<離婚するする詐欺>「離婚したい!」と騒ぎ続けて、いつまでもしない人。どういう精神状態なの?
「やるやる詐欺」、つまり「やるよ」「やるね」と言い続けながら結局何もしない人を揶揄(やゆ)して使う言葉です。改めて思い返すと、周りにも何人かいませんか?
騒ぐだけ騒いで、結局何もしない。振り回される周囲は呆れ顔
「やるやる詐欺」にはさまざまなパターンが存在します。ママスタコミュニティに投稿があがったのは、その「離婚」バージョン。
『「離婚したい」「離婚する」と騒いでいるのに、いつまでも離婚しない人っているよね。どういう精神状態なんだろう』
「やるやる詐欺」をしているのが自分で「私って、行動力がないな。テヘッ」と自虐で終わるなら害はありませんが、ときに厄介なのが周囲にいる「やるやる詐欺」。この場合なら話を聞いて「離婚するのか。大丈夫かな」とさせられた心配が、いつまでも続くわけです。同じ話に何度もつきあわされるのも、面倒ですよね。
『「仕事辞めたい」「辞める」「他を探している」と、いつまでも言い続けている人もいるよね』
投稿者さん以外にも、似たような被害を受けている方々はいるようです。
腰が重い?刺激を求めている?しかし、数年後に実行する場合も
『先送りする性格の人は、何でもそう。でも離婚は時間をかけて準備してするものだから、急がなくてもいいのでは』
「どういう精神状態?」という疑問に対するコメントも、いくつか寄せられました。まずは「もともと何でも先送りする性格」という推察です。いうなれば、腰が重い人。とはいえこの方のいうように、行動に移すまでにさまざまな未来を熟考できるメリットもあります。離婚は人生の大きな分岐点となるでしょうから、勢いで離婚して後悔するよりはるかにマシです。
『結婚生活にドラマを求めているのでは? 周りも娯楽として相手しているから、お互いさまではあるかな』
平穏な毎日に少しでも刺激が欲しいため、「離婚」を口にしている可能性もあります。話を聞く側もそれを理解しているなら、単なるネタとして楽しめそう。「話半分で聞いておけばいいよ」というアドバイスもありました。
『生活力がないのだと思う。私の友達の場合だけど』
複数の人が推察したのが、「離婚すると生活が苦しくなるので、思い切れないのでは」という心理。離婚でネックになるのは、多くの場合が経済面です。 「友達は住んでいる家を手放したくないらしく、経済的な事情で別居にとどまっている」という実例もあがりました。ダンナさん側も家を出ていきたくないため、揉めに揉めているとか。たしかに離婚するまでには、かなり時間がかかりそうな気配です。
『子どもの就職後に離婚する人は、周りにわりといる。準備が必要なんだよ』
はじめて「離婚したい」と考えたときから、おそらくその時期に焦点を合わせていたと思われます。これを周囲に話すなら「離婚したい」ではなく、具体的に「◯年後に離婚を考えている」と伝えてほしいところ。聞かされる側は「またこの話なの?」と、モヤモヤせずに済みます。
『私がそうだった。今考えると恥ずかしい。不倫されて、頭が変になっていたのだと思う』
当事者からのコメントもありました。この方は精神が不安定になっていたとのこと。「小さな子どもがふたりいて、専業主婦だったので金銭的にも離婚できず。そこから数年言い続けていた。反省しています」とのこと。結果的に「離婚するする詐欺」となり、周囲を振り回してしまったことを悔やんでいるようです。
真剣に聞くだけ損?!「したい」と言う人ほど離婚しない
「離婚するする詐欺」にはさまざまな心理があるようですが、もっとも多かった推測が「単にかまってほしいからでは?」というもの。
『”かまちょ”だよね。面倒くさい。私の友達も、会うたびにその話。もう5年くらい聞いている』
この方のお友達の言い分は「でも、子どもたちはパパが好きだし。私ひとりじゃ養えないし。ダンナは帰宅が遅いからワンオペで、実質シングルと変わらないし。離婚すると世間体がよくないし。親も『するな』って言うし」。「したい」と口では言いながら、実際は離婚しないための理由を数え続けている様子です。
『母がそうだった。私が園児の頃から言い続けていたけど、いまだに離婚していない』
大きくなってお母さまに改めて尋ねてみたところ、返ってきたのは「つらくて悲しくて。でも誰にも言えないから、お人形に話すような気持ちでグチっていた」という言葉。聞かされ続けた子どもがどう受け止めるか、それがどんな影響を与えるかをまったく考えなかったのでしょうか……。「聞かされ続けてうんざり」「面倒くさいな」では済まない話です。 他にも「わが子が幼稚園のときのママ友が言い続けているが、子どもが大学生になった今も離婚していない」「『離婚する』と言っていたのに妊娠出産した人もいる。あれはただの”かまってちゃん”。騒いで注目してほしいだけ」といったコメントもありました。周囲に言い続けている人たちは、じつは離婚する気などないのかもしれません。
「するする話」はネタ化しがち。本気で考える人ほど、言わない
『私も離婚したいと思い続けている。外には話さない』
本気で離婚を考えている人は、周囲には話さないようです。「本気の人は誰にも言わず、スパッと離婚するもの。言い続ける人は言葉にして吐き出すことで、ストレス発散しているだけ」という考察もありました。同じ話を繰り返すほど、その話は「ネタ」化していきます。感覚が麻痺していくので、周囲だけでなく当人の本気度も薄れていくように思えます。 つまり人の「離婚したい」は、真剣に受け止めるだけ損。「離婚するする詐欺」を差し引いてもつきあいたい相手なら、適当に相槌を打っておくのが正解です。そうでもない相手なら、つきあいをフェードアウトしても惜しくないのでは?
『知人でいた。最終的にダンナがその話をのんで、離婚せざるを得なくなっていた。知人はもともと離婚する気はなかったのに、引くに引けなくなった』
こんな実例も寄せられました。言い続けたことで現実になってしまったのは、言霊が働いたためでしょうか? 「離婚」という言葉には強い意志を感じるため、周囲に残す印象も絶大です。本気で離婚する気がないのなら、その決定的なワードは胸にしまっておくことをおすすめします。