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ご飯3合分!てんこ盛り定食のボリュームがすごい…北大生に愛される地元の定食屋さん【札幌・北区】

SASARU

いつまでも残したい老舗の味を紹介する”ランチ遺産”。長年北大の学生に愛されてきた、コスパ最強のランチが楽しめる名店をご紹介します。

普通盛りでも1合分…ご飯の大盛りがすごい!

創業27年目の「定食屋六宝亭」は、北大通りに店を構える地元の人気店です。長年北大生やサラリーマンの胃袋を満たしてきました。

店主の秋山康司さんと奥さんの園子さん、夫婦二人三脚でお店を営んでいます。

ボリューム満点の定食が人気の六宝亭。少ない時で3升、多い時には5升ものお米を、大きなバケツを使って研いでいきます。

園子さんは、たくさんのお米を研ぐので手が痛くなると言います。この日は5升のお米を炊いていました。

お客さんに提供されるご飯の量は、普通盛りで1合分にあたる300g。大盛りだと600g、てんこ盛りになると900gにもなります。

人気メニューのカツカレー。てんこ盛りは3合分・900gのご飯に、手のひらサイズのとんかつが2枚。さらにその上からたっぷりのルーをかけると、総重量は1.6kgに!

食材の仕込みは続きます。ランチでは180個以上の卵に4kg以上の卵、キャベツは大きなものを4玉使います。

「地域的に北大生が多く、運動している子も多いから、なるべくいっぱい食べてもらいたいって気持ちが強いですね」と康司さんは話します。

しかし、食材の価格が高騰するこのご時世。デカ盛りを提供する六宝亭にとっても、大打撃です。実際、材料費の支払いは倍になっているといいます。その分50円ほど値上げをしたそうですが…

「いっぱい食べてもらって、喜んでもらえたら」と康司さんは話します。

多い時にはランチに50人…2人でお店を回すための工夫がたくさん

多い時には50人ものお客さんが訪れる六宝亭。2人で乗り越えるための工夫をたくさん見つけました。

味噌汁は先にお椀に具材を入れておき、あとは汁を注ぐだけの状態に。漬物とお盆もあらかじめ用意しておきます。営業中は康司さんの調理の進み具合を見て、園子さんがご飯と味噌汁を熱々の状態で準備します。夫婦のコンビネーションがなせるワザですね。

店内にある鏡は、食器の下げ忘れがないかを厨房からも確認できるようにするためのもの。これも、長年お店をやってきたからこその工夫です。

六宝亭のお客さんは何を頼んでいるのか聞いてみました

午前11時30分。お店がオープンすると、学生やサラリーマンのお客さんが続々と入店します。みなさん何を注文しているのでしょうか。

よく来るという北大生2人組。肉野菜炒めと回鍋肉定食を注文しました。

康司さんのこだわりが詰まった回鍋肉は、豚バラとキャベツがたっぷり。豚肉にはあらかじめ軽く油通しをしておきます。こうすることで火が通りやすい状態になり、お肉が柔らかく仕上がるのだそう。

大盛りが人気の六宝亭ですが、若い女性やシニアの方にも人気があるんですよ。

メンチカツ定食を注文したご夫婦。残った分は息子さんに食べてもらうそう。もう晩ご飯がいらないほどお腹がいっぱいになりました。

年に数回、仕事で近くに訪れた際にお店に立ち寄るというお客さん。30年前、ここが六宝亭になる前のお店から通っているといいます。唐揚げが食べたくて来ているんですって。

六宝亭の「鶏の唐揚げ定食 950円」は、普通盛りでも十分ボリューミー。さらに+430円でおかず大盛りにできます。大盛りになると目玉焼きがもう1つ、そして唐揚げは6つ追加になります。

閉店間際に来店したご夫婦。なんとご主人は、大盛りの定食を2つも注文していました。実は、この前日にもお店に訪れていた常連さんなんです。

そんな常連さんのおすすめは「バラかつ丼 780円(サラダ・味噌汁付き)」。かつ丼よりも安くして、お金のない学生にもいっぱい食べてもらいたいとの思いで生まれたメニューです。始めた当時は500円で提供していたのだそうですよ。

薄いバラ肉に衣をつけて揚げたバラかつは、味が染み込んで食べやすいと人気を呼び、今や看板メニューとなりました。

会社員をやめ六宝亭をオープンして27年…「あと10年は頑張りたい」

元々は会社員だった康司さん。30歳の時に会社を辞め、園子さんと2人で六宝亭をオープンさせました。

実は康司さんの父・直三さんも料理人。「六宝飯店」というラーメン店を営んでいました。六宝亭の由来は、ここから来ているんですね。

そんな六宝亭も、北大エリアにオープンしてから27年が経ちました。かつての北大生が20年ぶりくらいにお店を訪れる時には、グッとくると康司さんは言います。

園子さんに27年の思い出を聞いてみると「ケンカしながら仕事してた時が思い出に残ってますね」と話します。

康司さんは「あうんの呼吸があるから、ケンカしてると店がうまく回らないの」と話します。

最後に、六宝亭の今後について聞いてみると「あと10年は頑張りたい」と話す康司さんですが、それより先のことはまだ具体的には考えていないそう。

いつか娘さんが結婚をして、旦那さんが料理人だったらお店を継いでもらうのも楽しいかな、なんて夢も話してくれましたよ。

「お金のない学生にお腹いっぱい食べてもらいたい」という、ご夫婦の優しさが詰まった六宝亭。地元のみなさんから愛される名店で、コスパ最強のデカ盛りランチを味わってみてはいかがでしょうか。

定食屋六宝亭
住所:札幌市北区北22条西4丁目

みんテレ12月11日OAのものです。
(上記の情報は記事作成時点でのものです。
最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください)

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