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梅雨期のエギタコ釣りでマダコ7匹【三重・かがやき渡船】2024年は豊漁シーズンか

TSURINEWS

エギタコ釣りでの釣果は上々(提供:週刊つりニュース中部版APC・波瀬金鉤)

梅雨時に本格化するタコ釣りシーズン。水田に青々とした若苗が並ぶ6月6日、三重県鈴鹿市のかがやき渡船にお世話になりタコを求めて釣行した。今年は豊漁で多くの釣果が期待できる。徹底したボトムレンジの調整と適切なオモリ選択で、2時間でマダコ7匹をゲット。釣りのポイントやコツも詳しく紹介しよう。

豊漁のタコ釣りシーズン到来

タコ釣りは数釣りが楽しめる人気の釣りモノだ。梅雨時になると新子(その年生まれた個体)が釣れ始めシーズンが本格化する。今年の釣果情報を確認したが、例年と比較してかなり数が出ている。3年ぶりの豊漁として多くの遊漁船が出船している状況だ。

一方、前年までは不漁で釣果が厳しかったのも事実。なんとか顔だけでも拝みたいと思い午前10時に釣りを開始した。この後、穴釣りを控えていたため、用意しておいたタコ用ロッドを使い忘れたのはここだけの話。

タックル図(提供:週刊つりニュース中部版APC・波瀬金鉤)

ボトムのレンジ調整がキモ

タコ釣りで最も重要なこと、それは徹底したボトムのレンジ調整だ。ポイントとなるのは、沖堤防や防波堤の岸壁周辺。海底に設置されたテトラの隙間にタコが潜んでいる。主にカニやエビなどの甲殻類を好んで捕食しているので、狙うレンジはボトム中心となる。

誘いはエギやスッテの擬似エサを海底まで落とした後、オモリが浮かないように小刻みに上下させることがコツ。オモリの号数を上げるほど底取りしやすくなる一方、根掛かりのリスクが上がるため、ポイントに応じたオモリのバランス調整が必要となる。ただし、四日市エリア周辺の遊漁船はオモリを30号に指定する場合が多い。

当日ヒットした仕掛け(提供:週刊つりニュース中部版APC・波瀬金鉤)

最適なオモリ選択で感度アップ

指定がない場合は、水深と潮の流れを考慮して最小限の重量を選択するとアタリの感度も上がるのでお勧めだ。底取りを優先するか、アタリの感度を優先するか。釣り人の技量が問われる。

当日は30号のオモリを岸壁間際に落としたが根掛かりが多発した。ロストは回避できるが、かなり厳しい状況だ。水深は6mと比較的浅いので、根掛かり回避のためオモリを10号に変更。サオ先を小刻みに振ってタコのアタリを待った。

サオの曲がりで判断(提供:週刊つりニュース中部版APC・波瀬金鉤)

強いアタリでタコをキャッチ

すると突然、振っていたサオ先が鈍くしなる。タコが細長い腕でエギをつかんでいるアタリだ。少し間を置いて8本全ての腕で絡みつくのを待ってからサオを振り上げる。海底の岸壁に張り付かれると厄介なので、ここで勝負が決まる。

タコも必死に腕を伸ばし海底に張り付いた。ハリにカエシはないので、タコが外れないようフルドラグで限界まで力を込めてテンションを張る。するとプチプチと徐々に吸盤が海底から剥がれ浮いてくる。チャンスと思い全身でサオを持ち上げ、気合でタコを浮かせる。

最後の腕が岩盤から離れたので一気に巻き上げて船に取り込んだ。釣れたのは良型のマダコ。潮でもまれた魚体は筋肉質で、極太の8本脚をまとっていた。

最大サイズ(提供:週刊つりニュース中部版APC・波瀬金鉤)

タコ穴マスターの釣果報告

その後も同じポイントで釣果を伸ばす。自称ヌメヌメの能力者、森田船長はすご腕のタコ穴マスター。次々とタコを掛けて釣り上げていく。

仕掛けはタコのサイズに合わせた小型のアオリイカ用のエギを使い、小さなアタリもしっかりキャッチしていた。

船長はアオリ用のエギにヒット(提供:週刊つりニュース中部版APC・波瀬金鉤)

今年のタコ釣りは豊漁

最終釣果は2時間で7匹。徹底したボトムのレンジキープで効果的にアピールすることができ、マダコの顔を拝むことができた。バラシも含めるとアタリは多く、今年は間違いなく豊漁だろう。

ポイントの水深は6mと比較的浅いので、10号のオモリでも底を取ることができる。ただし、潮の流れ次第ではラインが流されるので30号も用意するのが無難だ。

腕ならぬ首を長くして待っていた四日市のマダコ。3年分の思いを込めて釣行してみては?

料金:タコ便3時間1人8千円、2人7千円

最終釣果(提供:週刊つりニュース中部版APC・波瀬金鉤)

<週刊つりニュース中部版APC・波瀬金鉤/TSURINEWS編>

この記事は『週刊つりニュース中部版』2024年6月28日号に掲載された記事を再編集したものになります。

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