道場南口の小さな花屋『flora POPO』 香りと彩りが満ちるやさしい時間 神戸市
神戸電鉄「道場南口」駅から徒歩1分の場所にある『flora POPO(フローラ ポポ)』(神戸市北区)は、地域に根ざした小さなフラワーショップ。
お店の公式Instagramで紹介される、色鮮やかでセンスあふれるフラワーアレンジメントに惹かれ、実際に訪れてみることにしました。
造園業の現場で働いていたオーナーの西尾さん。子育てをきっかけに「もっと女性が働きやすい職場を作りたい」と考えるようになり、造園の知識も活かせる "花屋” をという選択肢にたどりつきました。
最初は「フラワー部門」として展開していたお店でしたが、1年ほど前に道場南口駅前に移転オープン。
もともとはカラオケバーとして使われていた建物を、仲間と一緒にDIYで手を加えながら、少しずつお店へと仕上げていったそうです。壁を塗ったり、ディスプレーを工夫した店内には、手作りならではの温かさが広がっています。
広くはないけれど、太陽の光と優しい花の香りに包まれる空間は、思わず深呼吸したくなるような心地よさです。
「お客様にとって、気軽に相談できる存在でありたいんです」と語る西尾さん。
お店には日々の暮らしに花を添える一輪を求めて立ち寄る方もいれば、ギフト用のオーダーで訪れる方も。誕生日、記念日、お祝い、法要……用途や予算、贈る相手の好みに合わせて、一つひとつ丁寧にヒヤリングしながら提案してくれます。
近隣であれば、スタッフが直接配達。届けるシーンまでしっかり寄り添ってくれる心配りが嬉しいポイントですね。
花屋での勤務経験はなく、すべて独学で学んだという西尾さんですが、購入者からは「センスがいい!」「贈った相手に喜ばれた」と感激の声が寄せられています。
3月からは、幅広い年代の人が参加できる「フラワーアレンジメントスクール」も定期開催。手ぶらで参加でき、少人数性で気軽に楽しめるこのイベントは、今後、地域コミュニティの場としても大切にされそうです。
西尾さんは造園や外構工事などの現場経験があるため、フラワーギフトだけでなく、玄関前の寄せ植えやお庭、さらにはお墓の管理まで、暮らしに関わる相談にも柔軟に対応してくれます。フラワーショップでそんな相談ができるなんて、頼もしいですね。
お花のある暮らしをもっと身近に。
そんな想いを体現するような『flora POPO』という名前は、西尾さんのお子さんが名付けたそう。「ポポ」という響きの可愛らしさと、親しみやすさに惹かれて決めたのだとか。
優しい笑顔の西尾さんと話しているうちに、私も思わず花を手に取りました。選んだのは、大好きなガーベラ。一輪でも部屋に飾ると空気がふわっと明るくなった気がします。
"お花で日々に彩りを”ーーそのコンセプト通り、小さな一輪が誰かの心をそっとあたためてくれる。
そんなやさしさに出会える場所が、『flora POPO』です。
場所
flora POPO
(神戸市北区道場町日下部1581-1)
営業時間
10:00~17:00
定休日
不定休
問い合わせ
078-595-8878