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SFC学生ら 打戻の農家と米作り 多世代交流で地域に活気

タウンニュース

脱穀に取り組む学生ら

慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)の学生らが打戻の農家ら協力のもと、米作りを行っている。農業を通じ、学生と地域が交流することを目的とした取り組み。今年で4年目を迎え、多世代が参加する中で、地元農家は「地域が活気づいてきた」と話す。

同大の長谷部葉子研究会メンバーが主体となり米を作る「オコメンプロジェクト」と銘打った取り組み。SFCからほど近く、打戻根下に7畝、打戻榎戸に1反の田んぼで手作業で稲作を行い、昨秋には約600kgの米を収穫した。

粒立ちが良く、さっぱりした味わいの品種「キヌヒカリ」のほか、もち米や古代米などを収穫。「今年もおいしいお米がとれた」と同プロジェクトメンバーで同大後期博士課程の佐藤崚平さん(28)は出来栄えに自信を示す。

稲作には1年を掛け、同メンバーのほか、SFCに通う学生や地域の住民などが携わった。毎週木曜朝8時からの作業や、6月に実施した田植えではSFCの1年生が必修授業「環境情報学」の一環として参加。また田植えやかかし作りなどでは、御所見の小学生なども協力。2枚の田んぼは、世代を超えたさまざまな人々との交流の場となっている。

メンバーたちが掲げるテーマは「地域とSFCのつながり」だ。「関わりが希薄になりやすい大学と周辺地域を農業でつなげたい」。立ち上げ時から携わる佐藤さんはそう話す。

プロジェクトは2022年、(株)永田農園の体験型農園「フィールドゆう」の協力・指導のもと、8人の学生が土地を耕すことから始まった。

作業の正確さはもちろん、近隣の農家とのコミュニケーションを重視。田んぼでの作業だけでなく、水路掃除などの共同作業にも積極的に取り組んだ。佐藤さんは「学生たちがキャンパスの外を歩いて田んぼに向かうだけでも地域を知るきっかけになっている」と説明する。日々の活動を見守ってきたフィールドゆうの武笠文秀さんは「大変な作業も投げ出さず、真面目に頑張っている。地域にも活気が出てきている」と話す。収穫された米は今月11日と12日の報告会で関係者に振る舞われたほか、SFC内の学生寮にある食堂への提供やイベントでの販売などが行われている。佐藤さんは「大学と地域がつながることで藤沢の農業文化や美しい風景を次世代に伝えていければ」と語った。

収穫された米を手にする佐藤さん

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