歯周病予防効果も?!強い抗酸化作用があり、血中コレステロールを下げるお茶に含まれる成分とは?【図解 血管・血液の話】
お茶で血中コレステロールを下げる【図解 血管・血液の話】
茶カテキン豊富な濃い緑茶を飲む
緑茶を飲んだときに感じる渋味。これは「茶カテキン」と呼ばれるポリフェノールの一種で、あらゆる健康効果が秘められています。
まず、強い抗酸化作用があり、体内の活性酸素を除去してくれます。加えて、血液を汚す要因である糖の吸収を緩やかにし、血糖値の急激な上昇を抑制します。さらに、血中のコレステロールや中性脂肪を減らす働きや、抗菌作用、抗炎症作用も高いため、歯周病予防にも効果的です。
緑茶はほかのお茶に比べて、この茶カテキンが豊富に含まれているので一番おすすめです。それも、濃くいれた緑茶がベスト。濃いと健康成分が多く抽出されているので効果が高まります。
飲み方は、急須で茶葉からいれるのが一番。できれば、使用済みの茶葉も黒酢などで味つけして野菜感覚で食べてみてください。いれた後でも、茶葉にはたくさんの成分が残されています。もし、茶葉からいれるのが面倒なときは、市販のペットボトルの濃いタイプの緑茶でもかまいません。飲む量は、1日500mLくらいを目安にしましょう。
そのほか、大麦を炒ってつくる麦茶も血小板の凝集を抑える成分「アルキルピラジン」が含まれ、中性脂肪の多いザラザラ血液の人におすすめ。また、ウーロン茶に含まれるポリフェノールには、血中の中性脂肪やコレステロールを減らす働きがあります。
血管・血液に嬉しい緑茶のすごい効果
動脈硬化を防ぐ:茶カテキンのほか、ビタミンC、βカロテンといった抗酸化ビタミンが豊富。茶カテキンは血中コレステロールの増加を抑えてくれるので、動脈硬化の予防も期待できます。
血圧の上昇を抑える:緑茶に多く含まれるテアニンにはリラックス効果があります。リラックスすると副交感神経が優位になるため、血圧が安定します。
歯周病を防ぐ:茶カテキンには抗菌作用や抗炎症作用があります。血液を汚す歯周病菌が増えるのを防ぐだけでなく、口臭予防にもなります。
脂肪の燃焼を促進:高濃度の茶カテキンを継続的に摂取すると、肝臓や筋肉の脂肪代謝がアップ。糖の吸収を緩やかにする作用もあるので、脂肪がたまりにくい体に。
◦ 1日500mL程度を目安に、こまめに飲みましょう。食前に100mL程度飲むのがおすすめです。
◦ 急須を使って茶葉からいれた濃いお茶がベスト。70~80度の湯を注ぎ、5分ほどかけてゆっくり抽出を。
◦ ペットボトルなどの市販品を選ぶ場合は、健康成分が含まれた濃いお茶を選びましょう。
麦茶やウーロン茶にも血液サラサラ効果がある
大麦を使った麦茶に含まれるアルキルピラジンには、血小板の凝集を防ぐ効果が。ウーロン茶のウーロン茶ポリフェノールは、血中のコレステロールや中性脂肪を減らす効果が期待できます。
出典:『眠れなくなるほど面白い 図解 血管・血液の話』