○×クイズ「近くでカミナリが発生。車の中に避難してもいい」正解はどっち?
ゲストは、天気が好きすぎる気象予報士・増田雅昭さん。
今回のテーマは・・・
7月・8月はカミナリに注意!もしものときの対策を覚えておきましょう!
増田:関東など太平洋側では7月・8月にカミナリが多くなります。なぜか?
夏は、晴れて、地面付近が暑くなります。空気は暑くなるほど軽くなるので、上昇気流が起こり、水蒸気が持ち上げられて積乱雲、いわゆる入道雲が生まれます。その入道雲がカミナリを発生させるんですね。
Q:入道雲で、なぜカミナリができるの?
増田:モクモクした入道雲の中で、なぜカミナリ=つまり電気ができる理由はこちら。
空高いところの雲の中は、小さな氷の粒がたくさんあります。大量の氷の粒同士がぶつかっているうちに静電気が起こります。この静電気が雲の中で蓄えられていって、もう溜め込めないとなったときに放出されんです。これがカミナリ。
同じ雲でも、水の粒だけの雲だと、水と水がぶつかっても、静電気は発生しません。暑い夏に氷の粒が存在するには、氷点下になる所、つまり、上空10000mとか、かなり高いところじゃないと難しい。なので、背の大きな入道雲になるほど、氷の粒が存在できるので、カミナリが起こりやすいわけです。
突然ですが、雷クイズです!
近くでカミナリが発生したときに避難する場所として次のうち最も安全なのはどこでしょうか?3つのうちから選んで下さい。
①大きな木の下に隠れる
②砂場の真ん中に立つ
③車の中に入る
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正解は③番の「車の中に入る」です!
増田:基本的には、建物の中、できれば小さな小屋などではなく、頑丈な建物が一番安全ですが、もし近くに建物がなかったとしたら、この3つの中では、「車の中」が最も安全です。
車に落雷したとしても電気は車の表面を流れて地面に逃げていくため、車内は安全です。電車や飛行機の中も同じく安全です。
①の「大きな木の下に隠れる」は、非常に危険な行為です。カミナリは空に突き出した高い場所に落ちやすいので、
木は比較的カミナリが落ちやすいところです。しかも、木の近くにいると、電気が人間の体に飛び移ってくることがあり、木の下で落雷事故はたびたび起こっています。
②の「砂場の真ん中」も危険です。砂場には特に意味はありませんが、人が立っていると、そこが「空に突き出した高い場所」になるため、カミナリが落ちる危険性が増します。近くに建物や車がなければ、できる限り姿勢を低くして、落雷のリスクを少しでも減らしましょう。
雷クイズ、第2問!!
「姿勢を低く」と言いましたが、カミナリの被害を受けないためには、どちらが良いでしょうか?
①「ヒザをかかえて、しゃがむ」
②「うつぶせになる」
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正解は①番の「ヒザをかかえて、しゃがむ」です!
増田:周りに避難場所がない場合は、とにかく低くなるしかないのですが、完全に寝たかっこうになるのは、あまりよくありません。カミナリは、落ちた後に地面を這う可能性があります。うつぶせになって寝てしまうと、カミナリが地面をはってきた場合に、体が地面についている面積が大きくなるためダメージを受けやすくなり、また、心臓に電気が来てしまうおそれもあって危険です。避難する場所がないときは、しゃがんでカミナリが落ち着くのを待ちましょう。
雷クイズ、第3問!!
日本では、さまざまな伝承と結びつけられる“カミナリ”ですが、次のうち、日本の地名として存在しないものはどれでしょうか?
①雷電(らいでん)
②稲妻(いなづま)
③桑原(くわばら)…クワバラクワバラは雷除けのおまじないですね。
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正解は②番の「稲妻」です!
増田:①の雷電は、埼玉県鴻巣市に雷電という地名があり、茨城県古河市にも雷電町があります。雷除けの雷電神社が関係しているという話も。また、北海道にも雷電という地名があります。
③の桑原という地名は、日本全国さまざまな場所で存在します。群馬県富岡市、茨城県取手市、神奈川県小田原市、他にも、青森、宮城、福島、京都など。
増田:「稲妻」という地名は、番組調べでは、全国にないようです。
ちなみに、「稲妻」という言葉ですが、稲の妻=カミナリは稲にとってなくてはならないパートナーと昔は思われていました。「雷が多いと豊作になる」という諺があるように、カミナリが多い年は、稲がよく育つと考えられていたんです。カミナリが多い年は、夏らしく暑いことが多いです。冷夏だと稲が育たないですが、カミナリが多い暑い夏は、その心配がないわけですね。あと、カミナリが空気中を伝わるときに、酸素と窒素が結びつき、
雨にとけて、田んぼに降り注ぐのですが、じつは窒素は稲の育ちを良くします。つまり、空気中にある天然の肥料が、稲に与えられるわけですね。
Q:改めて、カミナリが発生したときの対処法教えて下さい!
増田:カミナリの音が聞こえたら、避難を開始しましょう。雷鳴が聞こえるのは、距離にしてもう10キロ以内。そこから10分とかで、すぐカミナリが来る可能性もあります。頑丈な建物の中、車の中が安全です。建物の中でも壁や家電から1メートル以上離れると、より安全です。電気線やケーブルを伝わって、電気がやってくることがあります。
近くに避難する場所がなかったときは・・・
再度の確認になりますが、とにかく木の下は非常に危険です。木などの空に突き出した高いところにカミナリは落ちやすく、しかも、落雷すると、近くにいる人間に電気が飛び移ってきます。雨宿りとして木の下に行きがちですが、木からは4~5メートルは離れましょう。そして、しゃがみこんで低い姿勢を。
Q:カミナリが来そう、とか、カミナリ雲が近い、というのはどうやって見ればいいんですか?
増田:スマホでも、カミナリの位置が確認できます。気象庁のサイトでは、雨雲レーダー(雨雲の動き)にカミナリの場所がリアルタイムで表示されます。(カミナリマークを押すと表示されます)。また、東京電力など電力会社のサイトや、Yahoo!天気・災害など天気情報サイトでも見られます。空があやしいときは、こまめにチェックするようにしましょう。