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ソフトバンク田中正義ついに覚醒か、5球団競合右腕のドラフト同期は誰がいる?

SPAIA

ソフトバンクの田中正義,ⒸSPAIA

6年目右腕が先発ローテーション入りへ

ソフトバンクの田中正義投手(27)が評価を上げている。藤本博史監督は昨秋と今春キャンプの投手MVPに選ぶなど先発ローテーション入りへの期待を隠さない。2016年ドラフトで5球団競合しながら、いまだプロ未勝利の右腕がついに本格化の兆しだ。

田中はキャンプ紅白戦から好調をアピールしており、3月3日の中日とのオープン戦では先発して3回2安打4奪三振1失点。最速154キロのストレートは球威抜群で、打者のバットが何度もボールの下を通過した。

ソフトバンクの先発ローテは千賀滉大、石川柊太、東浜巨、和田毅と実績のある4人が当確。残り2枠を笠谷俊介らと争っている。

ストレートは平均で150キロ超

田中は創価大時代に156キロをマークして注目を集め、2016年ドラフトではソフトバンク以外にも広島、巨人、日本ハム、ロッテが1位指名。大きな期待を背負って入団したが、1年目のキャンプから右肩の違和感でリハビリ組となり、以降も故障との戦いが続いた。

一軍登板は2018年に10試合(防御率8.56)、2019年に1試合のみ。2020年は一度も一軍登板できず、プロ初勝利どころか、選手生命さえ危ぶまれる状況だった。

しかし、転機が昨年だった。18試合に登板して防御率2.16。9月7日の西武戦でプロ初ホールドをマークした。苦しんできた肩や肘の痛みからようやく解放されつつあった。

SPAIAの2021年データではストレートは平均で150.8キロを記録。球種はスライダー、フォーク、カーブと多くないもののオーバースローから投げ込むボールが指にかかれば、簡単には打たれない。

ストライクゾーンを9分割したデータでは、左打者に対しては内外角低めと外角高めは15%以上を示す赤色になっており、コーナーに投げ分けられていることが分かる。逆に右打者に対しては外角低めが33.9%と偏っており、右打者の内角をつけるかどうかは今季のカギと言えそうだ。


山本由伸、柳裕也、源田壮亮、佐野恵太ら活躍するドラフト同期

さて、気になるのは5球団競合した2016年ドラフトの同期入団組だ。同年は桜美林大の右腕・佐々木千隼にも外れ1位で5球団競合するという珍しいドラフトだった。

佐々木もプロ入り後は苦しむ時間が長かったが、昨季は54試合に登板して8勝1敗1セーブ26ホールド、防御率1.26の好成績。推定年俸は3倍近い4500万円にはね上がった。

オリックスは1位で2019年の勝率第1位投手・山岡泰輔、4位で昨年、投手4冠に輝いた山本由伸を獲得。中日は昨年、最優秀防御率と最多奪三振のタイトルを獲得した柳裕也、阪神は2020年に28本塁打を放った大山悠輔を1位で指名している。

また、「高校BIG4」と呼ばれた履正社高・寺島成輝はヤクルト1位、横浜高・藤平尚真は楽天1位、作新学院高・今井達也は西武1位、花咲徳栄高・高橋昂也は広島2位で入団。他にも日本ハム1位の堀瑞輝ら高校生も粒揃いだった。

さらに西武3位の源田壮亮、広島3位の床田寛樹、同4位の坂倉将吾、中日2位の京田陽太、ロッテ6位の種市篤暉、DeNA9位の佐野恵太、巨人育成5位の松原聖弥らすでに一軍でバリバリ活躍している選手が多い。

今季の推定年俸1300万円の「遅れてきたドラ1」田中正義。なかなか本領を発揮できなかった最後の大物が、一気に遅れを挽回するか注目だ。

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記事:SPAIA編集部

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