割烹の技を気軽に。御影『食堂こころ』で味わう、身体にやさしい定食ランチ 神戸市
阪急「御影駅」から南へ徒歩約5分の場所にある日本料理店『和心 Sawayanagi』(神戸市東灘区)。3月5日から『食堂こころ』としてランチ営業をスタートし、定食メニューを味わってきました。
厨房に立つのは、夜の営業と変わらず店主の澤柳さん。東京・銀座の割烹料理店や京都の老舗料亭などで腕を磨き、29歳で東京・青山の割烹料理店の料理長に就任。その後、兵庫へ拠点を移し活躍を重ねたのち、2021年に同店をオープンしました。
そんな本格派の料理に、ランチでは奥さんの想いを込めて展開。身体にやさしいものを安心して、バランスよく食べてほしいという考えから、仕事や家事の合間でもふらりと立ち寄れる定食スタイルで営業しています。
夜はコース料理のみのため、近所に住んでいながら訪れる機会がなかった人にとっても、気軽に足を運べるのがうれしい♪
定食メニューは魚か肉の2種類を用意し、ラインアップはなんと1週間ごとに変更。奥さんが妥協せず内容を考え、提供開始の前日夜まで試作を重ねることもあるのだそうです。
「今週のお魚定食」をいただきました。今回の“お魚”は天ぷらで、週によっては焼き魚や煮物などが登場することも。その場合も、骨を丁寧に取り除くなど、食べやすいよう工夫して提供されています。
分厚くふっくらとした「鯛」に、大ぶりでプリプリの「海老」、そして「さつまいも」が並びます。こめ油で揚げることで、サクッと軽やかな口当たりに。ふり塩で仕上げているため、そのまま素材の旨みをじっくりと堪能できます。
なかでも印象的だったのが「さつまいも」の食感。あらかじめ焼いてから揚げることで、ねっとりとした舌ざわりと、甘みがじゅわっと口の中に広がります。
野菜は有機栽培のものを中心に使用。「ささみとキャベツの味噌マヨ和え」は、自家製マヨネーズが味の決め手に。平飼いたまごに酢やこめ油を合わせ、仕上げに有機味噌を加えることで、クリーミーさの中にコクのある余韻を生み出しています。
甘みたっぷりの春キャベツが季節感を添え、徳島県産「神山鶏」のささみは、しっとりやわらかくジューシー。アーモンドの香ばしいアクセントも心地いい一皿です。
新鮮な野菜には、手作りのりんごドレッシングをたっぷりとかけて。すりおろしたりんごをベースにしたフルーティーな味わいで、野菜のおいしさを引き立て、思わず箸が進みます。
脇役にとどまらない「五目豆」にも、しっかりと手間がかけられています。大豆は仕込みに4時間を要するというこだわりぶり。ひと煮立ちさせたあと蒸し器で密閉し、旨みをじっくりと閉じ込めています。
中心までやわらかく、ふっくらと仕上がった大豆に、こんにゃくやにんじんを合わせ、醤油やてんさい糖でやさしい味に。塩分を控えめにしているのもうれしいポイントです。
定食メニューで気になるのが“ご飯のおいしさ”。低農薬の米を土鍋で丁寧に炊き上げることで、きらりと輝くつやが目にも鮮やかです。ふっくらやわらかく、噛むほどにやさしい甘みが広がります。
汁物も内容はその都度変わり、「小松菜ときのこのおすまし」は、夜のコースで出た鯛の骨を使ってだしを取っているのだとか。きのこは煮る前にノンオイルで焼くことで、香ばしさと深みがぐっと増し、口に運ぶたび豊かな香りが鼻へと抜けていきます。
食材一つひとつと真摯に向き合い、その良さを最大限に引き出す――そんな姿勢こそが、澤柳さんの料理の真髄だと感じました。
デザートに「さがみっこ平飼い玉子のプリン 黒蜜がけ」が付いてくるのも魅力♪澤柳さんの地元でもある神奈川県相模原で、のびのびと育てられた鶏の卵を使用しており、古くからの付き合いだからこそ“生まれたて”に近い状態で届くのだとか。
卵黄をたっぷり使い、てんさい糖と合わせてオーブンでじっくりと焼き上げています。コクがありながらもやさしい甘みで、定食の満足度をぐっと高めてくれます。
店内は和のテイストをベースに、暖色系のライトや洋風のイラストを取り入れて、上品な雰囲気でありながら、肩肘張らずに過ごせる雰囲気。テーブル席もあり、ママ友のランチ会にも重宝しそうです。
澤柳さん夫婦は「落ち着いた御影エリアの散策がてら、おひとりでもお気軽にお越しください。召し上がりながら、食材や味について気になることがあれば、遠慮なくお声がけいただければ」とメッセージ。また今後は、食育を伝えていく活動にも力を入れていきたいと話してくれました。
場所
食堂こころ
(神戸市東灘区御影2-12-26 城ノ前樂舎1F(和心Sawayanagi))
営業時間
11:30〜14:30(L.O.14:00)
※お弁当は11:30〜14:30
定休日
土・日曜、祝日、不定
※公式Instagramにて要確認