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栄養の宝庫!?苦手な人も『ピーマン嫌い』を克服するべき理由

オリーブオイルをひとまわし

栄養の宝庫!?苦手な人も『ピーマン嫌い』を克服するべき理由

ビーマンは独特の風味ゆえ、大人でも苦手意識のある人がいるかもしれない。しかし、ピーマンは栄養豊富な野菜なので、ぜひ積極的に摂取したいものだ。今回は、ピーマンの栄養と効能、覚えておきたい保存方法を紹介する。ぜひ参考にしてみてほしい。

1. ピーマンとは

ピーマンは定番の緑色をはじめ、赤やオレンジなどさまざまな色の種類がある。また、日本ではなく海外が原産の野菜なのだ。まずは、そんなピーマンの歴史や種類などを詳しく見てみよう。

ピーマンの歴史

ピーマンはジャガイモやトマトと同様、ラテンアメリカが原産地でコロンブスの新大陸発見により、ヨーロッパで食されるようになった。その後、日本には江戸時代にポルトガル人によって伝えられたそうだ。当時のピーマンは辛いタイプで、辛みのないいわゆるピーマンは明治時代以降に伝わり普及した。

ピーマンの語源

ピーマンの語源はフランス語のピマンとも、ポルトガル人が持ってきたためポルトガル語のピメンタともいわれる。ただし、フランス語のピマンは日本のピーマンのことを表していない。フランス語でピーマンはポワブロンでピマンはシシトウのように辛みのあるものだそうだ。

ピーマンの種類

ピーマンはいろいろな種類があり、最近、とくに増えてきている。いままで食べていた1個30gくらいの中型で緑色のピーマンだけではなく、ほかにも多くの種類がある。赤いパプリカの一種クイーンベル大型で黄色いキングベルオレンジ色のサンセット黒いチレーネネグロオランダ産の紫色のピーマン大型で緑色のカリフォルニアワンダーただし、黒と紫のピーマンは加熱すると緑色になる。色を楽しみたかったらサラダなどに生で入れるとよい。

2. ピーマンの栄養と効能

ピーマンは栄養価が高く、ビタミンやクエルシトリンなどさまざまな栄養素が含まれている。100gあたりの炭水化物は5.1g、たんぱく質は0.9g、脂質は0.2gといずれも低い。以下では、ピーマンに豊富に含まれる栄養素の含有量や効果・効能を紹介しよう。

ビタミンCとビタミンP

ピーマンには、ビタミンCが100gあたり76mg含まれている(※1)。ビタミンCは熱に弱いといわれるが、ピーマンの場合、加熱してもあまり壊れない。なぜなら、ピーマンは酸化を防ぐ効果があるといわれるビタミンPを多く含み、ビタミンCが加熱によって酸化されるのをビタミンPが守ってくれるからだ。そのうえ果肉がしっかりしており、厚みがあるのでビタミンCが外に流れ出すのを防ぐようだ。(※2)

β-カロテン

ピーマンには、β-カロテンが100gあたり400μg含まれている(※1)。β-カロテンは体内でビタミンAになり、目の疲れを癒やしたり免疫力を高めたりするといわれている。不足すると髪や肌のツヤがなくなり、爪も脆くなることがある。(※3)

ビタミンE

通称、美のビタミンと呼ばれるビタミンEも豊富だ。ピーマンにはビタミンEが100gあたり0.8mg含まれている(※1)。ビタミンEは脂溶性ビタミンのひとつで、抗酸化作用をもつ(※4)。

クエルシトリン

クエルシトリンとはピーマンの苦みの元となる成分で、ポリフェノールの一種だ。ポリフェノールは色素や苦みに関する成分で、抗酸化作用や生活習慣病の予防効果が期待できる(※5)。また、最近ではクエルシトリンを除去した甘いピーマンも流通しているようだ。

3. ピーマンの栄養は色によって異なる?

ピーマンにはいろいろな色の種類があり、一般的な緑色のピーマンとカラフルなパプリカでは栄養素が異なる。たとえば緑ピーマンには100gあたり76mgのビタミンCが含まれているが、赤ピーマン(パプリカ)には170mg、黄ピーマン(パプリカ)には150mgも含まれている。
また、ビタミンEは緑ピーマンは100gあたり0.8mgだが、赤ピーマンは4.7mg、黄ピーマンには2.5mgといずれも緑ピーマンより含有量が多い。β-カロテンは緑ピーマン100gあたり400μgなのに対し、赤ピーマンは1100μgと3倍近い含有量を誇る。黄ピーマンは100gあたり200μgで、緑ピーマンの半分程度だ。このように、同じピーマンでも色の違いによって栄養素に大きな違いがある。

4. ピーマンのカロリーと糖質

生のピーマンのカロリーと糖質は以下の通り。100g...20kcal・2.8g
1個(25g)...5kcal・0.7mg
1袋(150g)...30kcal・4.2mgカロリーや糖質を見て分かるように、1袋すべて食べてもカロリーはかなり低い。1袋に4~5個入りのピーマンであれば、20~30kcal程度なのでカロリー制限中にもおすすめだ。ただし、味付けや調味料によってはカロリーが高くなってしまうので注意しよう。

5. パプリカとの違いは?

ピーマンと似た野菜にパプリカがあるが、じつはこの2つは生物学上では同じナス科トウガラシ属の植物なのだ。しかし、栽培品種で区別した場合はパプリカは厚肉大型種、ピーマンは薄肉中型種を指す。2つの区別については生産地などにより異なるが、以下のように分けられている。

栽培品種とは?

同じ種でありながら別の性質をもつ植物を、「栽培品種」というのだ。ピーマンやパプリカのほかでいうと、同じトウガラシ属にトウガラシ・シシトウ・バナナピーマンなどが存在する。これらは辛みの有無や形状などで区別されている。

パプリカとの栄養素の違い

赤パプリカには辛みのないカプサイシンが含まれており、黄パプリカにはゼアキサンチンと呼ばれるカロテノイドの一種が含まれている。また、紫パプリカはアントシアニンが豊富に含まれているのが特徴だ。パプリカもピーマンと同じように種類ごとに栄養素が異なり、赤パプリカであればビタミンCやβ-カロテンが緑ピーマンよりも多く含まれている。

6. パプリカとのカロリーの違い

パプリカに含まれるカロリーは赤パプリカも黄パプリカも同じで、100gあたり28kcalとやや低め。ピーマンは100gあたり20kcalなので、パプリカのほうがやや高いと分かる。では、糖分はどうであろうか。糖分は、赤いもののほうがやや多い。大きさによって異なるものの、通常の大きさの赤いパプリカ1個には8g前後の糖質が確認される。これは、同量の緑のピーマンと比較すると約2倍の量である。

7. ピーマンの栄養は加熱で変化する?

ピーマンに含まれる豊富なビタミンCは加熱には強いが、水溶性のため茹でると流出してしまう。一方で炒め物にした場合は数値がほとんど変わらないため、加熱するのであれば油で炒めるのがおすすめだ。

おすすめの食べ方は?

ピーマンは栄養が豊富な野菜だが、単品で食べると栄養が偏ってしまう。たとえば肉類と組み合わせれば、たんぱく質を補うことができる。ピーマンやキャベツ、にんじんと一緒に好みの肉を炒めれば栄養豊富な野菜炒めが作れる。また、ひき肉を組み合わせて作るピーマンの肉詰めや、ツナと一緒に和え物やサラダにするのもおすすめだ。

食べ過ぎても問題ない?

ピーマンには豊富なビタミンCが含まれているため、食べ過ぎると過剰摂取による影響で下痢などを引き起こす可能性がある。ただし、過剰摂取となる場合には相当量のピーマンを食べる必要があるため、普段の食事の範囲内であれば問題はないだろう。

結論

ピーマンには、ビタミンをはじめとする多くの栄養素が含まれている。味や香りから苦手意識をもっている人も多いと思うが、ぜひ積極的に食事に取り入れてみてほしい。肉や魚、ツナなどと組み合わせれば食べやすくなるので、試してみてはいかがだろうか。(参考文献)
※1参照:文部科学省 食品成分表

※2参照:わかさ生活 ヘスペリジン

※3参照:大塚製薬 ビタミンA / βカロテン

※4参照:健康長寿ネット  ビタミンEの働きと1日の摂取量

※5参照:健康長寿ネット ポリフェノールの種類と効果と摂取量

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部
監修者:管理栄養士 児玉智絢

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