【就活はまだ間に合う!?】悩める26年卒就活生へ!先輩の成功事例から学ぶ、冬の就活の攻略法とは?
クリスマスから年末年始へ。世の中ではさまざまなイベントが繰り広げられていますが、まだ就活に迷っている学生は楽しむ余裕はないよという時期かもしれません。
そんな2026年卒向け「年末駆け込み就活セミナー」が開催されたので、4月1日入社に向けての冬採用攻略ポイントなどを紹介します。
現在でも約6割の企業が採用活動継続中!
セミナーを主催したのは就職エージェントサービスの「マイナビ新卒紹介」。実際に学生の相談に乗っている4名の社員が、採用活動を継続している企業の市場動向をはじめ先輩の成功事例、冬採用に向けたスケジュールや攻略ポイントなどを分かりやすく解説しました。
「納得内定を獲得すること」を成功の定義とし、納得した入社先を見つけて就職活動を終了。そのプロセスを知ることがセミナーの目的です。
まず、現在も採用活動を継続している企業はどれくらいあるのでしょう。
リクルーティングアドバイザーの佐藤氏によると「『マイナビ2026』でまだエントリー可の企業は1万9,521社(11月28日時点)。同サイトの企業の総掲載社数が約3万1,600社なので、約6割の企業が採用活動を継続しています」とのこと。
まだ2万社近い企業が門戸を開いているのですね。
「首都圏の方が採用活動を継続している企業は多いですが、地方でも各地域の平均で300社ほどあります。募集職種枠が一番多いのは、営業系。続いて技術・研究系、事務・管理系です。この募集職種の割合は、秋採用のときと比較しても大きく変動していないので、自分の得意・不得意、適性に合わせて選択可能ということです」(佐藤氏)
上記含む記事内の図版はすべて「マイナビ新卒紹介」の提供
できれば2月中旬までに内定獲得を!
企業側の採用スケジュールと合わせ、4月入社に間に合う内定獲得時期を知っておきたいものです。
「企業は12月も26年卒学生の採用を絶賛実施中です!そして1月から配属先の決定や内定者向けの研修の準備、入社予定者の備品準備などが始まるのです。3月には27年卒就職活動が解禁になりますから、2月中旬くらいまでに内定先を決められると余裕を持って4月1日入社を迎えられると思います」(佐藤氏)
佐藤氏は「焦りは禁物ですが、ここから納得内定獲得に向けて積極的に活動していきましょう!」と、おだやかにエールを送りました。
先輩事例から学ぶ冬採用攻略ポイントは?
実際に短期間で内定獲得した先輩たちの成功ポイントが気になるところです。
セミナーでは、年内駆け込みパターン、タイパ重視パターン、新たな軸発見パターンの3例が紹介されました。
1つめの「年内駆け込みパターン」は、就職活動をほとんどやってこなかった学生のケースで、キャリアアドバイザーの黒澤氏が「どう企業を探したらいいのか分からないという状況でした。面談を通して本人の希望と適性を見ながら、企業からのフィードバック内容を参考に対策しました。結果的には、会社説明会に参加して約2週間後には内定を獲得。とても効率的に進められたと思います」と説明。
納得して内定を得られた一番大きな理由は、スケジュール調整を柔軟に対応でき、たくさん行動ができたことを挙げています。
タイパ重視パターンの学生については「面接の経験が少なかったので企業ごとの特徴に合わせて対策を繰り返し、結果的に3社の選考に進んで一番納得できる企業への入社を決めました。学生さんもたくさん頑張ってくれました!」と黒澤氏は振り返ります。
「否定的ではなく肯定的な目線で就活軸とのマッチポイントを探していた点が、納得内定につながったと思います」と、柔軟な視点で多様な企業を比較検討する大切さを強調していました。
軸発見パターンの学生については、キャリアアドバイザーの市川氏が紹介。
「自分で見つけた企業の選考に専念していたものの、1月になってから自分の就活軸に大きな変更があり、就活を再開することになった学生さんです。何となく勤務地へのこだわりがあったところ、自分が勉強してきたことを活かして働くことを重要視するという軸の転換がありました」
かなりタイトなスケジュールだったものの、企業からのフィードバックに柔軟に回答を準備できたことで企業・学生ともに納得した上で内定・入社を決められたということです。
あまり焦らず、自分のペースを大切に!
3つの成功事例に共通しているのは「何事にも柔軟に対応できた」ことと分析しています。
「絶対に譲れない軸を持って就活を進めていくのもいいと思いますが、それは本当に譲れないことなのか、少し柔軟に対応できないかと考えてみると、冬の就活は攻略しやすくなるかもしれません」(市川氏)
さらに、4月入社するか、卒業して「既卒として」就活するか悩んでいるという学生の質問には、「4月入社にまだ間に合います!」と回答。「自分の将来・キャリアを考えたときに、納得できる選択をした方がいいと思います」
「やりたいことが見つからない」という学生には、「自分のできることは何かという視点で考えてみてください。厚生労働省が策定している職業名は、1万8,000種類前後あります※。新しい情報を得て、視野を広げてみるのもいいかもしれません」というアドバイスがありました。
※参考:第5回改定厚生労働省編職業分類 職業名索引
「面接で今も就活している理由を聞かれたら、どう答えたらいい?」という質問には、佐藤氏が「この理由だから絶対不合格になるということはないので、嘘はつかず、今はどう対応しているかポジティブなイメージに変換して話すと企業側は納得しやすい」と誠実な対応を勧めていました。
すでに内定を得た学生も多いので不安になる時期ではあるものの「就活を継続している仲間はいます!あまり焦らず、自分にとって譲れないものと対応できるものを整理しましょう!」と、自分のペースでの就活継続が大切とのことでした。
今回のセミナーの内容が、一人でも多くの就活生の参考になり「納得内定」へつながるよう願っています。