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【魚が旨い!北九州の名店】確かな目利きで市場直送の魚が堪能できる小倉駅チカの和食処

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ふくとくメイン

福岡県の北部に広がる海は一般的に「玄界灘」として知られているが、実は宗像市鐘崎以西から山口県長門市に至る海域は「響灘」と呼ばれている。関門海峡の東西に広がる一帯は玄界灘と並ぶ日本有数の漁場であり、そこで獲れる魚介類の多くが水揚げされるのが、小倉北区西港にある北九州市中央卸売場(通称:西港市場)。その西港市場に毎朝通い、獲れたての新鮮な魚を提供している和食処が「ふくとく」だ、

場所はJR小倉駅から徒歩5分ほどの距離にあるビルの2階。周囲はオフィスビルやビジネスホテルが建ち並ぶビジネス街の一角で、店の在処を示すのはビルの前に出された看板のみ。一見客はとうていたどり着けない立地ながら、カウンター席に個室4室を備えた40席の店内は、いつも旨い魚を求めて訪れる予約客で埋まっている。

大将の安倍伸一さんは、もともと戸畑区で魚屋と寿司屋を営んでいた先代から店を引き継いだ二代目。50年にわたって西港市場に通っていたという父親の背中を見て育ち、大阪の料亭へ修業に出た後北九州に戻り、2002年に先代とともに店を立ち上げた。先代が引退した今では板場の真ん中に立ち、毎朝自ら市場で買い付けてきた魚を引いている。

料理はアラカルトでも注文できるが、旬の魚を様々な調理法で味わえるコース(7,700円〜・前日までの要予約)がおすすめで、この日は全9品の「牡丹コース」(9,900円)を注文。
まず、付き出しとして出てきたのは、まさに旬を迎えようとしている「とらふぐのもろみ(写真左)と「長芋豆腐とアワビ」。いずれも日本酒を飲まずにはいられなくなる逸品で、北九州の地酒「天心」と合わせることにした。

付き出しの後に提供される大将おすすめの造りこそ、コースの白眉といえる。この日はアラ、本マグロ、関門海峡たこ、ミズイカ、アカガイといった高級魚のオンパレードで、おそらくは原価度外視の大サービス。山葵と醤油、紅葉おろしとポン酢のいずれかで食べれば、響灘の魚の真価を知ることができる。

その後も「タラ白子の茶わん蒸し」「カマスの一夜干し」「甘鯛の唐揚げ」「季節野菜の天ぷら」などが続き、〆のご飯物はマグロ、カツオ、真鯛の握りで。寿司も先代直伝ながら、マグロとカツオは漬けにし、シャリには赤酢を使うなど、「父の代から変えています」という。程よい酸味でスッキリとお腹に収まり、さらなる進化が感じられた。

これから年末年始にかけて旬を迎えるとらふぐも名物で、刺身からちり鍋まで堪能できる「とらふぐコース」(8,800円〜・前日までの要予約)も用意されている。豊富に揃うアラカルトメニューをつまみにカウンターで一杯という使い方もでき、北九州の魚好きから一目も二目も置かれている良店だ。

ふくとく
北九州市小倉北区米町1-4-21 ニチフビル2F
093-541-3957

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