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FM802 DJ 飯室大吾と内田絢子が語る『Chillin’ Vibes 2024』の魅力ーー「公園に遊びに行く感覚で、自然と音楽を1日ゆったり楽しんでほしい」

SPICE

Chillin’ Vibes 2024

10月19日(土)、大阪・万博記念公園もみじ川芝生広場にて『Chillin’ Vibes 2024』が行われる。「MUSIC&RELAXをコンセプトに、ゆったり楽しめるピクニックスタイルのミュージックフェス」として2019年からスタートした本フェスは、芝生の上と秋空の下で、極上の音楽やアクティビティ、フードをお供に、1日チルな時間を過ごすことができる。小学生以下無料(公園への入場料は別途必要)というのも嬉しいポイントで、家族連れも気兼ねなく遊べるフェスとなっている。そもそものキッカケも、元々音楽が好きだったけど、子どもができてなかなかライブやフェスに行けなくなったという人のために立ち上がったそうで、とにかく安心に過ごしやすいようにと催者の想いと工夫が随所に詰まっている。出演は安藤裕子、川崎鷹也、claquepot、GLIM SPANKY(Acoustic.ver)、高橋優、chay、山崎まさよし(50音順)。そしてWelcom ActにSwagckyが、GOOD MUSIC LOUNGE DJにはNEWLY、senda、Twilight clubsが決定した。今回は、当日MCをつとめるFM802 DJの飯室大吾と内田絢子に『Chillin' Vibes』の魅力や楽しみ方、出演アーティストへの期待や印象を存分に語ってもらった。ようやく暑さが和らぎ、過ごしやすくなった季節の到来だ。日頃の疲れも、心配事も不安も全部手放して、ただ心地良い自然と音楽に身を委ねに来てほしい。

風と空が気持ち良い万博記念公園で、ヨガやアクティビティを楽しむ

DJ内田絢子、飯室大吾

ーー2019年から始まった『Chillin’ Vibes』。どんなイベントになってきたなと実感されていますか?

飯室:こんなに気持ちの良い場所で気持ちの良い音楽を聴くの、最高ですよね。

内田:一番気持ち良く自然を感じられる季節やなって。

飯室:確かに、一番公園が気持ち良い季節。僕、毎年は行けてないですけど、2019年の初年度に「FM802弾き語り部」が『Chillin’ Vibes』のワンステージにジョイントした時に、弾き語り部の宣伝係で行ったんですよ。楽しかった〜。

内田:入口で配ってくださるオリジナルレジャーシートに座りながらゆったりライブを見てる感じが、本当にコンセプト通りの「ピクニックスタイル」という感じ。子どもたちもたくさんいて家族連れでも楽しめるし、小学生以下無料だし、アクティビティもいっぱいあるから、フェスが初めての方でも参加しやすいと思います。

飯室:今年のアクティビティはトランポリンとモルック、ヨガ。僕、モルックまだやったことなくて。むちゃくちゃやりたい。

内田:私は『Chillin’ Vibes』で何回かやらせてもらって。

飯室:やったことあんの!? 僕、確実にモルックデビューは『Chillin’ Vibes』です。結構頭で考えるゲームやろ?

内田:私もそんなに詳しくないけど、スタッフの方がアシストしてくださるから安心。トランポリンも楽しそう!

飯室:トランポリンって大人がやってもめっちゃ楽しいんですよ。曲に合わせて飛ぶも良しですよ。それに公園やから、お父さんとお母さんがライブに見てる時に、子どもがそこら辺で遊んでても大丈夫やもんね。走り回っても良いし。

ーーフリーエリアもありますしね。スタート以来ずっと小学生以下無料というのは、すごいですよね。そして内田さんによるステージでのオープニングヨガは、もう恒例ですね。

内田:レジャーシートをマット代わりにしながら、みんなで身体を伸ばしてリラックスしてからライブを始めるのが、ここ最近の流れです。みんなが空に向かってわーっと手を伸ばして、表情がどんどんリラックスされていく感じが『Chillin’ Vibes』のゆったりな空気にぴったり合ってて、すごくピースフル。小さい子も一生懸命やってくれてて、めっちゃ嬉しい!

ーーポーズのチョイスはどうされてるんですか?

内田:シンプルにわかりやすくて、子どもたちもややこしくならないポーズで考えてます。あとはみんな肩甲骨とか疲れてると思うから、「ほんまや! 身体伸びた!」と思ってくれるような動きをセレクトしております。

飯室:ヨガに興味あったけど、やるキッカケがない人も「こんな気軽にできんねや」みたいなのがわかるから。

内田:気候が本当に最高なので、万博のおいしい空気をヨガで吸っていただくという。

飯室:ヨガは呼吸が一番大事ですからね。

内田:今年は飯室さんも一緒にやってくれるよね、きっと。多分オープニングMCをやった流れからのヨガなので。

飯室:やるやるやる! いつかはウッチーのヨガをサポートする側に回りたいと思ってたんで(笑)。ヨガマット巻いたり、俺がやりたいと思ってた。

ーーオリジナルレジャーシートの触り心地も良いですよね。

飯室:ふかふかしてめっちゃ良い。

内田:結構みんなキャンプで使ってるよね。

ーー今年はカーキ色です。お土産に持って帰れるのもいいですね。

飯室:そうそう、あれはいい。自然に馴染む色でね。

内田:ほんと嬉しいアイテムやね。

アコースティックアレンジと、音の届き方をゆったり味わう

DJ内田絢子

ーーこれまでの『Chillin’ Vibes』で印象に残ってる景色やライブはありますか?

内田:去年はHYが1組目で出てくださって。みんなのピースフルな空気をまとめてくださったのは、すごく印象に残ってる景色ですね。2022年の大阪城西の丸庭園でのSKY-HIさんも、ジャンルレスな感じで素敵やった。みんなアコースティックな雰囲気に合わせたアレンジで持ってきてくださって、『Chillin’ Vibes』をイメージしてセットリストを組んでくださってるんやな、という感じが嬉しいですね。ギター1本だったり、自分のペースでライブを進めていかれるから、普段見てるライブとはまた全然違う。万博の気持ち良い空気の中で、アーティストの皆さんもすごくリラックスされてる感じがします。

ーーアーティスト側にイベントの趣旨がしっかり伝わっていますよね。

飯室:それはありますね。みんなちゃんとコンセプトを踏まえた上で、空気を作る感じですもんね。バックヤードでも、楽屋じゃなくて外で過ごしてはる人多いからね。

Chillin’ Vibes 2024

ーーでは早速、今年の出演アーティストについてお聞きしたいです。

飯室:GLIM SPANKYは空と公園の緑をバックにした時の感じが、めちゃめちゃ画になるんですよね。

ーーGLIM SPANKYは最多出演ですね。

飯室:「ほんまに『ウッドストック・フェスティバル』ってこんなんやったんちゃう」みたいな、60’sの雰囲気がすごくカッコ良いですね。2人はエッジの立ったロックンロールを、どんな曲でもアコースティックにアレンジできる。しかもアコースティックになった瞬間、歌声と言葉がめっちゃ引き立つんですよ。「アコースティックだとこんなに優しく言葉が響くんや」という違いを聴くのが楽しみ。

内田:『Chillin’ Vibes』の時は敢えてちょっと乾いた音を出してくれたり。(松尾)レミちゃんの渋い声が空に伸びていくのがカッコ良いですよね。今年の夏にリリースされた「風にキスをして」をこの季節に聴くのも楽しみやな。聴いた瞬間『Chillin’ Vibes』の空気感が想像できたので。

飯室:あれは絶対にやってもらわないと。今回はレミちゃんが3ピースと言ってた気がする。

スタッフ:サポートはキーボードだそうです。

飯室:今年はその編成で来てくれるんよね。楽しみ。

内田:レミちゃんの衣装も、おしゃれなヴィンテージの古着をセレクトしてきてくれて。『Chillin’ Vibes』のステージのイメージで合わせてきはったのがわかるというか。それも私は毎年楽しみかな。

飯室:良いステージですよね。大きいけど威圧感がない。ちゃんと公園の緑を借景にしてるから、自然がそこにあるみたいな舞台。

内田:オーガニックな抜け感のあるステージですよね。

ーー安藤裕子さんは初めての出演です。

内田:私、外で安藤裕子さんを見るの初めてかもしれない。ホールの印象があるから、野外で見る安藤裕子がどれほど解放されるのか、すごく楽しみ。

飯室:めちゃくちゃ良いやろな。シンプルに外で歌声を聴くだけでぞくっとなる。

内田:絶対素敵だと思う。想像は膨らむけど、想像がつかない(笑)。アルバム『chronicle.(2008年)』のジャケットの、ちょっとヒッピーな感じが『Chillin’ Vibes』の世界やなと思ってたから、個人的にはこのアルバムから1曲聴きたいな。

飯室:わかる!

ーーclaquepotさんは今年で3回目です。

内田:去年、ゆったりした空気の中でお客さんをノセていく瞬間は、パーティーな感じで面白かった。お客さんが座って見てる時もあれば、わーっと立ち出す空気とか、アーティストによって変わっていくのも良いですね。

飯室:claquepotは、フェスの一体感みたいなものを出してくれそうやね。

ーー川崎鷹也さんはいかがですか?

飯室:いやー楽しみです。ライブももちろんですけど、お喋りも楽しみ。歌とお喋りを楽しみにしてるのは、川崎鷹也さんと高橋優さん。

内田:子どもから大人まで、虜にしていくよね。

飯室:高橋優さんは、会うだけで元気になる人。会えるのがまず嬉しい。そして高橋優さんの歌は「頑張れ」という言葉を使わずに人を応援してくれる。最新曲の「現下の喝采」もそういう感じの歌。確か「明日はきっといい日になる」のMVで描かれた人が、9年経ってもう1回出演しているんですよ。これアコギで聴きたいなー。

内田:優さんはすごくナチュラルやから、その瞬間瞬間でセットリストを変えていきそう。山崎まさよしさんも、新曲の「フリト」すごく聴きたい。秋空に似合いそうなカラッとした曲やから、やってくれるのかなとちょっと期待してます。名曲の数々から何をチョイスされるのかな。

飯室:「明日の風」は絶対やってほしいな。まさよしさんはアコースティックギターの音がめっちゃカッコ良いから、それを聴けるだけで楽しみですね。自分1人でどんな楽器でもやられる方なので、まさに『Chillin’ Vibes』のコンセプトぴったり。

内田:2019年の時、Reiちゃんとコラボしてなかったっけ? Reiちゃんがめちゃくちゃグルーヴしてて、まさやんがReiちゃんのギターテクに本気を出すという。

飯室:アコースティックって自由度が高いから、何か起こってもいいよね(笑)。

内田:見たいよね、ほんとに。そしてchayちゃんは、元気を届けてくれそう。ライブ見るのも結構久しぶりかな。

飯室:俺も久しぶりやな。chayさんのアコギのイメージはキュートな感じですよね。同じアコースティックギターでも、みんなそれぞれ表現が違うから。

内田:確かに。あとは時間帯によっても雰囲気が変わりますよね。去年もMONKEY MAJIKの時、雨がパラッと降った後に虹が出て。それはそれはすごい演出やった。万博は空が広いから、自然の演出も楽しみの1つかもしれないね。

ーーWelcome Actのシンガーソングライター・Swagckyさんは、お2人とも初めましてですか?

飯室・内田:初めましてですね。

飯室:どんな感じなんですかね。でもガツガツした音というよりは、自分の雰囲気と空気感でやられる方なんだろうなという想像はつきますよね。

ーーDJ陣もDJラウンジを盛り上げてくれます。

内田:そちらはビール片手に楽しんでほしいですね。

身体に優しい、こだわりのフードが出店

DJ内田絢子、飯室大吾

ーー『Chillin’ Vibes』はフードも充実していて、フェスのイメージに合う健康志向のお店が出店されています。

飯室:めちゃくちゃ美味そう。フードトラックもめっちゃ可愛い。

ーー気になるメニューはありますか?

飯室:やっぱり「STEELO」のチキンオーバーライスですね。「ハワイアンフードトラックLocoKii」のモチコチキンも良いし、ガーリックシュリンプも良い。

内田:ガーリックシュリンプ、フェスでありそうでなかなかないよね!

飯室:確かにね。クラフトビール屋さん(「スタンドうみねこよりみち」)もアツいなあ。

内田:「ライオンパーラー」のヴィーガンクレープも良いですね。オートミールと豆乳のクレープ。なんとヘルシーな。

ーーアレルギーのあるお子さんも安心ですね。アレルギー表記もありますし。

飯室:こういうところにもフェスのこだわりが感じられるのがいいですよね。

贅沢な時間を過ごすために音楽がある。公園の自然も一緒に楽しんで

DJ飯室大吾

ーーお2人がオススメする楽しみ方は?

飯室:僕、万博公園自体がめちゃくちゃ好きなんです。この時期はコスモスが満開なので、少し早めに行ってコスモス畑を見て、公園を楽しんで「万博ってこんなところあんねや。そろそろライブ始まるな」みたいな感じもいいんじゃないかなって。

内田:そうだね。万博散策もしてほしい。

飯室:してほしい! もみじ川芝生広場から左に行ったところにソラード(森の空中観察路)という空中散歩できる橋があるんですよ。それを渡ってもらった先にお花畑があります。めっちゃ楽しいですよ。緑の中を歩けて展望塔の上まで登ったら、見晴らしも最高! しっかり公園の大自然を楽しんで、音楽も楽しんでほしいですね。

内田:万博の芝生のふかふかさを感じながらライブを楽しんでほしい。みんな慌ただしい日々を過ごしてると思うけど、アコースティックで柔らかい音が届く1日なので、本当に時間の流れがゆっくりになる。絶対に最高の休日を過ごせると思います。それに「どうやって楽しんだらいいんやろう」という緊張感も不安要素も全くないから、公園に遊びに行く感覚で楽しめる。

飯室:こんなに1日ゆったり過ごせるのって「贅沢なんやな」という。そんな時間を日常で作るのは大変だし、フェスでステージ以外を見てぼーっとすることってあまりないけど、『Chillin’ Vibes』は音楽を聴きながら気づいたら空を見てぼーっとできる。音楽を聴くことだけが目的じゃない、贅沢な時間を過ごすために音楽がある。その感じを楽しみに来てほしいですね。動きやすいリラックスした格好で、そこにちょっと秋のおしゃれを入れて来るのが良いんじゃないかな。

DJ内田絢子、飯室大吾

取材・文=久保田瑛理 撮影=SPICE編集部

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