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台東区生涯学習センター|講演会「吉原の本屋 蔦屋重三郎」7月20日(土)開催

いろはめぐり

こんにちは、とくらです。
最近はすっかり暑くなってきて、なんだか外に出るのもおっくうな日々が続いています… こんな時は読書がはかどりますね。
さて、今回は講演会「吉原の本屋 蔦屋重三郎」についてご紹介します。

講演会「吉原の本屋 蔦屋重三郎」

7月20日(土)台東区生涯学習センターにて、講演会「吉原の本屋 蔦屋重三郎」が開催されます。
本講演会では新吉原に生まれ本屋を営んだ蔦屋重三郎の生涯についてお話しします。
2時間たっぷりお話が聞けるので、これは内容が気になります!
日時:2024年7月20日(土) 14:00~16:00
場所:台東区生涯学習センター3階 301研修室
参加費:無料
講師:鈴木 俊幸 (中央大学文学部教授)
申し込み方法:
①はがきによる申込  往復はがき(1人1枚)に、「郷土講演会」と明記し、氏名・住所・電話番号を記入の上、中央図書館郷土担当まで郵送
②電子申請による申込 下記の電子申請フォームから
申込締切:7月9日(火) 17:00必着

蔦屋重三郎とは

蔦屋重三郎(1750年 – 1797年)は、江戸時代中期から後期にかけて活躍した日本の出版業者・書店経営者で、特に浮世絵や黄表紙などの出版で知られており、江戸文化の発展に大きな影響を与えた人物です。
本名は喜兵衛といい、号は「蔦屋」と称しました。
重三郎は、1750年に江戸で生まれました。 彼の父親は書肆(しょし:書店・出版業者)を営んでおり、重三郎も幼い頃から書店の業務に親しんで育ちました。 この家庭環境が、後に彼が出版業界で成功を収める基盤となりました。
重三郎は若い頃から商才に恵まれており、1774年、24歳の時に独立して自分の書店「蔦屋」を開業しました。当初は、絵入りの戯作本や黄表紙を中心に取り扱っていましたが、その後、浮世絵の出版に力を入れるようになります。
また、重三郎は、浮世絵師の才能を見抜く眼力に優れていました。 彼は、当時まだ無名だった浮世絵師・喜多川歌麿を発掘し、彼の作品を積極的に出版しました。 歌麿の美人画は大変な人気を博し、蔦屋の名を一躍有名にしました。
また、葛飾北斎や東洲斎写楽といった他の有名な浮世絵師たちとも協力し、その作品を出版しました。特に写楽の役者絵は、独特の表現力で当時の江戸市民に大きな衝撃を与えました。
重三郎は単なる商人にとどまらず、文化・芸術界のパトロンとしても重要な役割を果たしました。 彼は浮世絵だけでなく、文芸の分野でも多くの才能を支援し、黄表紙作家の十返舎一九や式亭三馬など、多くの作家が蔦屋の支援を受けて活躍したのです。
更に重三郎と歌麿の関係は特筆すべきものです。 歌麿は、蔦屋重三郎の支援を受けて多くの美人画を世に送り出しました。その中でも特に有名なのが「婦女人相十品」です。
歌麿の作品は、当時の江戸の風俗や美意識を反映し、多くの人々に愛されました。 蔦屋の洞察力と歌麿の才能が合わさり、江戸時代の浮世絵文化を一層豊かにしたのです。
東洲斎写楽の登場もまた、重三郎の慧眼によるものでした。
写楽はわずか10ヶ月間に約140点の作品を残して姿を消した謎の浮世絵師です。 その独特な存在感は、江戸時代の浮世絵の中でも異彩を放っていました。
重三郎は写楽の才能を見抜き、彼の作品を積極的に世に出しました。写楽の作品は当時の人々に衝撃を与え、今なお研究の対象となっています。
重三郎は芝居小屋とも深い関係を築いていました。 彼は役者たちの人気を支えるために、役者絵を多く出版しました。 これにより、役者たちの人気はますます高まり、芝居小屋も繁盛しました。 重三郎の出版する役者絵は、当時の文化の中でも非常に大きな影響力を持っていました。
既に成功を収めているにもかかわらず、重三郎は常に新しい才能を探し続けました。 しかし、1797年、わずか47歳の若さで急逝します。
彼の死は江戸文化にとって大きな損失でしたが、その影響は長く残りました。 重三郎が発掘した多くの才能が、彼の後を継いで江戸文化をさらに発展させていったのです。
蔦屋重三郎は、商人としての優れた才能と、文化の発展に寄与する熱意を持ち合わせた人物でした。 彼の慧眼と行動力がなければ、江戸時代の浮世絵文化はここまで豊かにならなかったかもしれませんね。

まとめ

まさに江戸文化の立役者ともいえる蔦屋重三郎。
パトロンに一度はなってみたいと考えている私にとってはまさに憧れの人物です。
こんなにも早く亡くならなければ、更にどれほど大きな影響を与えたかはかり知れませんね。
講演会「吉原の本屋 蔦屋重三郎」は2024年7月20日(土) 14:00~16:00、申し込み締め切りは7月9日(火) 17:00必着です。

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