人気漫画の実写ドラマで浜松市がロケ地 東京と2拠点生活の物語 新しいモデルに期待
■「焼いてるふたり」 黒羽麻璃央さんと松村沙友理さんW主演
浜松市は、俳優の黒羽麻璃央さんと乃木坂46の元メンバー松村沙友理さんがダブル主演している人気漫画の実写ドラマ「焼いてるふたり~交際0日 結婚から恋をはじめよう~」のロケ地に選ばれたと発表した。ドラマは浜松と東京の2拠点で生活する恋愛ストーリーで、中野祐介市長は「これからの暮らし方の1つになる」と期待を寄せた。
「焼いてるふたり」は週刊モーニングで連載中の漫画がドラマ化された。恋に奥手の福山健太がマッチングアプリで運命的に出会った山口千尋と交際ゼロ日で結婚するストーリー。健太の浜松転勤をきっかけに2人の関係は急発展した。互いをよく知らないまま夫婦となり、毎週末に浜松でバーベキューをして仲を深めていく。
ドラマは7月4日の深夜(静岡県は5日の深夜)からスタートした。福山健太役を黒羽麻璃央さん、山口千尋役を松村沙友理さんが演じている。浜松市では5月下旬に撮影が行われ、中野市長も見学して出演者やスタッフを激励したという。
具体的なロケ地は「ネタバレになってお叱りを受ける」と明かさなかった。浜松市での撮影は、すでに終了している。漫画では浜松城や渚園などが描かれている。
■市長はドラマの効果を期待「これからの暮らし方のモデルに」
ドラマは東京と浜松で生活する週末婚とあって、中野市長はドラマの影響で浜松への移住者が増えることに期待した。4日の定例会見では次のように話している。
「浜松は東京への行き来に良い立地。平日は東京で働いて、週末は自然豊かな浜松で地元のおいしい肉や野菜を食べる。これからの暮らし方の1つのモデルになるドラマだと思っています。ドラマを参考に、まねをして浜松に来る人が増えたら良いなと思っています」
浜松市はロケ支援に力を入れていて、昨年度は過去最多の323件となった。重点を置いている全国規模のロケも、今まで最も多い114件を占めた。今年度もロケ支援の件数は堅調に推移しているという。
323件のうち最も多かったのは写真集などのスチールで142件。次いでテレビの情報番組76件となっている。他にはミュージックビデオや映画、CMやYouTube番組などでも撮影場所に選ばれている。中野市長は「今後も浜松市をロケ地に選んでもらえるように、今までに制作された映画、ドラマ、アニメなどを積極的に活用してプロモーションすることで浜松市の知名度、ブランド認知度を上げていく。さらに、最近の観光のトレンドとなっている聖地巡礼にも活用していくことによって、地域全体の活性化を図っていきたい」と語った。
「焼いてるふたり」は読売テレビや中京テレビなどで毎週木曜日に放送される。インターネット配信サービス「TVer(ティーバー)」でも無料配信される。
(SHIZUOKA Life編集部)