お年玉の平均額はいくら?税金がかかる?確認しておきたい「お年玉」事情
ファイナンシャルプランナーの大川真理子です。
もういくつ寝るとお正月ですね。
お節料理や初詣など沢山お楽しみがありますが、お年玉も気になるイベントの一つです。
来年、お年玉をもらう方も渡す方も、今のうちにチェックしておきたいことがいくつかあります。
誰にも聞けない、お年玉の額の相場
お年玉を渡すときに、金額はいくらにしようかと迷った経験はありませんか。
ご参考までに、小学生未満は1000円以下、小学校低学年は1000円から3000円、高学年は3000円から5000円、中学生以上になると10000円以上というアンケート結果があります。
また「お年玉は預かっておくね」と言って、親がお年玉を管理することがありますが、そのうち約7割の方が、お年玉を普通預金口座で管理していると回答しています。
お年玉に税金がかかる?贈与税とは
贈る側が無償で財産を渡し、受け取る側が承諾して受け取ることを「贈与」といいます。
贈与の額が1年で110万円以上になると、超えた額に対して「贈与税」が発生し、受け取った側が支払うことになります。
現金を無償で渡す「お年玉」は、社会通念上認められる範囲であれば、贈与にあたりませんが、お年玉として不自然なくらい多額の財産を渡すと、贈与税の計算が必要になることがありますのでご注意ください。
お年玉を子供の口座に貯める「名義預金」は要注意
「口座の名義人」と「実際に預金を管理している人」が別である預金を「名義預金」といいます。
子ども名義の預金口座にお年玉を預け、子どもはその口座の存在を知らないといったケースは、代表的な名義預金です。
この名義預金の通帳と銀行印を、子どもへのプレゼントにしようと考える方は少なくないのですが、親からの贈与とみなされて額によっては贈与税がかかる場合があります。
贈与税を避けるためには、名義預金の口座に預ける金額は年間110万円までに抑える、
子どもが成人年齢の18歳以上であれば、口座の管理は子どもに託す
といった工夫が必要です。
お年玉はペイペイで欲しいと言われたら…
ペイペイ経由でお年玉を送金することもできますが、全てのお店で使えるわけではなく、
お金としての感覚がどうしても薄れてしまいがちです。
渡す側も受け取る側も、その辺りのことを確認してから送金しましょう。
そして、現金であれ、ペイペイであれ「お年玉をくれた人に対して、きちんと説明できる使い方をする」と子どもと約束することで、お年玉を金銭教育に繋げることもできます。
年に一度しかない、お年玉という貴重なタイミング、お金の話をする場として活用してみてはいかがでしょうか。