機能別消防団員に辞令 OBら9人 大規模災害対応へ
大規模な災害が起きたときの対応や平時の広報など特定の活動に携わる機能別消防団員の辞令交付式が11日、市消防防災訓練センターで行われた。出席した8人の団員に西山幸成団長が辞令書を手渡し、「地域防災の重要な担い手となり、市民の安全・安心を守るために尽力をお願いしたい」と訓示した。
市消防局は今月1日、「音楽団員」に次ぐ新たな機能別消防団員として「大規模災害団員」を発足。全国的に消防団員が減少する中で人材を確保し、消防団の機能を強化することが目的だ。消防団OBとOGを中心に9人が加入した。消防活動全般を担う基本団員とは異なり、火災現場への出動はしない。
父も消防団員だったという、工務店経営者の板橋政芳さん(61)は、30年以上所属した第5分団から機能別団員へ移った。これまで技能を生かして消防団の広報紙やチラシづくりに協力。「広報活動をさらに充実させ、消防団の裾野を広げていきたい」と話した。
1日付けで基本団員3人も入団し、同日時点の市の消防団員数は446人(定員504人)。