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コジマタケヒロのアルビ日記2024 Vol.15 「さぁ、こっから」星雄次

にいがた経済新聞

アルビレックス新潟の星雄次選手

アルビレックス新潟の星雄次選手

5月22日に行われたルヴァンカップの1stラウンド3回戦、ブラウブリッツ秋田戦(A/◯2-0)で負傷交代し、右腓骨骨折と診断。全治は受傷後8週間の見込みとクラブから発表があった際には、「また離脱者がでてしまった。大丈夫だろうか、新潟は」と落胆した方もいただろう。

あれから約3カ月、聖籠の練習場には先日から全体練習に合流し、仲間と汗を流す、星雄次選手の姿がある。

「自分としては8週きっかりで復帰できるかなと思っていたんですが、足首自体も痛めていて……。骨自体は異常がなかったのですが、8週では復帰ができませんでしたね。左足に比べたら、右足に違和感は正直ありますし、硬さや可動域もまだまだだけど、練習もこなせているから、大丈夫だと思います。離脱している間、チームを外から見ていましたが、僕が離脱してからしばらくは調子が引き分けが続き、そのうち連敗するようになり、最近上り調子になってきている。浮き沈みのある中でも自分たちのやるべきスタイル、得意なことを全員で常にやってきた結果が最近、実を結んできているように感じています」

今季の新潟は、星選手だけではなく、多くの選手がけがに見舞われて、戦線を離脱してしまった。離脱することになった秋田戦でも現在の本職・ボランチではなく、サイドバックとして出場した星選手。さまざまな選手がカバーし合いながら、精度を高めてきた今季の新潟。その中にあって、昨季よりもレベルが数段上がっている印象を個人的に受けているのが、ボランチ。ほぼすべての選手がけがから戻ってきたこれからのシーズン、このポジションの争いは激化が必至だと思っている。

「今、コンビを組んで試合に出ることの多い、(秋山)裕紀と(宮本)英治のバランスはとてもいいと思うから、そこにいかに割って入っていけるかを常に頭に浮かべながら、練習に臨んでいます。そのためには、うちのスタイルがある中で、前線の選手との関わり方という、自分の良さをどれだけ出せるかがキーだと思っています。また守備面はもっと積み上げられることがたくさんあると思うので、そういった課題にも目を向けながらやっていきたいですね」

そんな中、25日には現在首位を走る、町田との対戦が控えている。さらに、9月4日にはホームで、8日にはアウェイでルヴァンカップ準々決勝の2戦が行われる。相手は、こちらも町田。

「こんな短期間で3試合を同じ相手とやることはそうそうないのでどうなるか分かりませんね。相手も連戦となるからメンバーを変えてくるかもしれないし、うちだってどんなことをするのか、今は想像もつきません。しかし、しっかりと勝てれば自身にもつながります。自分たちのサッカーをどれだけ長い時間できるか。相手の得意なところでも負けず、自分たちの得意なところをより全面に出せれば、勝機は間違いなく高くなると思っています。僕自身、早く試合に出たいという気持ちはありますが、そこは監督が決めること。自分のコンディションやプレーの質を高めて、よりチームに貢献できることを考えて準備したいと思います」

練習取材時に感じる、チームの雰囲気は間違いなくいい。

けが人が戻ってきたことでより質の高いトレーニングを行えているようにも見える。

確実にチームの士気は高い。

あとは上り続けるだけ。

さぁ、こっからだ。

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