【京都一周トレイル⑤】景観多彩な北山東部コース!比叡山延暦寺行者道~大原~静原~鞍馬寺☆
汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回は京都盆地を囲む山々をぐるっと巡れる京都一周トレイル続き。今回は景観多彩な北山東部コース。比叡山延暦寺の回峰行道から大原、静原の里山、鞍馬へ抜けます。
延暦寺回峰行道から里山、鞍馬まで多彩な景観が魅力のトレイル
京都盆地を取り囲む山々で構成された全長約80キロの、地元民が気軽に利用する山歩きコース『京都一周トレイル』。東南、伏見から比叡山、大原、鞍馬を経て、高雄、嵐山、苔寺に至る、京都市街の眺望を楽しみながらめぐる山歩きコースで、ガイドブックも多数発行されています。地元民にとっては手軽に登山を楽しめる、比較的難易度の低い山歩きコースですが、最近では山歩きだけにとどまらず、トレラン大会も開催され、全国的にその知名度も上がっています。
それぞれの山を単発で登る機会はあっても、京都一周を縦走することは今までなかったので、以前から一度京都一周トレイルを踏破してみたいな、と。
今回は前回からの続き → https://kyotopi.jp/articles/EUVzF
前回、比叡山峰道レストランから坂本ケーブルカーで下山したので、同じ地点であるレストランから続きを行きます。ちなみにレストランまでは滋賀側、JR湖西線・堅田駅発の路線バスでアクセスしました。
奥比叡ドライブウェイでは新緑が朝日に照らされ蛍光色を帯び、絶景ともいうべき素晴らしい景観でした。
そこからトレイルコースに合流。
このあたりの山道は、苦行として名高い比叡山延暦寺の千日回峰行の際、行者が通る回峰行道でもあります。
横川と西塔の中間あたり。
以前、回峰行に参加した際、夜中にここを歩き、京都市内の夜景を見下ろした場所『玉体杉』。千日回峰行行者の休憩場所になっていますが、行者がここから御所を望み、天皇の健康を祈る場所として伝わっています。玉体杉は一つの根から3本の杉が生えており、神秘的な雰囲気をかもしています。以前は真っ暗だったので、それさえもわかりませんでした(笑)
そこからしばらく行くと、途方に暮れるような急登が2つ続きます。他の登山者と励まし合いながら、皆足取り鈍く進みます。
登り切った場所の横高山、さらに水井山山頂を経由。標高800m弱の山々。さらにコースの分岐点となる仰木峠を目指します。
杉木立とともに、周りの木々の放つ香りがそれまでとは違い、ブナ系ですかね、ちょうど比良山系にも通じる分岐点、仰木峠に到着。
ここは比良山系からの登山者も合流する場所で、京都一周トレイルとは比べものにならないような、ガッツリ登山重装備の方多数でした(笑)
仰木峠からは大原方面へ向かいますが、正規ルートはその手前である『戸寺』に向かうことになり、ボーイスカウト道を行きます。
それにしても、ボーイスカウト道、はて?という命名ですが(笑)回峰行道にも通じ、自然と向き合う精神をボーイスカウトの精神になぞらえたものと考えられています。とはいえ、最近ボーイスカウト発祥のアメリカではジェンダー問題を考慮し、「スカウティング・アメリカ」に名称変更される方向とのニュースもありましたが(笑)
表示にもありましたが、たしかに急坂注意の場所。なので、足に自信のない方は、一旦大原ルートで下り、車道伝いに戸寺に合流するのもいいかもしれません。
そうして下り切った場所に鹿除けフェンスが登場し、施錠しながら通過。
集落に降り立ち、この日はお祭りで御神輿も周囲の神社で待機。
大原行きの路線バスが通る若狭路にあるバス停『戸寺』に到着。
ちょうどバス停前に有名ぽん酢専門店『味工房志野』があり、ここで休憩。自家製のゆずドリンクをいただき生き返る瞬間(笑)お手洗いもお借りしました。
本来であれば、いろいろと買い物したいところでしたが、まだまだ先があったので、早々にトレイル復帰。
若狭路を挟んで、さらにトレイルコースは続きます。
途中、大原の里山の牧歌的風景に癒されます。またさっきとは別の神社の氏子たちが太鼓を鳴らしながら、お祭りをされてる様子。奥にはこいのぼりも上がっていました。
高野川の支流、宮川沿いを上っていくと、よく大原の産直市場で販売されているブランド卵の生産者『京都大原山田農園』を発見。こんな場所で育った卵、そりゃ美味しいに決まってる!の環境の良さ。
さらに、江文神社横を通り、また山道へ。またまたアップダウンあり。
静原方面に向かうコースになっていますが、途中車道を横切る場所も。あとは緩やかな下りで気持ちのいいトレイル。
静原エリアに到着。以前立ち寄った、毎週日曜日のみ開催のビニールハウスの産直市場『静原里の市』もあり。
そして先を急ぐため、さらっと鳥居参拝の静原神社。
しばらく民家の通りを歩きます。静原は大原以上に小さな集落で、ひっそりとした里山風景が魅力的。
そして、またまた山道に突入。
ここからの急登はけっこう身体に堪えつつ、廃墟になったバンガローやら折れてしまった二尊板碑を横目に、最後の力を振り絞りつつ、鞍馬方面へ向かいます。
かなり登ったあたりで、ようやく鞍馬感が出てきた『薬王坂』。あとは下り。
地蔵寺、八幡宮前に到着。
ゆるゆるとアスファルトの鞍馬街道を下ると見慣れた風景、鞍馬寺の参道。で、今回はここまでで、北山東部コース終了。コースタイムは5時間半。今までで一番疲れたコースでした(笑)帰りはここから地下鉄・国際会館駅行の京都バス利用。もちろん、叡山電車もあります。
次回は、このすぐ近くにある二ノ瀬から北山西部コースに突入予定です!