Yahoo! JAPAN

つんく♂も今なお愛聴!太陽とシスコムーン「ガタメキラ」が放つ18禁の欲望パッション

Re:minder

1999年06月23日 太陽とシスコムーンのセカンドシングル「ガタメキラ」発売日

夏うたを2026年の視点で再編集 vol.19
ガタメキラ / 太陽とシスコムーン

18禁の恋の駆け引きと欲情を表現した「ガタメキラ」


“夏” の歌詞はひと言も入っていない。それでも燃える恋をしている女のハートは、1年中真夏なのだとこんなに教えてくれる歌はない。それが太陽とシスコムーンの「ガタメキラ」である。 ヘッドホンで聴こうものなら、耳がやけどしそうなくらい、ホット! ホット! それでも暑い時こそ熱いものを食すと元気が出るのと同じ理屈で、暑い夏こそ「ガタメキラ」なのだ。作詞作曲を担当したつんく♂が今観てもかっこいいと絶賛するミュージックビデオは、ニンニク増し増しラーメンに匹敵するほど夏バテに効きそう‼

そもそも “Gottta Make It Love”(欲望の塊)という英文をギュギュッと圧縮し「ガタメキラ」とカタカナ読みにしてしまったのが素晴らしい。遊び心とフィーリングを大事にするつんく♂ならではの力技。かつて、もんたよしのりが鼻歌で歌ったフンイキ言葉ながら、これ以外の言葉はしっくりこないとそのまま採用した西城秀樹の「ギャランドゥ」と並び、最高級のパッションを感じさせる。“ガギグゲゴ” は、コムスメや若ボンには出せぬ、18禁の恋の駆け引きと欲情を表現するのに持ってこいの音なのだ。

心の底からパッションを放つようなパフォーマンス


太陽とシスコムーンが、シングル「月と太陽」でデビューしたのは1999年。当時人気があったのは、浜崎あゆみや宇多田ヒカル、モーニング娘。というティーンの歌姫系。そんな中、地球が終わっても私たちは生き抜いて恋してやんよ!くらいの鼻息の荒さで歌う、平均20代の彼女たちは異彩を放っていた。

メンバーは信田美帆(元オリンピック代表選手)、稲葉貴子(元大阪パフォーマンスドール)、小湊美和(民謡家元の娘)、RuRu(中国人歌手)。この個性も経歴もバラバラな4人が太陽とシスコムーンを結成するきっかけとなったのは、オーディション番組『ASAYAN』で1998年に立ち上がった「つんくプロデュース芸能人新ユニットオーディション」。

サンフランシスコで行われた最終オーディションはサンフランとシスコムーンというチームに分けて審査され、太陽とシスコムーンというユニット名はそこからつけられた。発表時、小湊さんが、シスコムーンはオーディションでのチーム名だったから愛着もあるんですけど “太陽と” ってなに? と首をひねっていた。しかし、この “太陽と” という言葉が言霊になり、4人の熱を覚醒させた気がするのだ。彼女たちはデビュー後、“太陽と” を冠するグループ名にふさわしい、心の底からパッションを放つようなパフォーマンスを見せていくのである。

プロデューサー つんく♂が今でも聴くお気に入り


「ガタメキラ」のイメージは、威嚇に近い状態で迫ってくる女である。「♪そうよ女だって Wow wow wo A ha ha」と手と腰を振り回す4人はまるで魅惑的な肉食動物。そんな彼女たちに、もっともっと来いよ!と煽るように「♪ダラッダーララ!」 というつんくのシャウトが挟まる。このたまらない応戦は大人のエロスを感じさせ、いつ聴いてもドキドキ心拍数が高まる。そして生きるスタミナが沸いてくる!つんく♂にとっても、この楽曲は納得のいく仕上がりだったようで、後に彼は、こう回想している。

「あれは僕の中でも最初のピークに到達できた作品だし、ファーストアルバムは今でも聴くからね。」

note つんく♂のプロデューサー目線「太陽とシスコムーン結成26周年!つんく♂と初座談会」

この座談会は2026年1月21日に公開されたもの。作った本人にも30年近く愛され続ける太陽とシスコムーンの “熱” 。なぜか私まで誇らしい!

再結成を繰り返し26周年目に突入した太陽とシスコムーン


彼女たちは途中、T&Cボンバーと名を変え、アルバム2枚とシングル8枚、約20曲を残し、1年半でいったん解散してしまった。けれど2009年に再結成。期間限定のはずが、その後も頻繁にライブやイベントに出演。現在はフリーランスという形で、信田・小湊・稲葉の3人体制でグループを継続している。

前の事務所のマネージャー陣には “お前らは成仏しないなぁ” と言われたそうだが、そうでなくっちゃ!10月24日には、新宿ReNYにて、久々の単独ライブも開催予定。欲望の塊をパワーに変え、ガタメキラ! と見栄を切り、パワーをさんさんと注いでくれる彼女たちは太陽。何度も何度も空に昇り、光り輝くのが最高に似合っている。

【関連記事】

おすすめの記事