと思っています」

勝数といった数字の目標よりも、怪我をしないことを優先しているようだ。どのような起用を想定しているのかの問いには

「先発希望で出してます。でもみんな多分、先発で出してるのでローテーションに入ることはまずないでしょうね(笑)」

と笑いながら答えてくれた。先発の希望はあるものの、それは他の投手も同じ。そういったこともあり、怪我をせずにどの場面でも抑えていければ、という先の発言につながっているのだろう。

また、球団公式Twitterに投稿された練習動画に対し、佐々木朗希(ロッテ)を意識しているという引用RTをつけ自身で投稿を行った。もちろん、そこには意図があるという。

「佐々木くんは怪我のリスクを研究されてて、怪我を少なくするという意識をしている投手なので、真似してみました」

杉浦は年齢に関係なく、佐々木のような年下であろうと、よいものは取り入れようとする探究心を持ち合わせている。まだまだ伸びしろはありそうだ。

背番号「34番」は吉田正尚の影響

神奈川での背番号は34番に決まった。34番の投手といえば、やはり400勝投手の金田正一(元国鉄ほか)が思い浮かぶ。全盛期の金田は、160キロの豪速球を投げ込んでいたとの逸話があるほど。杉浦も150キロを投げ込んでいるだけに、スピードボールへの憧れから選んだのだろうか。

「34番はオリックスの吉田(正尚)選手なんですよね。野手のときに目標にしていたので、自分から第一希望として出しました。もともと僕は右打ちで一昨年から左打ちにしたんですけど、同じ右投左打の吉田選手のホームランを見て、その放物線がきれいだったので目標にしようと思ったんです」

オリックスの主砲である吉田正尚に由来しているようだ。杉浦は自身でSNSの投稿を行っており、そのなかに打撃面でのトレーニング風景もある。これからキャンプが本格的に始まり、シーズンへと入っても変わらずに発信も行っていくつもりだという。

では、本職である投手としては誰か憧れがいるのだろうか。

「理想は山本由伸投手(オリックス)ですね。MAXが150キロを超えて、ツーシームとかカットボールもありますし。まだ全然そのレベルではないんですけどね」

吉田に続いて山本の名前が。もしやオリックスファンなのかと思いきやそうではなかった。

「僕自身オリックスファンではないんですけど、家族がオリックスファンなんで昔から見てました。京セラドームと神戸(ほっともっとフィールド)に行ったことがあります」

と自身ではなく家族の影響だということを教えてくれた。

「150キロ右腕」という数字が与えるインパクトは大きく、それがひとり歩きしてしまっている感はある。たしかに杉浦はトライアウトでは150キロを計測した。しかし、その中身は軟式野球から硬式野球へ転向したての若人である。

大きな期待を背負っているのは間違いないが、先発ローテーションの中心を担うのはもう少し先のこと。本人もそれを自覚している。まずは怪我なく1年を過ごし、ひとりひとりの打者を抑えていく。それが今シーズンのやるべきことになる。

動き出した新チームの未知なる存在、杉浦の1年目に注目だ。

記事:勝田聡

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