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【福岡・居心地抜群の小バコ】名物は豚串&ごまかんぱち。魅惑のアテが揃う大手門の人気居酒屋

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ふかまる豚串1

2023年4月、大手門にオープンした「酒房 ふかまる」。実はこの店、少し前から気になってたんですよね。客たちがいつも楽しげだし、何より提灯に大きく書かれた「豚串」「ごまかんぱち」の文字が興味をそそるのです。

その提灯は、今宵も那の津通りの「港二丁目」信号そばに灯っていました。わずか13席の店内は、19時までにたちまち満席。小バコながら窮屈さもなく、愛される店特有のなごやかな空気に包まれます。流れる昭和歌謡の数々も、気さくなこの店にはぴったりですね。

開店から1年足らずで多くのファンをつかんだ「ふかまる」。それを営む深見一貴さんは、20歳で人気居酒屋「笑うだるま」に入って以来、23年もこの道一筋の料理人です。とにかく居酒屋の雰囲気が大好きで、「週2~3回来ても飽きられない店にしたいですね」と抱負を語ります。
そのための努力の一つが“酒呑みに喜ばれるアテ作り”で、「博多豚串」(1本250円)と「ごまかんばち」(1000円)はそこから生まれた自信作。堂々と店の看板料理に据えた逸品なのです。

さっそく運ばれた熱々の「豚串」は、悶絶級のうまさで期待に応えてくれました。心地よい歯応えの肉質も、脂の甘さも特筆もの。薄切りのトンテキのような迫力もあり、2本で十分満足できるボリュームです。

焼鳥屋の豚バラとも違う、鮮烈なうまさはやはり食材の力でしょう。「これはあまり流通していない〈福王ポーク〉。一定の品質基準をクリアした九州産豚肉に与えられる名前なんです」。そう語る深見さんも昨年このブランドに出合い、黒豚なども試した末にこれがベストと感じたそう。特に脂のうまさは驚くほどで、舌触りもサラリと滑らか。高級バターのような風味に加え、軽やかな後味がとても印象的でした。

もちろん「ごまかんぱち」も、二枚看板の名に恥じぬ一皿です。こちらは長浜直送のカンパチを広めに切り、ミョウガ、カイワレ、白ネギを巻いて食すスタイル。カンパチ自体のうまさもさることながら、練りごまたっぷりの甘濃いタレと、フレッシュな薬味とのバランスが絶妙でした。複雑に膨らむ食感と、飲み込んだ後の爽快感ときたら!
豚串同様ボリューミーなのも高得点。「これと豚串は原価掛けまくりのサービス品ですよ」と笑う深見さんですが、「そうまでしても食べてほしい!」との想いが伝わる秀作でした。

さらに、店主激推しの「鶏白レバ刺」(800円)もぜひモノの一品です。宮崎産の朝引きレバーを使い、63℃前後で低温調理。同じく宮崎産醤油をブレンドしたタレを絡めると、幸せな甘さがふわりと膨らみました。モツ好きなら感涙必至の“第三の名物”ですが、1日10食限定につき注文はお早めに!

他の料理もハズレなしで、確実にうまい料理をワンオペで仕上げる店主の手際に惚れ惚れ。そんな深見さんいわく「僕も酒好きなので、それに合うアテばかり出してます」。まさに酒呑みの心、酒呑みぞ知る……なんでしょうね。東北の酒屋からも届く数々の日本酒(1合700円~)にはレア銘柄もあるそうで、通うほどに魅力が“ふかまる”良き酒場ですよ。

酒房 ふかまる
福岡市中央区大手門3-8-17勝瀬ビル1F
092-600-4115

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