【静岡市歴史博物館の「走れ!しずてつ」展】ガラス越しに「古レール」を見る
静岡新聞教育文化部が200字でお届けする「県内アートさんぽ」。今回は、静岡市葵区の静岡市歴史博物館で7月6日に開幕した企画展「走れ!しずてつ」。会期は9月1日まで。
最初の展示物が明治時代の「古レール」。断面が「エ」の字の黒光りしたこの棒の上を、何両が通過したのか。100年前に思いをはせる。昭和初期の発着時刻と運賃表。駅名の右端に「安西」、左端に「横砂」とある。新静岡(静岡市葵区)、新清水(同市清水区)。それぞれの「先」があったのだ。6月末で最終編成が引退した「1000形」のコーナーも。過去に静岡で走っていた1000形車両が熊本や福井で現役を続けていると知る。(は)