【富士・チヒロ トツギ】 まるで台湾の夜市 人気店「色男とチャイコ」の2号店はアジアごはんの店!
静岡・富士市の吉原商店街に2024年3月オープンした「アジアごはんとお菓子のお店 chihiro totugi(チヒロ トツギ)」はアジア料理の店です。優しいスパイスが効いた料理や、ワクワクしつつもどこか落ち着く店でした。
【画像】メニューボードの画像も! この記事のギャラリーページへ台湾の夜市のような店
富士急静岡バス「吉原商店街」バス停のすぐ目の前。総菜・弁当店「まつかや」跡地にできた「アジアごはんとお菓子のお店 chihiro totugi」は、同じ吉原商店街にある1号店「色男とチャイコ」の姉妹店です。
店長は戸次智丈(とつぎちひろ)さんで、皆からはチャイコさんと呼ばれています。
お気づきかと思いますが、店名はチャイコさんの本名から。なかなか決まらず悩んだ末に決めた店名です。
「ちひろと、次へ(行く)」とも読めて、2号店と共に次のステージへ行くという意味も込められています。
入り口には台湾を連想させる格子窓があり、おしゃれな「chihiro totugi」ロゴの看板とかわいい金魚鉢が目印です。
店内に入ると商店街の雰囲気とは一転。
スパイスの匂いや台湾の夜市をイメージした瓦屋根のあるカウンター、BGMやアニメーション投影の演出があり、不思議でどこか懐かしい気持ちになります。
席はカウンターとテーブル席が2つあります。
優しい味わいアジアごはん
メニューにはモーニングや、ランチにはごはんセット、他に単品メニューがあります。
蒸籠(せいろ)といえば、ふたを開けた時にあふれ出る蒸気がたまりません。ごはんセットのひとつ「小籠包と蒸籠ごはん(1800円)」を注文。
蒸された野菜や豆腐は甘さが引き立ち、小籠包は皮がモチモチで中からジュワッとスープがあふれ幸福に包まれます。
数種類のつけだれが付いてくるので、組み合わせによってさまざまな味を楽しめます。
セットのごはんはもち米がブレンドしてあるので、もちっとした食感。野菜や小籠包、豆腐などバランスもよく、お腹も膨れ大満足です。
ごはんセットの中で一番人気なのが、「フォーとちょこっと魯肉飯(ルーローハン・1800円)」
フォーのスープと魯肉飯には台湾料理でよく使われる五香粉をミックスしたオリジナルスパイスが入っています。
つるんとした麺に優しい甘みのあるスープ。減塩梅干しがのっていて、酸味が少しずつ溶けだして味わいが変化していきます。
スパイスをあわせ甘辛く煮た豚バラ肉がクセになる魯肉飯、どちらも一度に食べられてお得感のあるセットです。
チャイはなんと3種類!
ごはんセットには季節にあわせた小鉢と選べるドリンク、デザートも付いてきます。
ドリンクメニューにあるチャイは、「シナモン」「ジャスミン」「フェネグリーク」となんと3種類もあり、その珍しさからチャイを選ぶ方が多いそうです。
シナモンやジャスミンと違い、少し聞き慣れないフェネグリーク。黒糖のような香りと甘みがあるスパイスで、飲んでみると深みのある甘さが感じられます。
同じチャイでもスパイスによって味わいが異なるそう。好みの味を探してみるのも楽しそうです。
デザートの豆花(トウファ)は柔らかい豆腐のような食感で、優しい甘み。あっさりしていて食後にぴったりです。
他にもレモンのような爽やかさのある蜜を使った台湾あんみつも選べます。
ゴロゴロお肉で大満足! 肉まみれシューマイ
ガッツリ食べたい方にはシューマイもオススメ。単品メニューで購入すると、4個(600円)、6個(900円)が選べ、他の料理にプラスして食べることもできます。
またごはんセットとしても選べます。「特製肉まみれシュウマイ」2個と日替わりシューマイ2個の計4個が堪能できるセット(1800円)は、店長・チャイコさんおすすめのメニューでもあります。
シュウマイは1個50gもあり、4個で200g! 圧倒的食べ応えです。
肉まみれシュウマイには、大きめにカットした豚ブロック肉がゴロゴロと入っており、とてもジューシー。シイタケやキクラゲなどの具もたくさん入っていて、食感の違いも楽しめます。
テイクアウトメニューにも、シューマイが入った弁当があります。
値段はなんと990円。とてもお得です。
テイクアウトは電話で予約することができます。
また「菓子屋 紺藍」の屋号で、店舗で作ったテイクアウト用のお菓子も販売しています。
運命のようなタイミング
チヒロ トツギは同じ吉原商店街にある1号店「色男とチャイコ」の姉妹店です。新しい店舗を作ろうと思ったきっかけは何だったのでしょうか。
チヒロ トツギ 店長・チャイコさん:
東京へ出かけた時に台湾料理の朝ごはん「鹹豆漿(シェントウジャン)」に出会い、そのおいしさを再現して食べてもらいたいと考え、新店舗を始めました
1号店(色男とチャイコ)で夜に提供していた飲茶が好評だったこともあり、アジア料理というジャンルでメニューを考えたそうです。
実際に2号店の場所を探し始めたのが2023年の7月下旬。ちょうどそのタイミングで知った富士市の開業補助金制度の申請期限が迫っていましたが、狙いを定めました。
それからわずか1週間で事業計画書を作成、審査の面接も受け、条件をクリアして1カ月後には補助金を受けられることが決まりました。まるで運命だったかのように全てのタイミングが合致しました。
ちなみに1号店を始めたきっかけは、コロナ禍でした。
チャイコさん:
中々おいしい物が食べられず、制限された中でもおいしい物を食べたいというみんなの気持ちを感じる中、最初はイベントへの出店からスタートしました。その後、もっと食べたいという声をいただいての店舗オープンでした
1号店はスパイスが効いたカレーなどの料理。2号店では優しいスパイスのアジア料理を目指しています。そして両店舗とも「おいしいで幸せに」をモットーに全ての料理を作っています。
チャイコさん:
メニューは季節によって楽しめるラインナップにしていきたいです
皆さんも不思議でワクワクする台湾の空間と料理を味わいにチヒロ トツギを訪れてみてください。
■店名 アジアごはんとお菓子のお店 chihiro totugi
■住所 静岡県富士市吉原2丁目11-16 1階北側
■営業時間 8:00~14:00 17:00~20:00
※モーニング~10:59
■定休 火・水 ※7月から水も営業
■駐車場 なし※「ほんいちパーキング1・2」の1時間無料券サービスあり
■問合せ 090-1979-3718
■席予約 不可
文/日置蓉子 撮影/山口真朱