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潮別エギング攻略! 潮の動きに合わせて効率よく探ろう!

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潮別エギング攻略! 潮の動きに合わせて効率よく探ろう!

前回は場所別の釣り方、各釣り場の特徴などを解説しました。さて今回は、どの釣り場でも共通の「潮の動き」に合わせた釣り方について解説していきます。

現実にどの釣り場でも、釣れる時間帯と釣れない時間帯があるかと思います。釣り人であれば誰しもが一度は耳にし、口にしたことのある「潮が悪かった…」という状況。釣れない理由の一つに潮の動きが関係しているのは、アングラーなら周知の事実でしょう。とはいえ、実際に潮の動きってどんなものなのかは分かりにくい…。人に聞いてもイメージしづらい…。
今回はそんな「エギングにとって潮って?」という、潮に的を絞って釣り方をご紹介しましょう。

1.潮の動きを知る、そして感じる!

釣り場は堤防や磯、砂浜などさまざまありますが、どの釣り場でも、タイミングにより目で見て分かる潮と見て分からない潮があります。潮の流れは1日の潮位の変化や、風、波のうねりから発生したり、地形や水温の違いにより発生したりと複雑な要因が絡み合っています。

目で見て分かる潮の動きとしては「流れ」があります。潮位の変化が激しい大潮のタイミングや、地形が狭まった海峡などはとくに顕著で、川のように流れる場所もあります。また逆に、微妙に波立ち動いている流れもあり、その程度はマチマチですが比較的見て分かりやすいでしょう。
しかし、ほとんどの場合が目で見ても分かり辛い流ればかり。潮と潮がぶつかり合って、水面に帯が発生する「潮目」のような変化があれば分かりやすいのですが…。

川のように見える激しい流れ

帯のように水面に現れる潮目

池のように完全に外部と接しておらず閉ざされた状態であれば、大きな流れは発生しませんが(風や水温差による流れは起こります)、海は違います。海流や潮の満ち引き(干満)などにより、見た目には分からなくても常に流れが生まれているのです。

そんななか、目で見て潮の流れが分からない場合、どのように潮の動きを感じ取ればよいでしょうか?

たとえば3.5号(約20g)のエギを使用し、キャストしてシャクリを入れフォールさせます。通常、潮が動いていない状況ではシャクリを入れた際に20gのエギの重みしか竿に感じません。また、シャクったあと、エギは抵抗を受けずに限りなく真下に沈んでいくでしょう。対して、潮が動いている状況では水中にあるエギが流れ(水の抵抗)を受けるので重みが増します。かんたんに言うと、シャクった際にエギの重みが竿に「ズシッ!!」ときます。20g前後のエギが極端にいうと30gのジグをシャクッたような感じに。そして、フォールの際もエギが流れに引っ張られたり移動したりと、素直には沈んでくれません。
エギからライン、ラインから竿先、手元に伝わるその様な感触を頼りに、潮の動きを感じ取ってください。

潮が動いていれば、シャクったときに「ズシッ!!」とくる

2.潮が動いているときの釣り方

おおよそ「潮が効いている(動いている)=釣れるタイミング!!」、このように理解してもらって問題ありません。つまり、潮が動いているときはチャンスタイムなのです。理由は潮が動き始めるとプランクトンが流れに乗って流されてくるから。その流されるプランクトンを求めて小魚が集まり、それにともなった食物連鎖で、小魚を捕食するイカを含めた中型、大型の魚たちが動き始めます。すなわち、潮が動いているタイミングは海中のお食事タイムと言えるでしょう。

潮が動いているときはイカの活性も上がり、目の前にあるエサを積極的に捕食します。このタイミングにエギをキャストすることで、イカを釣り上げる確率がグッと上がるはずです。潮の動きは時間や地形、天候によってさまざまですが、その時々に合わせた釣り方をチョイスすればなおよし!
では、潮のタイミングによる実際の釣り方を見ていきましょう。

(1)潮止まり直前・潮の動き出し

タイドグラフアプリなどを活用し、当日の干満の状況を調べておきましょう。基本は「満潮・干潮の時間=潮止まり」と考えて問題ありません(※)。潮の動かない潮止まりは「釣れない…」かもしれませんが、1日の流れのなかでは大きな変化。その満潮・干潮といった、潮止まり時間の前後30分~1時間程度はチャンスタイムとなるのです。
潮止まりにかけて潮が緩んでいくタイミング、潮が止まっている状況から動き始めるタイミングは重要。わずかな流れの変化もイカにとっては捕食タイムとなり得ます。私自身、釣り時間の中で最もテンションの上がる集中する時間です(笑)。

※厳密には潮汐と潮流は一致しません。場所や地形により異なります

このタイミングは、何はともあれ兎に角キャストを繰り返すことです。1回でも多く海中にエギをキャストし、イカと遭遇する確率を上げましょう。集中してください。イカの活性は高まっているはずなので、いれば必ずエギを追いかけてくれます。

しかし、ただ闇雲にキャストを繰り返してはいけません。テンポの速い釣りを意識しつつ、効率よくイカに遭遇できるよう工夫が必要です。先述した通り、捕食タイムであるイカは目の前に落ちてくるエサ(エギ)を活発に追いかけます。ということは、同じ場所で数投して反応がなければ「居ない」または「見えていない」と判断し、キャストする角度を変えたり、立ち位置を変えてみたりと少しずつアプローチを変更していくのです。そうすることで、イカに出会える確率がグッと高くなります。
また、エギのフォールもテンションフォールでゆっくり沈めるよりも、フリーフォールでできるだけ多くのタナを速いテンポで探りましょう。

(2)潮が効いているタナ、場所を探る

エギをシャクル際、潮の重みを感じる部分を中心に探りましょう。大まかに水中を「底(ボトム)」「中層」「表層」の3つに分割すると分かりやすいと思います。エギを操作していて重みを感じる(=水の抵抗を感じる)部分の層(タナ)を中心に探るのです。満遍なくどのタナも潮が効いている場合もありますが、タナによって潮の動いているタナと動いていないタナがあります。
これは釣り場ごとに、その日のタイミング次第で異なりますので、たとえ「潮止まり」の時間帯であっても「底潮は効いている…」「中層はまだ潮が動いている…」なんてこともあり得ます。

潮が効いているタナを探る方法は、まずエギをキャストし底取りをしたのち、シャクってフォールを繰り返すのですが、その際に底よりも上の層へ釣り上げてきます。釣り上げてくる途中、エギの重みをより感じる部分を探すことで潮の流れているタナが分かります。潮が効いているタナが分かれば、あとはそのタナを中心に釣り続けるだけです。

また、単に潮が動いているだけでなく、潮が沖に払い出している場合があります。このような場合はチャンスです。
エギをキャストしたあと、フォール時にリールのベールを起こしてラインを出していくことでキャストした場所よりも沖へエギを送り出すことができるのです。普段はキャストしても届かない場所にエギを送り込めるので、イカのいる新たなポイントを探れるうえ、フレッシュな個体がいるかもしれません!! そして、手前にシャクってくるエギの動作においても、エギの頭をアングラー側に向けやすいので、「ラインテンションを掛けたり」「フリーフォールさせたり」とコントロールしやすい潮でもあります。
沖へ払い出す潮を見つけたらうまく利用しましょう!

払い出す潮の場合は、ラインを「張らず緩めず」で少しずつ沖にエギを送り込めば、フレッシュなイカと出会えるかも?(3)当て潮・二枚潮

「当て潮」とは沖側から自分に向って潮が流れてくることを言います。かんたんに言うとエギをキャストしても手前側に帰ってくるので釣りにくい状況です。エギをフォールさせても手前(自分側)に沈むのでラインがたるみ続け、着底やイカのアタリといったラインの変化が分かりにくいのです。

当て潮の場合、エギのフォール時に沈んでいくはずのラインが沈まないため、リールで少しずつ巻き取ります。ただし、ラインが「ピンっ!」と張ってしまうとエギが動いてしまうので、あくまでたるんだ分のラインを巻き取るだけです。
それでも釣りにくい場合は、岸にぶつかって横方向、もしくは、沖側へ反転している箇所(反転流)が近くにあるはずなので探してみましょう。上手くそのような場所を見つけることができれば、本来の釣りをすることも可能です。

「二枚潮」とは潮の流れが1方向ではなく、タナによって右や左といった別の2方向へ流れている潮のことを言います。先程の当て潮とは少し違うのですが二枚潮では、ラインが左右(または前後)の違う方向へたるんでしまい、エギの重みを感じにくいのです。よって、ひじょうに操作しにくい状況といえます。

二枚潮の攻略としては、常にラインテンションを張り続けるという方法があります。エギのフォール時にゆっくりとラインを巻き取る、そして、竿先でさびくといった方法です。しかし、エギのフォール姿勢や動きに違和感を与えてしまうとイカが反応しなくなるので、やや上級者向けのテクニックといえます。
やり方としては、まずキャスト後のフォール中に、リールでたるんだ分のラインだけを巻き取り、竿先にエギの重みを感じる直前のギリギリで巻き取るのをやめます。そして、巻き取るのをやめたのち、竿先で横方向に優しく引っ張ります(エギを横方向へスライドさせるイメージ)。引っ張り終えたら、竿先でさびいた分のラインをゆっくりと巻き取ります。この動作の繰り返しです。こうすることで、二枚潮に任せっきりでたるんでしまったラインを比較的直線的に正すことができ、エギの重さやイカからの反応を感じやすくできます。

ただし、いずれにしても二枚潮は初心者にとって釣りづらいことには間違いがありません。このような状況下では無理にその場に固執せず、陸っぱりの醍醐味である「足で釣る」を試すのも手です。少し移動するのもよし! 大きくポイントを移動するのもいいでしょう!!

3.潮が止まっているときの過ごし方

私の潮止まり時の過ごし方は、ズバリ! 体力温存です(笑)。潮の動きはじめるタイミングをタイドグラフで把握しておき、潮止まりのタイミングで食事を済ませたり、身体を休めるようにしています。
潮止まりのタイミングは「釣れないから…」と完全に捨てているわけではありません。場合によっては潮が効いているタナもありますのでキャストし続けることもあります。とはいえ、休憩も大切です。しかるべき潮の動くタイミングで釣りができるように休みを取り、潮の動き出しの少し前から釣りを再開するようにしています。

また、単に休憩を取るのではなく常に海の状況を目で観察しておくと、わずかな変化にも気づけます。海面の状況が変わったり水の色が変化すれば、即座にエギをキャストするのです。限られた釣り時間の中で「変化のあるタイミング=釣れる可能性のある時間」は少ないので、時間を有効に活用しましょう。
ちなみに、潮が止まったタイミングでポイントを移動するのも陸っぱりの楽しみの一つ。気分転換にもなりますよ!今回の重要ワンポイント●潮は常に動いている。感じ取って探ろう!●潮の動き・変化はチャンス!とくに動き出しは集中しよう!●潮の動きは1方向だけじゃない●潮止まりのタイミングは休憩…。しかし、常に海面の観察を!

10回目の今回は、「潮の動き」に合わせたアオリイカの釣り方について解説しました。
アオリイカは魚と同じく潮の動きに活性が左右されます。潮の流れや動きを知り、その時々に合わせた釣りをすることでアオリイカに出会う確率と釣果が上がります。また、今までは1日中ロッドをシャクリ疲れていた人も、タイミングを計って効率のよい釣りを行うことができれば、身体的、精神的疲労も軽減できるはずですよ。

さて次回は、また違った「シチュエーション別釣り方」についてお届け予定。ぜひ引き続き、「今から知りたい!エギング STEP UP」にお付き合いください!

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