AVAM Member interview VOL.3:桔梗 花香さんインタビュー|「歌で僕の人生が変わったように、今度は誰かが一歩を踏み出せるように背中を押したい。それがアイドルを目指したきっかけで、その想いはずっと変わらないです」
2025年秋アニメの中で、異色なファンタジーラブコメとして話題となった『悪食令嬢と狂血公爵』のOPテーマ「シュガリー・ストーリー」を担当したAVAM。大原 乙葉さん、桔梗 花香さん、佐伯 七海さん、東雲 青空さん、小鳥遊 あみさん、月深 乃絢さん、姫宮 ゆかさんと、7人それぞれが個性的な“小悪魔”的魅力を放つアイドルグループです。
そんなAVAMをさらに深掘りするインタビュー企画Vol.3は、“王子さま兼ライブの煽り”担当だという桔梗 花香さんが登場。来年2026年1月4日(日)に開催されるZepp Shinjukuでのワンマンライブへの意気込みから、プライベートなエピソードまでじっくりとお話をお聞きしました。
※前回告知した内容とは予定を変更し、今回は桔梗 花香さんのインタビューをお届けします
▲桔梗 花香さん
桔梗 花香さんが思うAVAMの“小悪魔”らしさ
――AVAMは“小悪魔”がコンセプトのアイドルグループですよね。
桔梗 花香(ききょう はなか/以下、桔梗):AVAMはメンバー7人、それぞれキャラクターがすごく立っているグループです。女の子って誰しも憎めない小悪魔感というか、ちょっと毒っぽいところがあるのかなと個人的に思っていて。そのいろんな小悪魔要素がメンバーそれぞれにちょっとずつ入っています。
――桔梗さんの小悪魔っぽいところは?
桔梗:ボーイッシュ女子というジャンルなので、カッコいいところなのかな……? 僕のファンって、9割以上が女の子なんです。その子たちをメロメロにさせちゃうような小悪魔っぽい部分があるのかなと……。自分で言うの、めっちゃ恥ずかしいんですけど(笑)。
AVAMは、全体的に女の子のファンが多いんです。女の子に寄り添っている歌詞の曲が多いから、そこに共感してもらえているのかなと思うんですけど、性別問わず、AVAMのことを好きになってもらえるのはすごく嬉しいです。
TVアニメのOPに初舞台と、夢が次々とかなった2025年
――2025年は、TVアニメ『悪食令嬢と狂血公爵』OPテーマへの起用を始め、東京と大阪での3rdワンマンライブ、冠バラエティー番組「AVAMちゃんの虜になあれ♡2」の放送、そして、スイーツパラダイスのコラボなど、AVAMにとって盛りだくさんの1年でしたよね。10月には、初の単独台湾公演もありました。
桔梗:台湾、すごかったです。「うぉー!!」みたいな感じで、声の圧もすごいし、ファンの熱量が高くて。特典会の最後に皆さん「愛してまーす!」と言って帰っていくのもかわいかったなぁ。温かく迎えてくださったのも嬉しかったです。
――そして、11月には桔梗さん、小鳥遊さん、月深さん、姫宮さんが出演した舞台『王太子様、私今度こそあなたに殺されたくないんです!』の公演もありました。初舞台、いかがでしたか。
桔梗:めっちゃ緊張しました。演じたジェシカはギディオン親衛隊の1人で、なんとしてもギディオン様の視界に入りたい、ギディオン様を傷つけるものは許さないという感じの、お嬢様なキャラクター。
普段の自分とは真逆でしたけど、公演を重ねていくうちに、ジェシカとして生きている感覚になっていって、すごく楽しかったです。ずっとお芝居がやってみたかったし、自分は演じることが好きなんだなという発見もありました。
ギディオン親衛隊として、メンバーの(小鳥遊)あみと(姫宮)ゆかが一緒だったのも心強かったです。稽古の段階では、あみが演じるキャサリンナの下に、ジェシカと、ゆかが演じたマチルダがいる……という設定があったんですけど、3人の雰囲気を見た演出家さんが「これは上下関係じゃなくて友情だね」と変えてくださって。それも印象深かったです。
▲舞台『王太子様、私今度こそあなたに殺されたくないんです!』 公演ダイジェスト映像! ①
――振り返ると、挑戦も多くあった1年だったのかなと思いますが、改めて2025年はどんな年でしたか。
桔梗:今年は、今まで自分たちが夢に描いていたことがどんどん実現していった1年でした。やりたかったことがこんなにできるなんて、すごいですよね。もちろん自分たちの力だけではなく、たくさんの方がAVAMを好きになってくれて、応援してくれたからこそ。AVAMがすごく愛されていると感じた1年でもありました。だからこそ、もっともっと上を目指したいし、応援してくれる人たちに恩返ししたいです。
2026年はワンマンライブからスタート!
――年明け早々、2026年1月4日(日)にはZepp Shinjukuでのワンマンライブも決定。早速その想いを伝えられそうですね。
桔梗:2026年のスタートを切るワンマンライブなので、いつも以上に気合が入っています。ライブタイトルの「美味♡ぱふぇちっく」にあわせて作ってもらった新しい衣装が、めちゃくちゃかわいいんです。早く見せたいです。
――その後、3月からは5大都市Zeppツアーも予定されています。こちらは、準備が始まったところでしょうか。
桔梗:これ、どこまで言っていいのかな、難しいな(笑)。とにかく楽しみにしていてほしいなと。毎回、ワンマンライブでは新しいことに挑戦しているAVAMですけど、今回も作り込みがすごいです。絶対に来た方がいいと思います!
――ライブでのパフォーマンスで心がけていることを教えてください。
桔梗:細かいところまで見てくれているファンの方が多いので、指先まで絶対にきれいに踊ろう、と決めています。メンバーの後ろに立つようなフォーメーションでも、角度によって自分の姿が見えるので、死角になっていたとしても絶対に気を抜かない。前に立つメンバーを際立たせるような指先の動かし方も意識しているところです。
あと、カメラが入っている時は絶対にカメラを追いかけるぞ!という気持ちでいます。一番難しかったのが、9月のワンマンライブで披露した「メルティック♡ダウン」。ラスサビの終わりの歌い出しが自分なんですけど、その前に「ぽちゃん」という音が入っていて、そこにぐっと顔まで沈む振りがついているんですね。顔をパッとあげて歌いだすんですけど、そこのカメラ目線を絶対外したくなくて。うまく出来たときは「はい、決まった!」みたいな気持ちになりました(笑)。
やっぱり画面越しでも目線が合うと、ぐっと心を掴まれるじゃないですか。他のアイドルの方のライブを観させてもらうことも多いんですけど、そこで目線が合うと「うわっ!」と思うので、自分もしっかりできるように心がけています。
▲【LIVE MV】メルティック♡ダウン / AVAM
――来年の4月でデビュー3周年。当時と今の自分を比べて変化した部分はどんなところですか。
桔梗:当時からは想像できないくらい、堂々とステージに立てているなと感じています。昔は、自分がどうあるべきかとか、ネガティブなことを考えすぎてしまって、全然自信がなかったんです。メンバーみんな、歌えるし、踊れるし「どうしよう」みたいな。
でも、うちのメンバー全員すごく正直なんですね。できないところは指摘してくれるし、いいなと思ったらちゃんと褒めてくれる。だから、そのメンバーが「大丈夫だよ」と言ってくれるのを聞いているうちに、どんどん自信が湧いてきて。それを見守ってくれていたPMちゃん(ファンの呼称)にも感謝しています。
――アイドルを目指したきっかけも教えてください。
桔梗:実を言うと、ずっと歌が苦手でカラオケも片手で数えるくらいしか行ったことがなかったんです。歌うのが怖くなってしまったきっかけもあったんですけど、その時に「歌ってこんなに素敵なんだ」と思わせてくれたのが、渋谷すばるさん。
たまたまYouTubeで「ぼくのうた」のMusic Videoを見たときに衝撃が走って。サビの「歌を歌わせて頂けませんか」という歌詞もそうなんですけど、こんなにも歌に対して情熱を持てるのかと。Music Videoを観て初めて泣きました。
それをきっかけに、渋谷さんの曲を全部聴きたいと過去にさかのぼっていったら、アイドル時代の楽曲に辿り着いて。当時のライブ映像をDVDで観て、そこでもまた衝撃を受けて。アイドルってすごくかっこいいなと思ったんです。自分の人生が変わったように、今度は誰かが一歩を踏み出せるように背中を押したい。それがアイドルを目指したきっかけで、その想いはずっと変わらないです。
『進撃の巨人』に再びハマっています!
――ここからは、パーソナルな部分を一問一答的に深掘りしていこうと思います。まずは、モーニングルーティンを教えてください。
桔梗:僕は朝、スッと起きられないので、起きなきゃいけない時間の10分前にアラームをかけて、その10分の間でスマホをいじって目を覚ますようにしています。でも、一緒に住んでいる猫ちゃんに起こされることの方が多くて。アラームが鳴る10分前にきっちり起こすんですよ。耳元で「にゃーん」と朝ごはんをねだってきます(笑)。
――ナイトルーティンは?
桔梗:ご飯を食べながら、YouTubeを観てゲラゲラ笑うこと。よく観るのは、東海オンエアさん。かなり初期のころからずっと見続けていますけど、やっぱりおもしろいです。
――メイクのこだわりは?
桔梗:まゆげとノーズシャドウ。そこで、かっこよさが決まるので、その日のコンディションによって微調整します。
――出かけるときの必需品は?
桔梗:イヤホン。今持っているのは、もう8代目くらい。猫が噛み噛みしちゃうんですよ。バッグにしまっていても取り出して噛んじゃうので、最近は猫に見つけられないところに隠しています。
――最近、ずっと欲しくて手に入れたものは?
桔梗:『ハリー・ポッター』のパジャマをゲットしました。パジャマが欲しかったタイミングで、ちょうど発売になって「よし!」とすぐに買いました!
――『ハリー・ポッター』好きなんですね。
桔梗:初めてUSJに行った時は泣きました。メンバーと一緒だったんですけど、あの世界に入った瞬間に「ヤバい」って号泣(笑)。その勢いでアトラクションにも乗ったんですけど、作品の中に出てくる大きなクモが見事に再現されていて。僕、世の中でクモが一番嫌いなんですよ。それで余計に号泣しちゃって(笑)。隣にいたゆかが「見るなー!」と言ってくれていたんですけど、時すでに遅しで「いやー!!」って。いろんな意味で号泣でした。
――最近、心が大きく動いたエピソードを教えてください。
桔梗:『進撃の巨人』です。今、メンバーの中で流行っているのもあって、改めて観直してみたら本当におもしろくて。すごく感動しました。自分も調査兵団の一員の気持ちです。心臓を捧げようと思っています(笑)。
――好きな食べ物を教えてください。
桔梗:梅干しです(即答)。酸っぱいものが好きなので、どんな酸っぱいものでも食べられるのが特技です!
――得意料理は?
桔梗:最近だと、ムニエルが一番うまく作れたかな。一度ハマったら集中してやるタイプなので、今は出汁づくりに夢中です。誕生日にプレゼントしてもらったおいしい出汁が忘れられなくて、その味を再現したいなと。昆布の色を見ながら「もうちょっとかな」とか、わりとガチです(笑)。
AVAMの素顔が見られる番組も!
――では、最後にAVAMとしての今後の目標を教えてください!
桔梗:前回のインタビューで、あみと(東雲)青空が東京ドームと言っていましたけど、本当にいつか東京ドームに立ちたいです。アイドルに人生をかけている子たちが集まったグループなので「知っている人は知っている」で終わりたくないなって。
あと、個人的にはAVAMで渋谷の街をジャックしたいです。どこを歩いていてもAVAMが目に入るような状態になるくらい、大きなグループになりたいし、もっとたくさんの人にAVAMを知ってほしいです。
――12月28日(日)には、TOKYO MXでドキュメンタリー番組『AVAM 未来へのステージ -挑戦が刻んだ7人の成長の軌跡-』の放送も予定されていますよね。
桔梗:そうなんです。メンバーの素顔を見てもらえるいい機会になるのかなとも思っています。女の子グループあるあるなんですけど「裏では仲悪いんじゃない?」とよく言われるんです。でも、皆さんが思っている以上にメンバー全員、仲良しです。
お互いのことを分かり合っているからこそ、言いたいことを言い合えるというか。表でも裏でもまったく同じ。最近は「仲いいんです!」と必死にアピールするから余計に「本当?」と思われているみたいで。マジで仲良しです!ってここで言っておきます(笑)。
★次回は、姫宮 ゆかさんインタビューを掲載予定!
取材・文/吉田光枝