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【鎌倉 観光スポットレポ】常盤八雲神社 - 800年以上も人々に愛された信仰の歴史

湘南人

交差点(八雲神社前)のすぐ近く、八雲神社(やくもじんじゃ)が鎮座しています。

こちらにはどんな神様が祀られて、どんな歴史があるのでしょうか。

わかりやすくまとめましたので、鎌倉観光のご参考にしていただけたら嬉しいです。

八雲神社の歴史

社伝によると、こちらの八雲神社は平安時代末期の1177〜1181年(治承年間)、この地を治めていた梶原景時(かじわらの かげとき)によって創建されたと伝えられています。

伝承では、梶原の地に祀られていた加護社(現:梶原御霊神社境内)の御神体が大雨によって流されたのを領民が発見し、この地に祀ったのが始まりとも言われています。

♪常盤の天王 麦天王 竹の子びしゃくで 水かけろ♪ ※境内の由緒書きより。

これは当時の人々が麦飯を供えたことに由来するそうで、今でも参拝の際にはこれを唱える習慣があるのだとか。

やがて戦国時代末期〜江戸時代初期の1596〜1615年(慶長年間)に、矢澤光広(やざわ みつひろ)が熊野社を合祀します。

明治時代に入ると神仏分離が行われ、隣接する円久寺(えんきゅうじ)の管理下から独立しました。社号も、仏教と結びついた名称である天王社(てんのうしゃ)から八雲神社に改められています。

あわせて社格制度における村社として指定され(戦後に廃止)、常盤村内の鎮守であった御嶽神社(みたけじんじゃ)や諏訪神社(すわじんじゃ)が合祀されました。

八雲神社の御祭神

こちらの八雲神社には、以下の神々が祀られています。

素戔嗚尊(すさのおのみこと)

八雲立つ 出雲(いづも)八重垣(やえがき) 妻籠(つまごみ)に 八重垣作る その八重垣を ※『古事記』より

【筆者による意訳】多くの雲に包まれた出雲国で、妻と暮らす新居には、しっかりと垣根を張り巡らせよう。妻の奇稲田姫(くしいなだひめ)を誰にも奪われないように。

日本初と言われるこの和歌から、八雲と言えば、素戔嗚尊を祀る神社だとわかります。

彼は姉の天照大御神(あまてらすおおみかみ)を困らせたり、ヤマタノオロチ(八岐大蛇)を退治したりと荒々しい性格を持つ神として知られています。

後に仏教の守護神である牛頭天王(ごずてんのう)などと同一視されたことから、江戸時代以前は天王社と呼ばれていたようです。

速玉男命(はやたまのをのみこと)

素戔嗚尊の父である伊弉諾尊(いざなぎのみこと)が吐いた唾から生じた男神で、素戔嗚尊の兄弟?と言えるかも知れません。

唾には厄除けや厄祓いの霊力があると考えられたことから、人々の信仰を集めてきました。

速とは美称、玉とは魂を表し、若々しくみなぎる生命力を司ります。

伊邪那美命(いざなみのみこと)

素戔嗚尊と速玉之男命を生み出した伊弉諾尊の妻ですが、彼らと直接の母子関係ではありません。

国産みの末に非業の死を遂げ、黄泉の国(死者の世界)へ旅立ってしまいました。

迎えに来た伊弉諾尊と仲違いした結果、生者と死者の世界は断絶することになります。

合祀された御祭神たち

大山津見神(おおやまつみのかみ) 山岳を司る神様・御嶽神社より建御名方神(たけみなかたのかみ) 武徳などの神様・諏訪神社より

八雲神社の御神徳

除災招福(災いを除き、福を招く)農業守護(豊かな実りをもたらす)産業振興(経済の活性をもたらす)良縁成就(よい相手とご縁を結ぶ)

八雲神社の見どころ

せっかく参拝するなら、有意義な時間にしたいですよね。

という訳で、八雲神社の鑑賞ポイントをピックアップしました。

獅子と象の木鼻が可愛い

社殿の前で見上げると、獅子と象の彫刻が目に入ると思います。これは木鼻(もくび)と呼ばれるもので、寺社建築の特徴です。滑らかな彫り味とユーモラスな表情は実に芸術的、ほかの神社仏閣と見比べると面白いでしょう。

小さなやぐら

社殿に向かって右手奥に、山肌を四角くうがった「やぐら」があります。やぐらとは鎌倉地域の風習で、貴人や僧侶などを祀るために造られました。

造りつけの棚のようなやぐらの中に、朽ちかけた供養塔が納められています。果たして誰が祀られているのでしょうか。

社殿裏の掃除道具

神社の境内をきれいに保つため、取り出しやすい所に掃除道具がしまわれていました。すぐに使えるからこまめに掃除が出来て、境内をきれいに保てるのです。

このような神社は地元の信仰が厚く、それだけよい神社と言えるでしょう。他の神社を参拝する時も、要チェックポイントです。

境内ギャラリー

どんど焼きで焼け残った松の枝が差してありました。地元では盗賊除けのお守りになると言われています。

石段脇に差しこまれた御幣(祓串)。これはどういう意味を持つのでしょうか。

活動写真の展示。郷土文化を維持振興するため、魅力の発信に努めているようです。

まとめ

今回は常盤の八雲神社を紹介しました。小さい神社ながら長い歴史を誇り、人々の信仰によって受け継がれてきたすばらしい神社です。

定番の鎌倉観光から一歩先に進み、鎌倉らしさを堪能したい中級者〜上級者向けの神社と言えるでしょう。

よかったら、ぜひ足を運んでみてくださいね。

常盤 八雲神社

参拝時間

24時間

ただし照明が不十分なため、夜間の参拝はご注意ください。

休務日

社務所には係員が常駐していません。連絡や問い合わせは管理元神社へお願いいたします。

主な祭礼

例祭(れいさい) 7月第2日曜日

アクセス

所在地:鎌倉市常盤534

「火ノ見下」バス停から徒歩3分(190m)

駐車場:なし(公共交通機関のご利用がおすすめです)

連絡先

管理元神社:御霊神社(鎌倉市坂ノ下)

電話:0467-22-3251

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